ミーアの成長と周囲との信頼関係の深まりが光る巻。大飢饉という未来の災厄を回避するために、ミーアが奔走する姿は一見コミカルでありながらも、その本質には確かな覚悟と知恵が感じられる。特に、農業国ペルージャンとの交渉や、商人コーンローグとの対立は物語に緊張感を与えつつ、彼女のリーダーとしての資質を際立たせた。過去には「自己保身」が原動力だったミーアが、今では人々のために行動する姿に心打たれる。読み進めるごとに「ミーアは本当に名君なのでは?」と思わせられる展開が続き、笑いと感動が絶妙に織り交ぜられた一冊でした。