上遠恵子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自然を科学的にアプローチするのが生業のはずの生物学者が、こんなにも文学的に自然を表現できるんだと驚く。とにかく自然への眼差しが優しくて慈愛に溢れている。言葉のひとつひとつから優しさや愛情を感じさせる。行間からは自然への畏敬がにじみ出てくる。時代を問わず、性別を問わず、誰の心にも届く言葉の力を感じさせた。素晴らしい散文詩だ。
自然を相手に研究する生物学者である前に、ひとりの人間として自然をどう感じ自然とどう接するか。すべての存在を生かしめる偉大なものを前にしたときの謙虚さ、真摯さに心を動かされた。海、空、植物、虫、そして雨、風、空気、太陽、月。自然が与えるすべてのものが人の感受性を育てる。とき -
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Posted by ブクログ
私のセンスオブワンダーは、おそらくカエルの写真を撮った時だと思う。
前日の雨で少し濡れていたカエルを手のひらに乗せて、写真を撮った。なぜだかその写真は私の脳裏に焼き付いている。
この本を読むと沈黙の春も読みたくなってくる。
現代で失われている自然への神秘を見出す力というのは、やはり子供の頃の経験が大事になるのだなと分かる。私は小さい頃の自然の美しさをやはり思い出せないでいる。
現代の日本でレイチェルが生きていたのならばどれだけ息苦しいと感じたのだろうか。今は5歳からデジタルの世界に触れる世代だ。自然での美しさを感じさせるのはとても難しいのではないのかなと思う。
これから自然の美しさへ -
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