スティーヴン・J・ダブナーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
序章にまとめられている通り、全体を通して述べられていることの足場となっている考え方は以下の通り。
・人は悪い意味でインセンティブによって動く。例えば、専門家は自分の情報優位性を自分の目的のために利用する。
・相関関係があるからといって因果関係(どちらがどちらを引き起こしているか)がはっきりするわけじゃない。
・通説は大体疑ったほうが良い。
・バタフライ効果のような、遠く離れたところで起きたほんのちょっとした事が原因で劇的な事態が起こる事がある。
その他、レヴィット教授が秀逸だと思う点。
・題材の選び方が独特
・データの着眼点、読み方、および比較するデータの選定が上手い
統計学やデータサイエンスのゴリゴリに高尚なテクニックはあまり出てこないが、それで十分なのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまさに前作の続編らしい内容でした。
前半部は医療業界の面白い話が色々あった
⚫お医者さんが仕事を止めると死亡率が大幅に下がる
(命に関わらない症状なのにどんどん患者には
薬が投与され体にとって有害になること多いため)
⚫治療の結果はかかる費用とほとんど相関していない
・良いお医者さんは無駄に治療コストをかけない等
特に興味深い話は人の思いやりについての話。
独裁者ゲームというテストで20ドルもらった人が、他人に好きな額あげられる場合、
平均総額の20%を人に渡すことが実証されており
人には思いやりで行動するものと考えられてた。
前作に続きこの本でずっと人はインセンティブで動くと植え付けられて来たので、
この結果で人も捨てたものじゃないなと思わせてくれたがそうじゃなかった!
その後すこし方法を変えて同じような実験したところ
多くの人がゲームのルールを巧みに利用し
お金をねこばばしようとする。
本当はお金を自分の懐に持っておきたいが、
お金を渡すことの自分への満足感、
また実験中人に監視されている状態でずるいことは皆したくない等
結局ここでもインセンティブで人は動くのでした・・・。
為になったところは
本書後半に出てくる海水の表面温度を利用したハリケーン退治の浮き輪作戦や
温暖化対策に亜硫酸ガスを空に放出して冷やしましょう案
など奇抜なアイデアが出てきます。
これらの案は天才的な専門家の人達が、考え抜いて出てきたアイデアですが、
非常にシンプルな理論と方法です。
このあたりを読んでいるときにふと
日々の仕事でも非効率なところや不可能とされているところも突き詰めていくと、
解決方法は複雑ではなく、実はシンプルに改善されるものなのかもしれません -
Posted by ブクログ
相対年齢効果はバカに出来ない
すばらしいお医者さんはランキングの高い大学の医学部に通い、一流病院で研修医を務めている
経験をたくさん積んでいるのも重要
職歴10年分で、一流病院で研修医をしていたのと同じだけの効果がある
ERのお医者さんは女の人の方がいい
硝酸塩肥料のおかげで世界は食えている
チャイルドシートとシートベルトに機能的な大差は無い
インテレクチュアル・ヴェンチャーズ
・ネイサン・ミアヴォルド
・ローウェル・ウッド
・ケン・カルデイラ
主な温室効果ガスは水蒸気だ
二酸化炭素が地球の温暖化の引き金になってきたわけではない
太陽電池は黒くて変換効率が12%で残りは熱として再放射されて温暖化の一端を担う
ほんとにバカでかい火山は気候に何らかの影響を与える
温暖化解決は亜硫酸ガスを撒く、これが安上がり
地球工学という考え方
雲は地球を冷やす役割を果たしている
医者といえど忙しいから手が洗われているか確認が必要
外部性は強力
行動変革の化学は難しい
サルでもお金の価値がわかる
売春もする -
Posted by ブクログ
インセンティブは現代の日常の礎である
通念はだいたい間違っている
遠く離れたところで起きたほんのちょっとしたことが原因で劇的な事態が起こることは多い
専門家は自分の情報優位性を自分の目的のために利用する
何をどうやって測るべきかを知っていれば混み入った世界もずっとわかりやすくなる
アメリカでは中絶が増えたことによって犯罪数が減っている(但し今も論争中)
学校の成績と相関している八つ
・親の教育水準が高い
・親の社会・経済的地位が高い
・母親は最初の子供を生んだとき30歳以上だった
・生まれたとき未熟児だった(マイナス要因)
・親は家で英語を話す
・養子である(マイナス要因)
・親がPTAの活動をやっている
・家に本がたくさんある
相関していない八つ
・家族関係が保たれている
・最近よりよい界隈に引っ越した
・その子が生まれてから幼稚園に入るまで母親は仕事に就かなかった
・ヘッドスタート・プログラムに参加した
・親はその子をよく美術館に連れて行く
・よく親にぶたれる
・テレビをよく見る
・ほとんど毎日親が本を読んでくれる -
Posted by ブクログ
・ミクロ経済学の話で
普通は取り上げない題材を取り上げていて面白かった。
自分が熟読したのは売春婦の話と地球温暖化の話
・売春婦の話は大学の講義では
絶対に出ないという意味で新鮮だったwww
昔は売春婦の賃金は高かったけど
無料の婚外セックスが増えてきたから
需要が減り、安くなったというのは面白い
個人的に思うのは
日本の風俗産業も風俗嬢の賃金は昔に比べると減っただろうが、
同じように出会い系などの影響があり、
需要が減ったのかもしれない
風俗系のアルバイト雑誌なども街に無料であったりして
供給側の敷居も下がって供給過多になったのかもしれない
それとポン引きがつくことのメリットが
不動産会社よりもメリットを上回っているというのは
不動産会社の人、カワイソスwww
自己管理してまるで起業家のように成功している
売春婦はすげえと思ったwww
・地球温暖化の方は外部性の話で
温暖化について知らないことが沢山あった
○実は二酸化炭素より水蒸気の方が問題
○海面が上がっているのは実は水自体が熱膨張しているため
○ピナトゥボ山の噴火によって亜硫酸ガスが成層圏に達して
地球が寒冷化した。そしてこれは今までの人間の活動による温暖化が相殺されうるくらい効果がある
火山の噴火で地球の気候がこんなに変わってしまうもんだとは
思わなかった
そしてこのメカニズムを応用して人工的に
成層圏に亜硫酸ガスをばら撒くというアイデアが面白かった
でも何やら政治的な思惑が色々あるらしく
安価で実現可能なのに実際にはなかなか行われない
ここに関してはインセンティブが関係しており、
インセンティブがないことは人はやりたくない、
人間の行動をインセンティブなしに
道徳やスローガンで変えるのは非常に難しいということだった
意外と今ある諸々の社会問題も
実際には科学で簡単に解決されるけど、
それをやりたいという勢力のインセンティブが貧弱で
それをやられては困るという勢力のインセンティブが強力だったら
ダラダラしてしまっているのかもしれない。。
何か人間ってげんきんで残念だなwww