マキタスポーツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今いちばん気に入っている音楽番組がBS12で放送中の『ザ・カセットテープ・ミュージック』です。周囲に観ている人は誰もいないし、存続していけるのだろうかと心配していたら、衛星放送協会オリジナル番組アワードでバラエティ番組部門の最優秀賞を受賞したのだそうで、なんと嬉しいこと。その番組を丸ごと書き起こしたのが本作です。
マキタスポーツとスージー鈴木、ともにアラフィフのふたりが、カセットテープに入れるとしたらという前提で80年代の曲を中心に3曲ずつ選びます。ほとんど邦楽だけど、ごくたまに洋楽が入ってくるのも面白い。
「肉じゃがに急にパクチー放り込んだみたいな感じ」とか「フレディ・マーキュリーがレオ -
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このところずっと日曜日の夜9時は、BS12と決まってました。マキタ・スポーツとスージー鈴木の日本ポップス(J-POP以前も含む)を巡る奔放でエッジが効いていて、しかもディープなおしゃべりが、さあ、明日から月曜日!という週末の最終コーナーのリラックスタイムでした。元アイドリングの女の子がおじさん二人のマニアックトークにチンプンカンプンな感じも、可愛いいのです。語る素材はまさに自分にとってもドはまりミュージックなのですが、ずっと聴いていなかった曲、すっかり忘れていた曲や、まったく知らない曲もあるので見た後はYouTube三昧のベッドタイムに突入でした。自分が視聴し始めたのは一昨年ぐらい。2017年
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Posted by ブクログ
マキタスポーツによる現代のツッコミ文化への警鐘
今や、ツッコミ高ボケ低の社会になっている
スベりたくない、ツッコまれたくない=攻撃されたくないという意識の表れ
個人が発信することが容易なインフラ環境が整った事による影響
誰でも芸能人や世間のニュースに対してツッコミを入れて発信することができる
「お笑い」の大衆化
ツッコミは実は簡単なものではなく、重い剣を振るうようなものなのに
俯瞰してツッコむよりも、ボケの勧め
自撮りではなく、一人称視点に
自分がツッコまれないようにするという自己保身ではなく、ボケによる自己開放
メタな視点よりもベタな体験をする
「ツッコミだけをいれていれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「結局自分がツッコミしてる?」って言ってる自分もツッコミしてるな
と思いながら読み進めてたら、最後の最後にばっさりとこの感想が多いことを言われてしまった。
ただこれを言われたからといって意見を変えることが、まさしくつっこまれないように生きている感じがするのでこの感覚はそのままに。
また、ストレスに関することは凄く共感した。
”自分にやさしくしよう”とする風潮が増えてきて、ストレスを避け続けた結果、今ちょっとしたことでもストレスに感じている。ストレス耐性を回復しなければ、このあらゆる人がいる社会を生きていくのが大変になると感じた。
期間が空いたら再読したい。歳を重ねれば価値観が変わってる気 -
Posted by ブクログ
単行本は2014年に発売されているそう。
「亀田音楽専門学校」的な、J・POPの法則に関する話。
お笑いのネタとしても使い、自分のバンド活動の上でも使う技術。
売れる要素を洗い出し、それを踏まえて作った楽曲も、
大事なのはオリジナリティ。
それは「誰にも思いつかない何かを生む」ことではなく
「言葉を発するときの嘘のなさ」というのに驚いてしまった。
笑いではなく、真剣に作って歌っていたんですね。
ライブハウスに出演するようなビジュアル系バンドを支えるのは
裏で働く女性たちの力、というのは
思い当たる節があるので、深く納得。
無意識に聴いている音楽を、ヒントを手掛かりに、
より構造的に楽しめる本。 -
Posted by ブクログ
年の暮れに冊数を稼ぐために積読本の中から読みやすそうな本を選ぶ。
マキタスポーツ、インパクトのある芸名の役者ぐらいの認識だったのが、BS12で放映中の『ザ・カセットテープ・ミュージック』で見る目が変わる。序盤はイマイチだけれど、第3章のモノマネ論と第4章の人格/規格の見立て話が出色。『ボヘミアン・ラプソディ』を14回観た私としては(劇場鑑賞294本中)、モノマネについて「その通りにやって感動を起こせるわけではない」に唸りました。
マキタスポーツいうところのコード進行「ドラマティックマイナー」、大好きです。三島由紀夫の演説のバックに流れていたら日本人に訴えかけるシーンになったとか、桑田佳祐が -