真田まことのレビュー一覧

「殺戮の天使」のスピンオフ作品（？）で、ちょくちょく本編を知っていないとわからないというか、本編を知っていた方がいい感じになっています。

ラストでとうとう神父さまの登場です。運命の出会い、どんな啓示が与えられるシーンになるのか今からちょっと楽しみです。

ヒロインの少女も単なる被害者ってわけじゃなく、何かを持っていそうです。どういう展開を見せるか目が離せません。

「殺戮の天使」をきちんと読んでなくてもいいけれど、ストーリーとキャラの関係性は知っていないとわかりにくいかな。

絵が綺麗。目が大きくてトーン等の使い方も少女漫画っぽい。わりと独特の絵柄だと思う。話の時系列が少し分かりにくい。雑誌ではカラーがとても綺麗だったので、単行本ではモノクロになってしまい残念。

このゲームはやったことは無いのですが、お話は私は好みでした。田舎の村のホラーの不気味な雰囲気が伝わってきます。だけど絵が致命的に駄目。雑な同人誌みたいなざざっと描いたようなタッチで、特に女性キャラの目の描き方が大きいだけですごく雑な感じなのが苦手です。もっと雰囲気のある他の絵師さんの絵で読んでみたか...続きを読むったですね。

話はホラーらしく怖さを堪能できますが相変わらず絵は駄目。ヒロインのシオリ、今も子供時代も顔が変わらないし(ﾟ∀ﾟ;)唯一資料館管理人須賀さんのみがちゃんと描けている。

グレーエンド感が…。
まぁ両思いなわけだし、トゥルーエンドというやつなのだろうけれど。でも結局ヘビは彼らやこの村を許したかわからないし、この村が今後過疎を乗り越えられずなくなるのか、この森がどうなるのか、あの牢獄がどう処理されるのか、何もわからない。結局行方不明の子は駆け落ち？じゃあ下巻の沼の方で聞...続きを読むいた声はあの子じゃなかったのかよ、と。

そういう意味では、「ホラー小説」というよりも「恋愛小説」を読んだ印象が強い。
お互いにお互いをおもいやり過ぎていて、気を遣いすぎていた２人が少し向き合えたという…。

…でもそんなことよりこの村の存亡の方が気になりますので、もう一歩楽しみたかった、なぁ。