はるか昔からパソコン(PC)を仕事と家庭で使っている。
PCの性能がとっても低かった時に気の利いたことをするはずなのだが,邪魔でしかないイルカが出てくるソフトウェアがあった。速攻で止めた。
こんな邪魔なものではなく,気の利く,忖度できるシステムをデザインするにはどうしたらいいのか?を長い間研究して
...続きを読むいる二人の先生によって書かれた本である。
「マインドインタラクション」って「mind interaction」だから,「心の相互作用」でなんのこと?と思うのだが,マインドは心ではなくてココロらしい。インタラクションは「2つのものの間でやり取りされる様々な情報」のことらしい。敢えてカタカナ用語にしているのには深い意味があるらしい。
どこから読んでもいいらしいのだが,最初から読み進めていくと,「AIの時代の次はココロの時代」と断言する著者の主張が誰でも納得できるように,手を変え品を変えて提示される。(教科書が読めない子どもたちは無理かもしれない)
この本は変形版である。普通の本より縦長である。なぜか?縦長の部分に脚注があって,本文中の用語の説明などが書かれている。「など」にはディスっている部分とか言い訳などがあって,これが本文より面白い。この部分が空白なページがあるのが残念だ。意地でも全ページに脚注を入れてほしかった(笑)。
コラムも面白い,大学教員の苦労,著者の主張などが吐露されている。その中で一般の読者に役立つのは全国各地の居酒屋情報だと思われる。大学の先生ってこんなに色んな所に出張できるんだ!