あらすじ
病院に運ばれた須賀につきそい、夢の中でシオリは気づく。須賀くんが持っていたあの夜光石は何のため? もしかして、私の記憶を消すつもりだったの――?(第一話「一つの願い」) 二年前の、女子中学生失踪事件のことを話す佐久間。みんなが止める中、シオリは真相を調べ始める。全ては須賀のために。「私、須賀くんを諦めたくないの」(第二話「罪の闇路に」) 資料館で保管されていた古文書の解読を目指して『歴史保存会』が立ち上げられた。しかし一冊の資料の紛失から、恨みの怨念に冒されてしまったシオリに、須賀は――!(第三話「汚れしこの世の」) 「霧雨が降る森」ノベライズ版(上下巻)の「その後」を描いた、全三話。
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Posted by ブクログ
須賀くんとしぃちゃんの未来に幸あれ、この言葉につきます。
ゲームの分岐エンドにも余すことなく触れてくださって嬉しかったです。
原作ファンの方は大満足の内容ではないでしょうか?
素敵な小説をありがとうございます。
Posted by ブクログ
須賀くんの声も戻り、石守も消え、ようやく平穏が訪れる。
そのはずだったのに、「どうしてこうなっちゃうかな…」というほど、二人がすれ違う。
お互いにお互いが一番で、相手を心配させたくなくて、守りたくて。
だからこそすれ違うのだけど、やっぱり、うん。
しぃちゃんの猪突猛進もあれだけど、須賀くん、自己完結しすぎだよ。
この二人だからこそ、もっと話し合ってほしい。
まだまだ時間が必要なのかな、と思う二人の近況(?)でした。
Posted by ブクログ
グレーエンド感が…。
まぁ両思いなわけだし、トゥルーエンドというやつなのだろうけれど。でも結局ヘビは彼らやこの村を許したかわからないし、この村が今後過疎を乗り越えられずなくなるのか、この森がどうなるのか、あの牢獄がどう処理されるのか、何もわからない。結局行方不明の子は駆け落ち?じゃあ下巻の沼の方で聞いた声はあの子じゃなかったのかよ、と。
そういう意味では、「ホラー小説」というよりも「恋愛小説」を読んだ印象が強い。
お互いにお互いをおもいやり過ぎていて、気を遣いすぎていた2人が少し向き合えたという…。
…でもそんなことよりこの村の存亡の方が気になりますので、もう一歩楽しみたかった、なぁ。