坂井孝一のレビュー一覧

  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    「鎌倉殿」の今後の展開を大いに勉強した。承久の乱は比較的簡単に終わった史実だと思っていたが、
    その後の武家政権の確立につながる重要な事件であることがよく分かった。乱の陰で多くの敗者がいたことを忘れてはならない。

    0
    2022年02月07日
  • 鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか

    Posted by ブクログ

    大河が始まるということもあり、
    北条義時のことを知ろうと本書を手にとった。
    今まで鎌倉時代近辺の歴史について、そんなに詳しい訳ではなかったので、楽しく知ることができた。大河ドラマをより楽しく見るための予備知識を得るのにちょうど良い感じの内容でした。

    0
    2022年02月06日
  • 鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか

    Posted by ブクログ

    「鎌倉殿の13人」の時代考証者の著書。理解を深められて、大河ドラマを見るのがますます楽しみになった。

    0
    2022年02月05日
  • 鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか

    Posted by ブクログ

    源頼朝の流人時代から承久の乱までの期間を、主に北条氏の視点から考察する内容。頼朝挙兵までの時期を考証した前半部が特に印象的で興味深い内容が多かった。承久の乱による公武の力関係逆転に至る経緯も理解しやすいと感じる。

    0
    2022年01月31日
  • 源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか

    Posted by ブクログ

    三代に終わった鎌倉幕府の源氏将軍について、頼朝による将軍家の成立とその指向性、頼家による継承と実朝による源氏将軍の確立とその消滅にいたる流れを紐解く内容。吾妻鏡の曲筆の検証を通じて行われる頼家・実朝の再評価が興味深い。

    0
    2022年01月29日
  • 鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか

    Posted by ブクログ

    今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証者が書いたものなので、これがどのような形でドラマに表現されているのかを考えながら今後見ていくのが楽しみである。

    0
    2022年01月17日
  • 鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか

    Posted by ブクログ

    「鎌倉殿の13人」の中で中心となる人物たち(義時・時政・政子)の側から書かれているだけあって、ドラマを想像しながら読むことができました。
    公式サイトの人物相関図を脇に置いて読めばきっと面白いと思います。

    序盤に登場する伊東祐親や工藤祐経についても詳しく書かれており、ドラマでは描ききれないであろうバックグラウンドが分かりました。

    ただ、この人物はこのくらいの年齢だろう、とか、このあたりは誇張されているだろう、など史料を結構細かく考察していっているので、読み慣れていない方には若干読みづらいかもしれません。
    先に「頼朝の武士団」(細川重男/朝日新書)あたりを読むのをおすすめします。

    実は本書は

    0
    2021年12月25日
  • 鎌倉殿と執権北条氏 義時はいかに朝廷を乗り越えたか

    Posted by ブクログ

     鎌倉幕府が成立していく過程において、北条氏がその立ち位置を固めていった経緯、そこに焦点をあてた一冊である。とにかく最近は歴史の細部を明らかにしようとする著作が多くなってきたが、ひとつのテーマに対して異なる視点からそれぞれがアプローチするというところに意味があるだろう。
     鎌倉を訪ねても鎌倉幕府の遺構がほとんど保存されていないというのが惜しい。足を運んで見ることができればさらに興味は尽きないけれども。

    0
    2021年10月30日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    院政の成立から幕府草創、承久の乱に至る過程から乱勃発、乱終結後の一連の流れが描かれていて興味深かった。

    0
    2021年10月11日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    朝廷と幕府の対立関係が見えてくるまで、結構難儀しながら読んだ。一旦、構図が掴めるとあとは本当に面白く読めた。

    流罪地での後鳥羽の旺盛な和歌詠みに、表現とは狂おしきものだと心に沁みた。

    0
    2021年05月16日
  • 源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか

    Posted by ブクログ

    もし、実朝が暗殺されずに生きていたら、おそらく室町幕府の足利義満のような絶対的権力者になっていたかもしれない。ただ、承久の乱も起きず、朝廷と武家との関係は、だいぶ違ったものになっていただろう。日本史上、その後の歴史に最も影響を与えた暗殺の一つだろう。

    0
    2021年02月10日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    本郷和人氏の『承久の乱』と比較すると、こちらは後鳥羽院の巨人ぶりが際立つ。文化発展に寄与した側面だ。帝王としてのコンプレックス(三種の神器を継承していない)からそうした帝王らしさを追求したとの見立てだ。

    また「鎌倉幕府」の存在感も強調されている点は、本郷本との大きな違い。本郷氏は鎌倉幕府というよりも、「北条義時とその仲間たち」という側面を強調。一方、坂井氏本では「チーム鎌倉」の意義を強調しつつも、義時の存在感は左程強くない。後鳥羽院の義時追討の院宣を、鎌倉幕府は幕府への攻撃と見て、一枚岩になれたのが、後鳥羽院のワンマンチームであった朝廷側に大勝利した原因と捉える。

    本郷本は実朝暗殺の黒幕は

    0
    2020年10月31日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    #鎌倉殿の13人 #ラスボス
    #後鳥羽上皇 
    貴族の政治とは儀礼
    衰退した宮廷儀礼を立て直す
    =あるべき貴族社会を上皇が再建!

    1.習礼→諸家の日記提出し研究 
    台記:藤原頼長日
    玉葉:九条兼実
    2.公事堅義→学んだ儀礼の口頭試験
    3.成果→故実諸「世俗浅深秘抄」
    4.実践→直後に節会習礼
    内弁役の九条道家を上皇は見事と褒めた
    ※内弁 大極殿等儀式の主会場の最高責任者
     一之上卿(一上)=筆頭公卿が務める
     作法知識必要=家に伝わる日記が重要
    (清盛は役不足で太政大臣の時もしてない)
    子の順徳天皇も故実書「禁秘抄」著した
    有職故実と帝王学
    ※禁中並公家諸法度第1条→禁秘抄コピペ

    0
    2020年01月13日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    承久の乱をその前史から結末まで記述した一冊。乱前後で幕府と朝廷の力関係が変化し、社会構造の転機となったことが論述されている。院政期から鎌倉時代初期の流れが良く分かって勉強になった。

    0
    2019年10月20日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一二一九年、鎌倉幕府三代将軍・源実朝が暗殺された。朝廷との協調に努めた実朝の死により公武関係は動揺。二年後、承久の乱が勃発する。朝廷に君臨する後鳥羽上皇が、執権北条義時を討つべく兵を挙げたのだ。だが、義時の嫡男泰時率いる幕府の大軍は京都へ攻め上り、朝廷方の軍勢を圧倒。後鳥羽ら三上皇は流罪となり、六波羅探題が設置された。公武の力関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決定づけた大事件を読み解く。

    序章:中世の幕開け
    第1章:後鳥羽の朝廷
    第2章:実朝の幕府
    第3章:乱への道程
    第4章:承久の乱勃発
    第5章:大乱決着
    第6章:乱後の世界
    終章:帝王たちと承久の乱

    承久の乱が、武士の世を決定づけたこ

    0
    2019年10月01日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    流石中公新書の乱シリーズ、コンパクト且つきめ細やかな記述で分かりやすく著者の説がよく提示されている。
     はじめにで史料について丁寧に解説してくれるのがうれしい。
     坂井さんの実朝評価はあらためて勉強になっていて、武士として将軍として堂々とふるまおうとしたことがよくわかる。また、和田合戦が初期鎌倉時代における重要な合戦であったことが分かった。そして、実朝謀殺の背景については、公暁単独犯行説をとられている。
     後鳥羽については万能の王だが、部下からは研修ばかりやりたがるめんどくさい会長くらいだったのではないかと、現代風に解説していて面白い。
     承久の乱の経緯については、チーム鎌倉の結束が、北条政子

    0
    2019年06月26日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    後鳥羽上皇は誤解されていると著者は言う。その通りのイメージしか持っていなかった。そ「無謀にも幕府にたてつき、返り討ちにあって島流しになった、時代の流れを読めない傲慢で情けない人物」というもの。
    研究が進んで、実は朝廷では最高の実力者だったし、倒幕を目指して乱を起こしたのでもない。朝廷と幕府との関係を再構築するのが狙いだったことも分かる。
    でも、読み終わってますます誤解は深まったな。

    0
    2019年03月24日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    承久の乱が後鳥羽上皇の倒幕運動ではなく、北条義時の追討をし、幕府をコントロール下に置こうとする意図だったのを、北条義時側は幕府に対する攻撃と捉え直すところが面白い。

    源実朝という若い朝廷と融和した将軍が失われたことで、幕府と朝廷との間にヒビが入っていき、巨人後鳥羽院が動き出す様が、抗うことができない歴史の流れを強く感じた。

    歴史学では、当り前なのかもしれないが、『平家物語』の印象的な場面、宇治川の先陣争いなどが、『吾妻鏡』の記事を基に作られているとあった時に、確かに文学と史書、時代の前後関係から考えると宜なるかなと納得した次第。

    0
    2019年03月07日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    日本史に詳しくないので、最後まで読み通せるか不安だったけど、読みやすくて通読できた。
    面白かった。

    平安時代(末期でいいのかな?)に成立した院政の解説から始まり、後鳥羽院の人物像、鎌倉幕府三代将軍の源実朝の惨殺、そして、承久の乱の具体的な経過、乱後の幕府の体制へと話題が進む。

    承久の乱における朝廷と幕府の関係を「後鳥羽ワンマンチーム」対「チーム鎌倉」との言い表しているのが言い得て妙。

    後鳥羽院による「北条義時追討」の院宣や官宣旨が発しられてから鎌倉方が入京して京方を制圧する迄の期間が約1カ月。こんなにあっさりと方がついてしまったとは知らなかった。

    源実朝の死後、北条家による執権政治で幕

    0
    2019年02月24日
  • 承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

    Posted by ブクログ

    隠岐に流された上皇という認識しかなかった後鳥羽上皇が、武芸ともに優れた不世出の天皇であったことを知る。公暁という一人の若者の凶行をきっかけに、日本史のあり方そのものが変わった。そして、承久の乱により、その後400年以上続く武士の世が決定づけられた。このような歴史理解を得ることができた。
    中公新書の「応仁の乱」「観応の擾乱」に続く「乱シリーズ」の中でも、人間関係が比較的わかりやすく、理解しやすい。

    0
    2019年02月05日