船曳建夫のレビュー一覧

  • 知の技法

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    第2章は自分に興味のある部分について読んだ。学問的な技術だけでなく、人と対話する時、議論する時に気をつけなければならないことが書いてあるので、どんな人が読んでも参考になる部分はあると思う。私としても自信になるところと、考えを改めるところの両方を発見できて、非常に参考になった。

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    2021年09月04日
  • 知の技法

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    アホかと思われるかもしれないけど、今、高校3年生だとしたら、2年くらい浪人してでも、死ぬほど勉強して東大に入って死ぬほど勉強したい
    ああ若いときには時間はあるのに金はないし何より為すべきことを知らない

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    2018年11月24日
  • 知の技法

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    学問」とは――

    から始まって、学問するためのいろんなアプローチの仕方を、カタログみたいに編集した本。要するに、「おっちゃんたちの仕事をよく見とけ!」って感じでダダーッとその道のプロが出たり引っ込んだりする中で、「ははあ、なるほど、学問てこんな感じなんスね」と、なんとな〜く(?)わかったような気分にさせてくれる本です。

    東大の教科書っぽく、あまり堅苦しくなく、マドンナのヌードとかそんなとこから論が始まったりします。

    続編の『知の論理』『知の倫理』も、「知」を単なる自分の考えで終わらせることなく、より深めるにはどうすればよいのか、よく考えさせられる内容です。(特に『知の論理』は、自分の物の考

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    2009年10月04日
  • 知の技法

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    高校生のときに読んだ本。これはとても面白いです!!教養系の科目が好きな人にはすごくオススメ!わたしは哲学っぽいことを滔々と考えることが好きなのでとても面白く読めました。教授たちが各々のテーマで書いているため、多岐に渡るテーマに触れることが出来ます。

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    2009年10月04日
  • 知の技法

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    「知の筋肉」をつける

    意見は湧いて出てくるものではない、意見は作り出すもの。
    という精神のもと、考え方や見方についてさまざまな角度から講義を受けた気分。
    忘れないうちに思ったことをメモしておかないと…。

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    2025年01月11日
  • 右であれ左であれ、わが祖国日本

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    本の著者はタイトルにあるよう、左右の派で考えるのではなく3つのモデルとして考えれるということを提唱している。この3つのモデルは日本の過去の歴史からも当てはまる。その流れからこれからの日本はその3つのモデルに当てはめながらどう動いていくかを学ぶことができる。断定的な口調でもなく、歴史の知識がたくさんなくても読める本であると感じた。

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    2023年09月13日
  • 知の技法

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    東大教養学部の基礎演習のサブテキストということで、学問は何かというところから文系の知に関する技術や作法の話。
    学問が様々な問題に向き合う二部が面白く、フィールドワークでの地図の謎、将門記からわかる正当化の論理、アンケートの使い方、翻訳の難しさ、それに解釈や検索、構造、レトリック、統計、モデル、コンピューティング、比較、関係について。
    三部は表現として論文と口頭発表で留意すべきことについて。

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    2022年02月12日
  • 知の技法

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    面白かった。

    自分は理系の人間で、はっきり言って文系の学問の有用性を見出すことが出来ていませんでした。
    (失礼ですみません。)

    中身としてはかなり古いので、今の時代には即さないのですが、あー、文系の学問ってこんなだったのか、これならやってみても良いかも。と思いました。やはり第一人者の方が執筆なさると、学問の深みが伝わってくるのですね。

    所々分からない所もありましたが、自然を研究するのは理科系の学問がBest、人間の何たるかを知ろうと思うと科学では割り切れない、文系的な研究が必要、という感じがしました。

    少々読み終えるのに力(りき)が要りますが、講座に分かれているのでつまみ読でも全然問題

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    2020年05月18日
  • 知の技法

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    大学の時に読みたかった。様々な考え方を知れるという点では今でも価値がある。

    はじめに
    第Ⅰ部 学問の行為論ー誰のための真理か 小林康夫

    第Ⅱ部 認識の技術ーアクチュアリティと多様なアプローチ
    [現場のダイナミクス]
     フィールドワークーここから世界を読み始める 中村雄祐
     史料ー日本的反逆と正当化の理論 義江彰夫
     アンケートー基礎演習を自己検証する 丹野義彦
    [言語の論理]
     翻訳ー作品の声を聞く 柴田元幸
     解釈ー漱石テクストの多様な読解可能性 小森陽一
     検索ーコンコーダンスが開く言葉の冒険旅行 高田康成
     構造ードラゴン・クエストから言語の本質へ 山中桂一
    [イメージと情報]
     レ

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    2015年09月22日
  • 「日本人論」再考

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    明治維新なって後、日本人は依って立つべきアイデンティティを失った。「日本人論」は精神的に漂泊する日本人が自分たちの心の拠り所を探し求める道程であると言ってもよい。
    その探求は成功したのか。そして探求が終わる日は来るのか。この本はそれを確かめる一助になるかもしれない。
    自分も結構な冊数の日本人論を読んできたが、おそらくこの本が自分に取っての最後の日本人論になるだろうと思っている。

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    2013年04月11日
  • 知の技法

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    学問には「普遍性」が必要で、それは他者に開かれているということ。そのために様々な技法を活用せねば、身につけなければならぬという内容。

    でも、やっぱり最終的に「自分が納得できる」という点に収斂してしまうなあ。学問の「技術的」ではないそのものの価値とはなんなのかね、と思ってしまいます。

    身近な物・テキストを緻密に分析することで、その時代の精神構造とかを明らかにして、これが近代っすよっていって、現在の社会問題につなげていくかんじ・道筋が〈今〉は一応納得できるのだけれど。

    う~ん。一年生の頃は絶対反発して触れもしないだろうなとは思う(笑)

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    2013年03月09日
  • 右であれ左であれ、わが祖国日本

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    序、第一章が議論の意義および下地となる基礎的な条件の確認。

    第二、三章が肝となるモデルの解説で、第二章で「国際日本」「大日本」「小日本」という三つの日本国家モデル、第三章で地政学的位置にある日本にとっての三つの主要勢力が扱われる。

    第四、五章は第二次大戦後から第一次イラク戦争までの日本の歩みを、国家モデル(の指向)と三勢力との関わりから読み解く。

    第六章では三勢力の一つであり、戦後、特別な関係にあり続けてきたアメリカとの関係をとくに憲法第九条と集団的自衛権に焦点化して論じる。

    第七章は、三つの国家モデルいずれをも主軸としない、しかしながらいずれをも使い回し補完しあいながら体制を定めると

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    2013年01月29日
  • 知の技法

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    東大教官の研究エッセンスとものの見方。
    本書には、後半に発表の技術的なことが書かれている。
    研究という場のエッセンスは、十分味わえ、
    研究の入り口を知るにはとてもよい読み物だと思う。
    教官ごとに温度差のある文章ではあるが、
    大学の初学年には程よい本になっている。
    本書を教科書として読む東大生には気の毒だが、
    一般の読者には十分楽しめる。

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    2013年01月06日
  • 知の技法

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    これを大学生の時に読める東大生はいいな、と思いました。

    いろんな視点があって、研究があって。
    ひとつひとつの豊かさに、世界が少しずつひろがっていく感覚がありました。

    フィールドワーク、翻訳、構成主義のあたりが今の私には印象に残りました。

    フィールドワークで「無意識の前提」に気付く経験、
    翻訳における「この感じを再現する」という感覚、
    構成主義における関係性への着目など、
    まさにまさにと身体や心の中の感覚にことばが与えられたようで、すうーっと、ほわーっと、のびやかな感じになりました。

    学びゆく人にはおすすめの、素晴らしい一冊です。

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    2012年09月25日
  • 「日本人論」再考

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     私の学生時代は、エズラ・ヴォーゲル氏による「ジャパン・アズ・ナンバーワン」がベストセラーとなったころで、日本の目覚ましい高度成長が注目されていました。それに併せて、「菊と刀」「日本人とユダヤ人」「「甘え」の構造」「タテ社会の人間関係」等々も再度注目され、いわゆる「日本人論」が大きなブームとなりました。私も、それらの著作はひと通り読んだ記憶があります。
     西洋社会に対する「日本人としてのアイデンティティの不安」を背景にした日本人論」ですが、著者は、本書において、それら明治期から今日に至るまで日本人論の総括にチャレンジしています。

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    2012年07月24日
  • 右であれ左であれ、わが祖国日本

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    憲法論議を考える当たって、片っ端から関連する本を読んでいるが、この本は文化人類学が専門の著者だけあって、見せ方が新鮮だ。とにかくイデオロギー色は一切なく、歴史を通して、日本が生き残りうる現実的な戦略をかいま見せてくれる。
    中でも、愛国心をタブー視することの危険性、戦後、日本は二国間以上の複数のプレイヤーが競う場面ではほとんど仕事をしてこなかった、という指摘、第一次イラク戦争で日本は左も右も国民皆が傷ついたという事件性の顕現化、そして、それらをふまえて書き下ろされた第六章「戦争をしない方法、勝つ方法」は知的に面白かった。

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    2012年03月12日
  • 知の技法

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    論文執筆の流れと各段階での注意事項がまとめられていて今後の参考となりそうだった。

    また各分野の問題設定、発展の仕方についての論も読んでいて知的な面白さを感じた

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    2012年01月29日
  • 知の技法

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    学校の「探究」という授業で多く参考にさせてもらっている(生徒それぞれが中1から自分の好きな「疑問」に対し、オリジナルの仮説を考えて考究していく課外的授業)。研究活動や手法の「入り口」「ケーススタディー」を示している書。さまざまな研究分野の先生が執筆されているので、バランスもある程度取れている。勿論中高生には難解な部分もあるが、身につけて欲しい研究的スタンスはこの書籍に満載されている。『知の技法』以外にも「続編」が出ている。「自分が疑問に思った内容に対して、よりよい接近方法(解決方法)は何か」―――掲載されている研究手法や課題に対する接近方法など、勉強していきたいと感じさせてくれる一冊。

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    2011年12月14日
  • 知の技法

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    確か高校の探求科で推薦された本。
    具体的な方法より、学問に対する姿勢のほうが参考になった覚えがある

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    2011年07月03日
  • 右であれ左であれ、わが祖国日本

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    改憲か護憲か、親米か反米か、愛国心は是か非か―。
    左右イデオロギーの対立軸だけで国家を論じるのは思考停止だ。
    著者は、過去五百年の歴史をふまえ、「国際日本」「大日本」「小日本」という三つのモデルで考える国家論を披瀝。
    さらに、三つの主勢力(中国・ロシア・西洋)との距離のとり方が、日本の命運を握ってきた、と考察する。
    そして、この「三つのモデル」と「三つの主勢力」という枠組みから、憲法第九条、集団的自衛権、核武装論、六カ国協議への対応策を導き出す。
    地政学的発想から描いた独創的な日本国家論。

    [ 目次 ]
    序 なぜ、いま「国家論」なのか
    第1章 右であれ左であれ、あなたの日本

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    2011年04月20日