エリック・A・ロスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレイノベーションのジレンマ三部作のラスト
メモ
•破壊的イノベーションの理論
単純、安価、画期的
•破壊的イノベーションはローエンド型と新市場型の2種類ある
•変化のシグナル、競争のバトル、戦略的選択
•変化のシグナルを見つけるには
無消費者、満たされない顧客、過剰満足の顧客に着目する
•成功する新市場型破壊的イノベーション
財力やスキルがないため重要な用事をかたづけられなかった顧客に手頃な製品サービス提供し、用事を片付けられるようにする
顧客の行動や優先順位を変えなくても前から片付け用とした用事をより簡単に片付けられるようにする
•経営状況を把握する方法
資源 企業がもっているもの
プロセス 事業を行う方法
価値基準 優先順位付の基準
•非対称な動機づけを探す
絶対的な規模の差
ターゲット顧客の違い
既存とはかけ離れたビジネスモデル
•非対称なスキル
非対称が十分でなければ取り込みが自然な選択肢に
•戦略的選択 破壊の黒帯、バリューネットワーク、準備計画
新規参入企業が誤った準備計画を実行する
新規参入企業が既存企業と重複するバリューネットワークを構築し、既存企業が取り込みやすい道筋を作ってしまう
既存企業が破壊の黒帯をえて、自らに働く力を有利に活用する能力を身につける 破壊を推進するスピンアウト組織をつくるなど
•イノベーションの理論を使って業界の変化を予測する方法
変化のシグナルを探す 業界の環境変化や満たされない顧客課長、満足の顧客を新しい方法で獲得しようとしている企業を示唆するシグナルはないだろうか
競争のそのバトルを評価する。競合企業の経営状況を把握し、非対称性の剣と盾を持っている企業を探す。
破壊のプロセスを正しく実行できるチャンスを増やす。重要な戦略的選択に目を配る。 -
Posted by ブクログ
良い理論ほど実践的だ、とはよく言われるが使いこなせるだけの読解力が要求される。 使いこなすためには、自分のもつ事例で研究しなくてはならない。これらが私の率直な感想だ。幸いクリステンセン教授の扱ったメインの事例が情報通信業界なので、とても有意義だった。 新しい技術潮流で格好の事例を見つけたので、研究してみたいと思う。
経営学理論の教科書としては最高だと思う。論旨の構造が洗練されていて、変化のシグナル、競争のバトル、戦略的選択、環境要因を含めた影響分析の有機的な関係性の論じ方は、やはりハーバードがトップレベルの大学なんだなぁと感じさせる。ちょっと難解すぎたり、アメリカに偏っている感も否めないので、4つとしておこう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ◆イノベーションの主要な概念
①破壊的イノベーションの理論
②資源・プロセス・価値基準の理論
③ジョブ理論
④バリューチェーン進化の理論
⑤経験の学校の理論
⑥創発的戦略の理論
⑦動機付け/能力の枠組み
◆概要
既存の企業と新規参入企業の社内外環境の違いから、既存企業がハイエンド向けの持続的イノベーションに囚われると同時に、新規参入企業が、ローエンド向けの破壊的イノベーションに取り組むのかを、更に航空機、教育、医療、通信、半導体業界の事例から、理論と対応指針を解説
◆考察
・組織の判断は資源・プロセス・価値基準に則って合理的になされるからこそ破壊的イノベーションが生まれるスキが生じてしまう。
・一見合理的な判断材料の中には、顧客の要求は考慮されないことが多い。
・エンジニアとして、①VC高度化、②剣と盾の追求、③ステークホルダーとの連携したビジネススキームの仕組みを作る力が求められる
・イノベーションとそれを具現化するためのバリューチェーンの高度化も必須。
・変化のシグナルを察知するだけでは片手落ち。それをスピーディに機会に変えることができる組織が生き残る。
◆第一歩
VC高度化のビジョンの具体化 -
Posted by ブクログ
イノベーションを起こせる企業と起こせない企業、その謎の解明の長い物語の最終解にあたる本書ですが、前2冊を補完するような内容になっています。ので、本書から読むのでしたら、付録に前2冊での主要な概念が載っていますので、そちらを理解してから読まれることをお勧めします。
しかしながら、1冊目「イノベーションのジレンマ」で既存企業は新興の破壊的イノベーションに勝てない理由を明確にされ「じゃあ、どうすれば良いの?」と絶望を感じました。2冊目「イノベーションの解」でその解への希望を持ちそれでもその困難さにぞっとしました。さらに「解」に踏み込んだ3冊目の本書で大分すっきりしたと思います。イノベーションを起こすにはどうすれば良いのか。どんなアンテナを張っていれば良いのか。具体的な例(教育・航空・半導体・医療・通信)の解説と共に身につけることが出来ると思います。 -
Posted by ブクログ
『イノベーションのジレンマ』では大企業がイノベーションを行えない理由、『イノベーションへの解』がイノベーションを起す理論だったのに対して、企業や業界に着目してイノベーションを分析的に見る観察眼の指南書、前半が分析方法を説明し、後半がその分析方法を用いた教育、航空、半導体、通信などの業界の分析の実例、前半がことのほか私には難解でした。
以下メモ的抜書き
RVP理論:資源・プロセス・価値基準が合わさって企業の組織としての強み、弱み、死角を決定。VCE理論:バリューチェーン進化の理論、統合化を進めてほとんどの活動を社内で行うもしくは狭い範囲の活動に特化集中して、それ以外の付加価値活動を他の企業に提供してもらう。統合化アーキテクチャーは柔軟性に欠け、相対的に対応が遅くなる。モジュール型はアーキテクチャーは、分業を容易する反面、製品に要する時間や対応の早さ、利便性という面での性能が犠牲になる。 -
Posted by ブクログ
クリステンセンのイノベーションシリーズの完結編。
「イノベーションのジレンマ」、「イノベーションへの解」に続く作品です。
解説によれば「イノベーションのジレンマ」は破壊的イノベーションに直面した優良企業は正しい経営を行っていたにもかかわらず敗れ去ってしまうことを解説しています。「イノベーションへの解」はその破壊的イノベーションを起こすためにはどうしたらよいか、それを構築するための戦術指南書といっています。そして本書「イノベーションの最終解」は破壊的イノベーションの兆しを見つけて次に起こることを見通すための兵法書といっています。
本書の前半はその見通すためのツールについて説明されており、後半は実際にさまざまな業界でその未来がどうなのかが語られています。
ツールとしては3つ
変化のシグナル を識別する方法
競争のバトル を評価する方法
戦略的選択 でそれぞれ何ができるか
これらを駆使して、教育、航空、半導体、医療、情報通信、など業界を分析しています。
本作で興味を引かれたのが2つ。
一つ目は変化のシグナルででてくる顧客について。
変化のシグナルを捉えるには、3つの顧客集団を評価する必要があるとして、「無消費者」「満たされていない顧客」「過剰満足の顧客」のそれぞれの兆候を見る必要があるといっています。そして、それぞれの顧客集団からどのようなイノベーションが展開されるかが語られています。
自分たちの業界の顧客はいまどういう状態にあり、新規参入はどの顧客にたいして何を与えようとしているのか?を注意深く見ていく必要があると感じました。
もうひとつが競争のバトルで出てくる非対称性について。
非対称として動機付けの非対称、スキルの非対称を解説しています。
新規参入企業は非対称な動機付けの「盾」に隠れて参入する一方、既存企業はその技術を既存のプロセスと価値基準に詰め込んでしまう。
新規参入企業は成長して改良を進め、既存企業は闘争する。そして、新規参入企業は非対称なスキルという「剣」を利用して、最終的には、破壊的イノベーションで新規参入企業が打ち負かしていくことを解説しています。
それぞれの段階のシグナルを見出すことがとても重要。
そして、その非対称性の剣と盾を持っている企業がいたら要注意となります。
本書の付録として、主要な概念のまとめが載っており、おさらいとしては至れりつくせり。その付録さえ読めば
破壊的イノベーションの理論ってなんだっけ?
とか
資源、プロセス、価値基準の理論ってなんだっけ?
とか
がわかります。これがあれば、前作の2冊は必要ないのでは(笑)
さて、最後にひとこと。
前作同様、読みにくかった。
自分の頭が悪いのもあり、読むのにとても時間がかかりました。
さらに、なんか事例が古いなぁって思っていたら、なんと、本作は2004年に書かれている!!10年も前の作品だったんですね。なぜ、2014年に翻訳して出すんだ!!っと思ったら、いろいろ大人の事情があったようです。(解説に語られています)
しかし、まとめの一冊としてはとても重要な一冊でした。
この一冊だけでたぶん十分(笑)
お勧め! -
Posted by ブクログ
イノベーションとはどういう風に起きるかを徹底的に分析した本。
正直この本は難しい。
難しすぎるのではないかと思う。
くまなく理解するというよりはそのエッセンスしか理解できなかったのが正直なところだ。
ただ、興味深かったのも事実だ。
また琴線に触れることがあったら手に取ってみたい。
【エッセンスまとめ】
- イノベーションには3種類ある
=> 持続的イノベーション、ローエンド型破壊的イノベーション、新市場型破壊的イノベーション
- 経営状態を資源、プロセス、価値基準から分析する。
- 能力と動機。特に「動機」に企業間で非対称性が生じている時、新企業は既存企業を破壊する可能性がある。
=> 特に、既存企業に詰め込みを招き、その既存企業が非対称的な動機で隠れて参入する。(その後、既存企業は撤退する。)
- 業界は、相互依存型からモジュール型に移行する傾向がある。