河部壮一郎のレビュー一覧

  • 【カラー増補版】デジタル時代の恐竜学(インターナショナル新書)

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    これまでの恐竜普及書ではあまり知ることのできない、デジタル手法による古生物研究について非常にやさしい文体で書かれておりとても読みやすい。これからの時代の恐竜研究への期待に胸が膨らむ。

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    2024年05月03日
  • 恐竜たちが見ていた世界―悠久なる時をかけてよみがえる18の物語

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    ネタバレ

    科学的根拠をベースにした上で恐竜たちの生活について想像を膨らませている楽しい本。

    まず、「恐竜たちが見ていた世界」という割には無脊椎動物の話が多いです。前半の第一幕は無脊椎動物の話ですね。投稿主はとりあえず古脊椎動物に興味があったので第二幕から読み始めました


    それぞれの古生物についてショートストーリーから始まり、科学的な解説が後から加わるという構成でした。
    ストーリーの方で当時の自然環境や温度、植生、天敵の動物…など、リアルに感じることができます。古生物たちが生きていた世界に思いを馳せながら文章を楽しむのが楽しいです。
    例えば、ニジェールサウルスが下を向きながら菜食しており捕食者が接近していることにも気づかないという描写から、ニジェールサウルスは下向きの姿勢をとっており、嗅覚が効かなかったという科学的根拠がイメージしやすくなっています。


    古生物関連の図鑑などでテキストとして読んだことがある人も、小説上で描かれている本書で読んでみるとまた違った印象を受けるかもしれません。

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    2024年02月22日
  • 恐竜のあたまの中をのぞいたら 脳科学でさぐる恐竜の感覚

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    ぼくのおじさんは恐竜の頭の中を研究している。
    頭の化石から、感覚器官の位置を知り、神経や血管の通り道を知る。
    脳のあった空間はエンドキャストといい、その空間の形は、恐竜の脳のどこが発達していてどんな暮らしをしていたのかを探る手がかりになる。
    最新の技術によって明らかになった根拠のある推論で、恐竜の新事実を明らかにする絵本。




    *******ここからはネタバレ*******

    恐竜は体に比較して脳が小さいので、頭が悪かったなどという従来の説を最新の科学によって覆す絵本。

    好感なのは、明らかになったと思われることも、あくまで「推論」に留めているところ。
    事実と推論をしっかり分けています。
    その分、おじさんの文末はいつも「だろう」と単調でもありますけど。

    読みものとしては、不自然に感じる文章もありました。

    「というわけで、ある日、ぼくは、おじさんといっしょに博物館をおとずれた」の「ある日」はなくてもよいのではないか?と思いました。私には唐突に感じられました。

    他には、「右の目と左の目で、同時にひとつのものを見ることができた」です。
    これは、中学年の子どもたちに、なんの解説なしに理解できるでしょうか?

    12・13ページ見開きの絵「ティラノサウルスとエドモントサウルスは、……」と解説されているが、どれがどれなのか、知らない人にはわからない。大きさの違いもこの絵ではわからないと思います。

    全体的に良い情報を届けているだけに、ちょっと残念です。

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    2026年02月10日
  • 【カラー増補版】デジタル時代の恐竜学(インターナショナル新書)

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    面白かった。恐竜の化石の発掘から展示までの解像度が、この書籍を通じてかなり高くなった気がする。クリーニングに手間がかかっている様は博物館で目にしていたが、それだけでなく、思っていた以上人手のいることなのだなと。

    随所で著者のマニアックさが滲み出ていてよかった。
    それから、つい博物館で、「レプリカ」とか「複製」とか書かれていると確かに少しがっかりする側面が今まであったが、実はあれ自体でも内容によっては研究できるくらいだったり、骨を物理移動させなくて済むから破損とかの恐れもなくて安全とかのように、違った側面を理解することができた点はとてもよかった。

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    2024年07月07日
  • 【カラー増補版】デジタル時代の恐竜学(インターナショナル新書)

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    化石に対してとにかくCTスキャンをしたがるCTハラスメントが面白かった。ただし、手法として最初からCTを用いようとしていたのではなく、あくまでツールのひとつという認識で研究している姿勢と、前処理など意外とアナログな段階を踏まなくてはいけないことに驚いた。優れたツールも使い方が大事ということ。

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    2025年01月05日