土居健郎のレビュー一覧

  • 「いじめ」の構造

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    平成初期の社会情勢を踏まえていじめ問題をどう捉えていたかがわかる。
    著者の先生方は今のいじめについて一体何を語られるのか、ぜひ聞いてみたいと思った。

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    2024年08月06日
  • 「甘え」と日本人

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     「甘え」と聞くと確かに悪いイメージの方が先に来るが、良い意味での「甘え」がもっと許容される社会であってほしい。読書経験によって自分の感情と言葉とのズレが少なくなった、との記述には大いに同意できる。「ムカつく」にも色々な種類があるが、それを言葉で表現して他者に伝えられないなんて想像するだけでストレスが激しい。
     今までは論理的に説明されて納得することがほぼ大多数だったが、本書では抽象的なのに腑に落ちる、本質に直接語りかけてくるような感覚を味わった。

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    2022年11月08日
  • 「甘え」と日本人

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    『「甘え」の構造』(弘文堂)で知られる精神科医の土居健郎と、身体論や教育論の分野で活躍している齋藤孝の共著です。

    齋藤は、土居の論じた「甘え」を、ノンバーバルで身体を通じたコミュニケーションの「技」としてとらえなおすことで、その新しい可能性を切り開こうとしています。土居の本も齋藤の本も、これまで何冊か読んだことはあったのですが、両者の議論がこういうかたちで結びつくということには思い至らず、その点ではおもしろく読めました。

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    2017年12月23日
  • 聖書と「甘え」

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    「国家的懺悔の危険」と題して十九四〇年、新聞紙上に発表した小文を読んだことがある。当時イギリスの若いクリスチャンたちが、今次大戦の罪はイギリス側にもあるとして国家的懺悔を唱えたのに対し書かれたもので、そうすることは自分は何ら関与していない当事者たちの行為を一方的に弾劾することであり、懺悔の精神には程遠く、しかも各自自身の罪を棚上げする結果になる、とルイスは厳しく戒めた。152
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    孤立を恐れることがいけないのだ。孤立に堪えてこそ自立できる。そしてそれでこそ日本は今日の混迷した

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    2013年01月25日
  • 聖書と「甘え」

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    聖書を引用しながら、甘えと人と神の関係を論じている。神を受け入れている人や聖書に通じているひとにとっては、聖書から新しい観点を得られて非常に興味深いであろう。しかし、一般人である私は、キリスト教的根拠に基づき語られる甘えの概念に、消化不良や空疎さを感じた。

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    2012年12月13日
  • 「甘え」と日本人

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    一番印象に残ったのは、「読み聞かせは子どもにとっていい甘え方であり、気持ちのよいもの」ということ。
    読み聞かせに限らず、誰かのために音読することの意味を知り、この本をきっかけに、音読を活用するようになりました。

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    2010年01月30日