仔鹿リナのレビュー一覧
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仲卸の存在意義
農大を卒業後野菜の仲卸の仕事に就いた青年と仲間の野菜にかける情熱を描いた漫画第三巻。
八百森で働く鼠屋はギャンブル中毒だ。
そんな彼はエリーとのりたまを助っ人にして桃の担当を言い渡される。
あまり野菜や果物に対して愛着のない彼はスピカマートの青果部バイヤーの谷から桃200ケースの注文を受けた。
しかもまだ時期的に桃はたくさん出回ってない。
そこをあえて谷は特売を組んで他のスーパーを出し抜こうとしていたのだ。
エリーたちも手伝う中である農園に行き着く。
阿部農園は直接取引をしている農家で桃は直販でしか扱ってないので断られる。
その話を聞いていく中でエリーは仲卸がなくてもちゃんと届 -
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農家の思いをとどけるために
農大を卒業後大学院に進み研究職に就くと思われていた青年が野菜の仲卸に就職したお話の第二巻。
農作物をこだわってつくる人のそのこだわりっぷりに天井はない。
代理でしいたけの担当になった倫珠(のりたま)
実家がいちご農家だったために野菜に関する知識は少ない。
そんな彼が担当したシイタケ農家は菌床栽培で生産している。
一般的にシイタケは原木栽培の方がおいしいといわれていて価値がそちらの方が高い。
しかし、窪田さんが作っている菌床栽培のシイタケは見た目から味まで原木に引けを取らない。
震災後、原木栽培でもハウスを使うようになった農家は多く、ただ彼の父はほだ場にこだわっていた。
そん -
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仲卸と野菜
農大で野菜について学んだ青年が仲卸の仕事をするお話。
主人公の卯月瑛利(うづきえいり、通称エリー)は周りから大学を出たらそのまま大学院に進んで研究職のエリートになると思われてた。
そうじゃないにしても農業系の仕事につくと思われてた。
しかし彼は青果市場(やっちゃ場)の野菜・果物の仲卸業者になることを決意。
大学院に進む彼女の結衣ちゃんに別れを告げ、大学を去った。
3月、就職先にバイトとして出勤するとそこにはリーゼントを決めたヤンキーがいた。
彼は大虎倫珠(たいがのりたま)。
実家がいちご農家で高校卒業後に仲卸に就職。
そんな二人は荷受けの仕事を指示される。
そんななかフォーク -
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仔鹿さん早く続編描いて!
週刊連載時から読ませていただいていましたが、本当に面白い作品です。
今回は市場をめぐる法律の改正やら、日本の抱える第一次産業のこれからの不安や問題点、流通関係や生産者の嘆きや苦しみを、まるでさらっと金魚すくいのようにキラキラとした作品に描いてくれた作者の愛情に本当に感服します。(ああもう何言ってんだか!)
してね、今回は昨今問題になっている「泥棒」問題も扱っているんですけど、これもうね毎回ニュースになる度に本当に辛くなるんですよ。
自分は「モノづくり」の端くれなんですが、大して儲けもない中毎日毎日ヘトヘトになりながら作り上げてきた生産物が横からさらっと盗まれて.....。
もうね生産者 -
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今回も泣けちゃう話です!!
今回のお話は昨今の物流関係、トラック物流について切り込みます。
確かに少なくなりましたねデコトラ....。それがなぜなのか?ドライバーの皆さんが抱える現状とは?
これ読むと少し違った景色が見えてくること間違いありません。
お盆に見慣れた光景が実はこんな背景があったなんて....。
もうねいろんな意味で泣けちゃいますよ。でもこの作品でみんなで実情を知ることによって少しづつ変えていくことができるのではと
希望を感じることができました!
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これ学校の推薦図書でしょ?
舞台は栃木県宇都宮中央卸売場!主人公は国立宇都宮大学卒の超イケメン!
なんだか軟弱な青年なんですがもうね、市場が抱える様々な実在(だと思う)の難問にこれまた元どヤンキーのイケメンと体当たりで向き合うという
もう熱血作品なんですよ!
地方都市の卸売市場を通して今の日本が抱える様々な食料事情に真っ向から切り込んだ著者渾身の作品なんですよ!
これ読んだら日本の食材が本当に大好きになりますよ。
もうこれ学校推薦図書にして良いのではっていう良作です!
ぜひ一読あれ!