楠木誠一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書が出版されたのが2014年であることを考えると、当時人気を博していた 戦国BASARA ブームの流れを意識した企画背景がうかがえる一冊でした。
対象読者はおそらく小学校低学年くらいを想定していることから、物語の中に歴史クイズを盛り込むなど、学習要素を取り入れようとする工夫も見られ、伊達政宗が何処の藩主なのか、といった基本的な史実に興味を持つ切っ掛けとしては、一定の役割を果たす内容だと感じました。
一方で、何故テーマを料理対決にしたのかを上手くいかせなかったという印象が残ります。
伊達政宗の実際の生涯ともう少し絡めた展開にしたいのであれば、ずんだ餅を登場させたり、最終的に和解していることから、タイプスリップした天正5年が正に元服した年のため、本来は弟との確執があったとされる関係を、主人公の三人組の活躍によって和解へと導き、以降、共に助け合う形へとなった、とすることでタイムスリップした「理由」として内容を持って行けたのではないかと感じてしまいます。
とはいえ、こうした点が気になってしまうのは、私自身が伊達政宗という人物を強く好んでいるからこそでしょう。
子ども向け作品としての分かりやすさを重視した結果だと理解しつつも、もう一歩踏み込んだ描写を期待してしまう一冊でした。 -
Posted by ブクログ
“加賀美は、ふたたび、しぶしぶ、歩きだした。
よほど、父龍一のことが怖いのだろう。
百目鬼は立ち止まり、加賀美に言ってやった。
「そんなに厭なら、べつに行かなくてもいいんじゃないか?そのほうが、おれもラクだ」
加賀美が、ぽかんと口を開ける。
百目鬼は、あえて踵を返した。
「ど、百目鬼ぃ」
「なんだ気持ち悪いな。甘えた声を出すなよ」
「頼む。つきあってくれ」
大学時代から、基本的に百目鬼は加賀美のお守役に徹しているが、たまに、ほんとうに、たまに、キレるふりをする。
加賀美が、もういちど言った。
「頼む!」
「おまえが、そこまで言うなら、つきあってやるよ」
ふたたび肩を並べて歩きだすと、加賀美のほうから話題を変えてきた。
「で……」
「なにが、で、だ」”
タイムスリップのほうのキャラも出てきた。
舞台一緒みたい。
加賀美と百目鬼のやり取りが面白い。
“さらに鏡介は、鮎川里紗と、下の娘遠山香里のほうを見て言った。
「今日、犬はどうしたの?」
「え!?」
鮎川里紗と香里だけでなく、その友だちの中学生、氷室拓哉と堀田亮平も、口をぽかんと開けている。
「どうして、タイムのこと、知ってるんですか?」
香里が訊いてきた。
「タイム?」
「はい、うちで飼っている犬の名前です。でも、なんで……」
「だって、君のスカートに、犬のものと思える白い毛がついたままになってるから」
「あっ」
香里が自分のスカートを見下ろした。
「その犬、連れてこれる?」” -
Posted by ブクログ
“だから、はじめは百目鬼も信じなかった。とても信じられなかった。
そのときの会話は、いまでも、はっきり覚えている。
「加賀美、これ、多重露出ってやるじゃないのか」
「ちがう」
「上手に撮れているなあ」
「怒っていいか」
怒鳴ったわけではない。いつもと同じ静かな口調だった。加賀美の目は、嘘をついている目ではなかった。
頭では「念写などありえない」と思っていたが、そのとき、友人加賀美を信じる、と心に決めたのだ。
気がつくと、ソファーのそばに奈緒美が立っていた。口を尖らせている。
「加賀美さん、どうして、そんなすごいことができるって、教えてくれなかったんですか?」
加賀美は寝ころんだまま、頭をポリポリ掻いている。
奈緒美がくりかえす。
「どうして教えてくれなかったんですかあ?」
「教えるのはいいけど、念写を信じる?」
「信じます」
奈緒美が断言した。
「加賀美さんなら、信じます」
「そうか。――これまで、たまたま教える機会がなかっただけだよ」”
推理小説家の百目鬼仁。
いつも黒づくめの出で立ちな老舗カメラ屋店主加賀美鏡介。
カメラ屋バイトのゴスロリ大学生設楽奈緒美。
この三人が主なメンバ。
結構楽しかった。言葉のやり取りとか。
あと、すごく読みやすかった。
ただ、歴史は苦手だ……。
“加賀美が吐き捨てるように言った。
「まったく迷惑な話だ。――百目鬼、おまえ、推理作家だろ。推理してみろよ」
「推理作家であることと関係あるか?」
「関係……あるだろ」
「口の減らない男だな」
「口はひとつしかない」
そこでまた奈緒美が噴き出した。
「四十近い男が、子供みたいな喧嘩やめてくださいよー」
「三十半ばだ!」
加賀美と百目鬼は同時に抗議した。
「だから子供みたいって言うんです」
さすがに否定はできなかった。” -
ネタバレ 購入済み
マンガ以下
いくら面白おかしくするためとは言え作者にはやってはいけないこともあると思う。このような宮沢賢治やその先生達を貶めす様なプロットの作品は読んでいて非常に不愉快になった。あくまでも私個人の感想です。