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改憲か護憲か、親米か反米か、愛国心は是か非か──。左右イデオロギーの対立軸だけで国家を論じるのは思考停止だ。著者は、日本の過去五百年の歴史をふまえ、二つの独創的な視点で国家を論じようとしている。一つは、日本という国のとりうるかたちは、三つのモデルに集約されるという視点。つまり、信長型の「国際日本」、秀吉型の「大日本」、家康型の「小日本」という三つのモデルで考える国家論を披瀝する。さらに二つ目の視点は、日本は常に、三つの主勢力(中国・ロシア・西洋)との距離のとり方によって国運が左右された、という指摘。そして、この「三つのモデル」と「三つの主勢力」という枠組みから、憲法第九条、集団的自衛権、核武装論、六カ国協議、への対応策を導き出す。著者の専門は文化人類学であるだけに、イデオロギーにとらわれない地政学的発想が新鮮である。まさに、「右翼」も「左翼」も語らなかった独創的な国家論といえる。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年09月13日
本の著者はタイトルにあるよう、左右の派で考えるのではなく3つのモデルとして考えれるということを提唱している。この3つのモデルは日本の過去の歴史からも当てはまる。その流れからこれからの日本はその3つのモデルに当てはめながらどう動いていくかを学ぶことができる。断定的な口調でもなく、歴史の知識がたくさんな...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月29日
序、第一章が議論の意義および下地となる基礎的な条件の確認。
第二、三章が肝となるモデルの解説で、第二章で「国際日本」「大日本」「小日本」という三つの日本国家モデル、第三章で地政学的位置にある日本にとっての三つの主要勢力が扱われる。
第四、五章は第二次大戦後から第一次イラク戦争までの日本の歩みを、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月12日
憲法論議を考える当たって、片っ端から関連する本を読んでいるが、この本は文化人類学が専門の著者だけあって、見せ方が新鮮だ。とにかくイデオロギー色は一切なく、歴史を通して、日本が生き残りうる現実的な戦略をかいま見せてくれる。
中でも、愛国心をタブー視することの危険性、戦後、日本は二国間以上の複数のプレ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
2月?
[内容]
イデオロギーにとらわれることなく国を論じるという試みがなされている本。筆者が冒頭で指摘しているのは「国家を論じることの必要性と危うさ」である。しかし、一方で、現在日本が、内外で直面している問題―少子化、アジア外交、エネルギー、憲法改正―を考えたとき、それらの問題の根本は、今後の「国...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月04日
日本の外交史を著者独自の視点からたどり、今後の日本の進むべき道を示そうとする試みです。
日本の外交モデルは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人によって原型が作られたと著者は言います。西洋伝来の新技術を積極的に取り入れ、キリスト教の受け入れにも積極的な立場を取った信長のやり方は、「国際日本」モデルと...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月20日
[ 内容 ]
改憲か護憲か、親米か反米か、愛国心は是か非か―。
左右イデオロギーの対立軸だけで国家を論じるのは思考停止だ。
著者は、過去五百年の歴史をふまえ、「国際日本」「大日本」「小日本」という三つのモデルで考える国家論を披瀝。
さらに、三つの主勢力(中国・ロシア・西洋)との距離のとり方が、日本の...続きを読む
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