あらすじ
恐竜の頭の骨をじっくり観察したことはありますか。頭骨には、その恐竜が生きていた頃、どんなふうに身のまわりの世界を見たり、聞いたり、かいだりしていたかを知る手がかりがたくさん残されています。また、頭骨の内側のすき間をCTスキャナで調べて、脳や内耳のかたちを明らかにする研究も進んでいます。それによって、それぞれの恐竜の感覚の特徴を突き止めることができるのです。最新研究にふれ、恐竜学の扉を開く一冊。
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Posted by ブクログ
ぼくのおじさんは恐竜の頭の中を研究している。
頭の化石から、感覚器官の位置を知り、神経や血管の通り道を知る。
脳のあった空間はエンドキャストといい、その空間の形は、恐竜の脳のどこが発達していてどんな暮らしをしていたのかを探る手がかりになる。
最新の技術によって明らかになった根拠のある推論で、恐竜の新事実を明らかにする絵本。
*******ここからはネタバレ*******
恐竜は体に比較して脳が小さいので、頭が悪かったなどという従来の説を最新の科学によって覆す絵本。
好感なのは、明らかになったと思われることも、あくまで「推論」に留めているところ。
事実と推論をしっかり分けています。
その分、おじさんの文末はいつも「だろう」と単調でもありますけど。
読みものとしては、不自然に感じる文章もありました。
「というわけで、ある日、ぼくは、おじさんといっしょに博物館をおとずれた」の「ある日」はなくてもよいのではないか?と思いました。私には唐突に感じられました。
他には、「右の目と左の目で、同時にひとつのものを見ることができた」です。
これは、中学年の子どもたちに、なんの解説なしに理解できるでしょうか?
12・13ページ見開きの絵「ティラノサウルスとエドモントサウルスは、……」と解説されているが、どれがどれなのか、知らない人にはわからない。大きさの違いもこの絵ではわからないと思います。
全体的に良い情報を届けているだけに、ちょっと残念です。