藤井淑禎のレビュー一覧

  • 漱石紀行文集

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    漱石先生のユーモアが詰め込まれた大陸紀行文。当時の日本、満州、イギリスがどんな状況だったのだろうかと思いを馳せる。
    交友関係の豪華さにびっくりする。満鉄総統の中村是公、警視総長の佐藤友熊、東北大学教授の橋本左五郎。だけども学生時代からの気の置けない仲であるのがよくわかる。
    ロンドンが舞台なのに、落語なような言葉使いが面白い「自転車日記」。

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    2020年11月22日
  • 漱石紀行文集

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    漱石さんは面白い!自分を飾らないというか自虐的なところがまた笑いを誘う。言葉遊びというか親父ギャグも使っているが、内容が高尚なので、注釈が必要なものが多い。

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    2021年08月03日
  • 漱石紀行文集

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    ネタバレ

    なるほど、漱石は可愛い人である
    これが感想です


    「火曜がダメなら水曜にすればいい」と鉄道の乗り継ぎに
    適当なことを言う漱石に橋本さんがお怒り
    その一文がこれ

    君のように呑気な事を云ったって駄目だよと橋本から叱られた。なるほど駄目である。しかも余の駄目は汽車にとどまらない。

    「なるほど駄目である」
    なんて素直で可愛い人なんだ
    あの上を歩いて見たいと番頭に頼む 漱石
    チョコレートの菓子が食いたくなった 漱石
    可愛い漱石が詰まっている本

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    2018年04月05日
  • 漱石紀行文集

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    もっと堅苦しい文章を思い読み始めたが、なかなか面白かった。学生時代の友人を訪ねた満州や、留学のロンドンなどの紀行文。
    何度も読み返したい。

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    2016年10月24日
  • 「東京文学散歩」を歩く

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    過半は、歩いた土地や知った土地ではあったものの、私が知らない土地に関する章では読解に苦労しました。原著の記述が影響していることは理解しながらも、その場所と経路をつかむにはなかなかに時間を要する本でした。また、自身に文学散歩で紹介される本に関する知識が余りなかったことも影響しているかもしれません。新書の紙幅では地図や写真を載せることは難しいでしょうからムック本での再会を祈りたいと思います。

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    2023年08月16日
  • 乱歩とモダン東京 ――通俗長編の戦略と方法

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     一世を風靡した流行作家でも、亡くなると、手軽に読める作品が少なくなり論じられることも減ってしまうことが普通だが、その数少ない例外が乱歩である。
     初期の本格味が強い短編群が好きな読者、「押絵と旅する男」や「パノラマ島綺談」のような変格味を好む読者、少年探偵団シリーズから入門した者たちなど、読者層も様々であろうと思われる。 
     そのような中で、乱歩自身高い評価をしておらず、これまであまり正面から取り上げられてこなかったのが、「蜘蛛男」以降の通俗長編、創元推理文庫ではスリラーと分類されている作品群である。
     本書では、それらの作品の舞台となる同時代東京に焦点を当てて、文化アパート、震災後の帝都復

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    2021年03月22日
  • 90年代テレビドラマ講義

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    近代文学研究の教授である著者による90年代のドラマの再分析した内容である。シナリオ、ドラマ化、時代性という三つの角度からのアプローチの推奨やドラマの構成への分析など、90年代ドラマに関心があったので参考になりました。

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    2020年04月09日
  • 90年代テレビドラマ講義

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    テレビドラマがもっとも輝いていた時代、それは脚本家が主導権を握っていた時代と言い換えることもできるかもしれない―。『親愛なる者へ』『高校教師』『白線流し』…。野沢尚、野島伸司らによってドラマ界に新風が吹きこまれた九〇年代。かつて「ドラマ学」を提唱した著者が、九〇年代のドラマに光を当て、再評価を試みる。

    何と一作も完全には観ていない。うーむ。

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    2018年12月10日