あらすじ
大切なのは、テメエが美味いと思うかどうか。世間の流行や他人の評価に背を向け、己の舌に忠実に“食道”を追求する――これ即ち「グルメ外道」なり。自ら提案して大バズりした「10分どん兵衛」から、ラーメンにカレーに焼肉、「窒食」「志村けんの水割り」といった独自すぎる食技法までを、比類なき言語化能力で綴る。庶民的でスケベで斬新――そんな「美味しい能書き」をたっぷり詰め込んだ、最初で最後のグルメ論!
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Posted by ブクログ
少し前から、テレビのドラマやバラエティー、演芸場番組でよくみかけるようになった著者。BSで酒場番組もやっている。一昔前の寄席芸人的な雰囲気もあり、個人的に好きな人物である。
その独特のグルメ哲学を、独特の語り口で、ユニークに、ときにシニカルに書かれている。軽いタッチだが世間批評もあり、なかなか深いところをついているように感じた。
Posted by ブクログ
「10分どん兵衛」やってみましたよ。早く食べたいから選んでいるのに面白いねー。
「窒食」なる怖いこと以外、著者のグルメ道、いや外道に共感ばかりでした。
芸風が浮かぶ、くどさ寸前のうまい言い回しが文章にも発揮されていて、カレー、ラーメン、コロッケ蕎麦が次の食事のメニューになってました。
コンビニの無い山村でのおばあちゃんの「おやつ」、ちょっと泣きそうになりました。
外道が言い切ってます。
「これは皆さまの役に立つグルメ本です。」
Posted by ブクログ
うまいもんはうまい!!と熱く語られている気がする本。
え??というものから、わかる~というものまで
実に幅広く、確かに王道ではなく外道だなと。
色んな食文化で、健康志向だったり流行りの●●飯とか巷に溢れているけども
他人様の評価云々ではなく、自分の胃袋を信じる。
Posted by ブクログ
「マキタさん」ワンタンの皮にひき肉を入れた包み揚げ 山梨で実母から伝わった
「己の食」人の言うことを聞くのが苦手 私だけの食べ方
「10分どん兵」大学で上京 袋麵をかさましして食べることから始まる
「ライス(ライフ)ハック」食の合理化
①汁再生 ②鉄フライパン居抜き ③背徳感の閃き丼 ④薬味は芸 ⑤空腹を愛でる
「窒食」喉に詰まらせて食べる ゆで卵とコーヒー、焼きそばパン、バウムクーヘン
「納豆チャーハン」納豆は匂いが変化するので炒めない 食べるときに混ぜる
「バーベキュー」はずかしい権力抗争
「寿司」山梨が店舗数一位 スシ(リテ)ラシー低い 内陸のコンプレックス
弱者はセット寿司の上 サラダ巻きや干瓢巻きで実力測定
「メニュー」宝探しの地図 メニュー見(味) 食べる前と食べ始めがピーク
「カレー」悪の魅力 ルーが偏差値を高くする 日本風の煮込み料理
「ラーメン」無秩序からの熱 美味しさの波状攻撃の空虚
「焼肉」無知であるくらいがいい タレを見る スープの様子
勝手にビビンバ ミックスして未確定な価値にであう
「ビートたけし」=ラーメン 年寄りの漫才からのベンチャー起業家 芸人を拡張
「タモリ」=食品サンプル 本物っぽい偽物 無意味
「松本人志」=フランチャイザー 技術開発 吉本興業の戦略 民主的なルール
「志村けん」=混ぜない水割り 均質化への批評 常に揺れ動いている
「食欲」物を摂る 覗き感
「焼き鳥の醍醐味」椅子に腰かけ、煙を浴びながらいただくライブ感
「美味すぎる餃子」非の打ちどころのない眩しさが苦手 不味さ成分が美味い
普通にいただいている何か
「味(見)巧者」強く濃くなくても味はする 上物が剥がれ 原形の淡さに落ち着く
Posted by ブクログ
人は習慣を死守するためだったら、人の邪魔をしたり足を引っ張ったり、なんでもする。面倒臭ければ、その面倒臭さを避けるために死ぬほど努力だってする。それほど「変える」ということに対して億劫がるのが、人間というものだ。世の中の「変えないけど変えられない状態」のほとんどは、この"習慣と"面倒臭い"という心理によって出来している。"習慣"というオートメーションがあれば思考する必要はなく日々を安全に運行できる。面倒臭いというフィルターがあれば、事前に"革新"という毒素を除去出来る。
Posted by ブクログ
この本の宣伝でラジオにいくつか出ていたので知った経緯で読んだが、著者の面白さを改めて認識した。
そこでの「10分どん兵衛」の話は前説に過ぎず、深~い数々の食の考察が書かれている。
年齢と食の変遷、頷ける(笑)
ナポリタンの章に賛同、、モスバーガー秘話も惹かれた。
新書として珍しく楽しめる読み物である。
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに 胃袋の夜明け
第1章 私の「ライスハック」
第2章 カレー・ラーメン・焼肉~定番をもっと美味しく
第3章 芸人とメシ
第4章 その思い出に“用”がある~「グルメ外道」の原点
第5章 外道のグルメ論
<内容>
マキタスポーツは正直なんだと思った。小洒落たグルメ本でもお高くとまった料理紹介でもない。おそらく普通の日本人が本当は感じている食事に関する感性を吐露したもの、といえばいいのだろうか?自分もすべてに賛同する訳ではないが(個人の感性なので)、何となくうなずきながら読んでいた。