あらすじ
洞窟を探索中、シオリはことりおばけに襲われるも、それをきっかけに記憶を取り戻し、助けに来たおさななじみの須賀とついに念願の再会を果たす。その後、過去にあった忌まわしい事件を記述した文献を地下室で発見し、ことの発端をつきつめ、ことりおばけを成仏させることに成功。須賀の声が10年の時を経て復活なるも、須賀にはまだ夜光石の呪いが……。はたして須賀は、“愛するものを憎んでしまう”というその呪いから、解放されるときを迎えることができるのか。最後の決着には、石守との対決が待ち受けていた――。大人気フリーホラーゲーム「霧雨が降る森」完全ノベライズ、ついに完結!!
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Posted by ブクログ
一日で上下巻を読み終わってしまい、自分でも少し驚いています。
私がゲームで得ていた印象の100倍は石守が最悪すぎて、途中何度も読むのを休憩しながら読み進めました。
昔から須賀くんとシオリちゃんが大好きでしたが、この小説版を読んでからもっとふたりの関係性を深く感じることができて嬉しいです。
それにしてもつゆさんのことを思うといたたまれないですね。
ゲームファンとしては大満足の内容でした。
匿名
石守について
ゲームでは明かされなかった、石守についての話。しぃちゃんがあいかわらずたくましい。
コミカライズだと、須賀にかけられた呪いには言及されるものの、石守については何も触れられないので、ことりおばけとの約束からの解放によって、石による呪いもなかったことになっている。原作ゲームでは、石守のことや寿命のことは文献で語られていたが、須賀にかけられた呪いには触れられないので、ここでも石守の呪いは言及されない。このノベライズ版では、原作の設定をそのまま残しつつ、コミカライズとも矛盾しないような、呪いの話が明かされていた。
Posted by ブクログ
人間が一番恐い。人間によって歪み、でも人間によって救われる。想いってのは凄い、と思う。
ゲームの中の話だけでも充分解釈は可能だけど、謎は残ってる訳で、しおりちゃんだからこそ解ける謎、須賀くんだからこそ解ける謎があるという構図が面白い。
同時にゲームのストーリーに含まれてなくて良かったなと思う。幸せになったと、思ったのに、二段構えのマルチエンディングだったら、私なら泣くわ。
そしてやっぱり挿し絵が怖い。
Posted by ブクログ
おもしろかったです。考えてみれば〈ことりおばけ〉が誕生する前からあの因習があったわけで。怨念が怨念と混じりあい、増幅され、引きずられた悲劇…ということか。しぃちゃんと須賀くんのやり取りににやにや。
Posted by ブクログ
読み進めるごとに読みやすく感じるようになってきた。文体に慣れていくからなのか。村の闇の歴史が解き明かされる後編、借り物。
主役2人の、お互いを思いやるが故にどんどん墓穴掘ってるんじゃないか状態がヤキモキしました。それに比べ、前半イライラした佐久間ちゃんのまともっぷりったらないわ。
石守こと御師ことクズ粘着系ストーカーの身勝手さが半端なかったのでつゆさん、ホント災難。もっと残酷な仕打ちの元消えて欲しかったけれど、一応大団円なのだろう。この村がこの後どうなるのかは語られない。ホントの所、こういう後ろ暗い歴史を抱えた村ってどれくらい実在するものなのだろうか。