聴猫芝居のレビュー一覧
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おー、すっご。というのがまず思った感想。
前巻でわりと勢い良く走りだし、走り抜けたような印象だったので、2巻は新キャラ投入とかあまりよろしくない方向に走るしかないんじゃないか、と思ってました。
完全に杞憂でしたね。
今回も嫁一択でありながらもMMOの仲間と時間を共有する楽しさ、そして何より大事な嫁の可愛さをふんだんに盛り込んだ一冊でした。
ステータス(ページ配分)は安定の嫁へのほぼ極振り。
冒頭からすり寄ってきたり中盤ではネタ要員でありつつもスキンシップは欠かさず、終盤ではより一層絆を深めるという嫁無双。
近寄る男を一言で切って捨て、隙あらば甘えてきて、常に囁かれる愛の言葉にだんだんと旦那の感覚を鈍らせていき、いつしか抱きつかれたり甘えられたり頭なでたりくらいは「自然なこと」という認識を作り、だんだんと主人公を調教していく嫁ヒロイン。
ずるずる深みにハマっていく感じですね。たまりません。
嫁の乙女センサーにぎりぎり感知されない程度に会長さんや豚さんの出番もありました。
気のせいかもしれませんが、挿絵が多く入っている気もしますね。
Hisasiさんのむちっとした絵がふんだんにあり、しかも肌色率かなり高め。というか口絵の時点ですごいアレなのに、中身はさらにすごい。
また、肌色な挿絵ばかりでなく、主人公がものすごい顔してたり、嫁が一撃必殺をかました際にもきちんと挿絵があり、まさにかゆいところに手が届く具合で、堪能させていただきました。
今後ともぜひこのシリーズを追っていきたいと思います。
でもこのままいくと表紙には3巻でもう靴下しか残らないので、そこは全年齢の文庫らしくブレーキを踏んでください。口絵でアクセルを踏むのは止めませんので。 -
Posted by ブクログ
俺はラノベを読み手なんだが今月の新作漁りでこの本を読みだした
前半部でいきなりリアルなネトゲ風景があって主人公が語尾に「にゃ」を付けるあからさますぎる女キャラに告って「ごめん俺おっさんだし」と言われていた
主人公は「今のがリアルでなくて良かったな、リアルだったらお前はもう死んでるぞ」といわれて想像して圧倒されたのか次にヒロインにゲーム内で告られても「まただよ(笑)」とか結局結婚したくせに言いワケ言ってた
ヒロインは「ほう、経験が生きたな」と少し誉めると粘着して説得して主人公を旦那にしてた。しかもヒロイン美少女だった(リアル話)
みたいなテイストが盛り沢山で、面白かったです(小並感)
ヒロインは一応三人ほどいるんですが、ハーレムではなくメインヒロインである嫁一択です。
ネトゲのプレイ方法がそれぞれ
・一般プレイヤー
・なりきり俺様キャラ
・重課金戦士
・姫プレイ
とそれぞれバラバラで、分かる人には分かるフレーズがとてもツボ。
何より、ヒロインがメンヘラでひどい(褒め言葉)
ゲーム内では役立たずのヒーラー。リアルではひきこもりのコミュ障で、メンヘラという、わりと本気で残念な美少女です。
「ルシアン! ルシアンー!」とゲーム内の名前を連呼しながら学校の教室に突撃される主人公にはかなり同情しました。
その後もあれこれつきまとわれるわけです。
しかし、メンヘラながら打たれ強いメンヘラで、夜中に突然電話してきたり、突き放されたら手首を切るようなことはなく、かなり可愛いメンヘラです。
というかメンヘラの可愛い部分だけを持ってきたような印象です。
一途で、マイペースで、天然で、好き好きオーラを全開にして慕ってくれるヒロインです。
小ネタとメインヒロイン、そしてネトゲ仲間との会話を楽しむライトノベルでした。
とても面白かったです。 -
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ネタバレ聴猫芝居先生のラブコメです。
twitterでラノベ作家さんが高評価をしていたので拝読しましたが、確かに高評価なのが分かる内容です。
ネトゲ世界で夫婦ごっこをしていた主人公とヒロインがリアル世界でも初対面から徐々に心を通わせていくという正統派な物語ですが、とにかくテンポよく物語が展開していくので全編を面白く読むことができました。根暗でリア充とは真反対なヒロインという扱いづらそうな人物も逆に純粋無垢な面が強調されていてとても受け入れやすかったです。主人公に対するラブラブオーラを出している姿がとにかく可愛らしく眺めることができます。ワンコ系ヒロインバンザイ!という感じで。
最後のクライマックスとどんでん返しもとても良くハマっていて全部の物語がスッキリと解決。「ヒロイン可愛いな」「主人公もこれから頑張れよ」という印象がしっかりと残ってとてもよい読後感でした。
とにかく褒めまくりな感想になってしまいましたが、逆にここまで綺麗に終わるとシリーズ物になるのかしらと心配になってきます。はてさて。 -
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ネタバレオンオフ両面でメインクエストが進行する19巻である。
今回は、ついに実装されたLO最終章「グランドクエスト」の進行でアレイキャッツが三つに割れるオンライン上の話と、とても常識的に「え? 嫁? ああ、付き合ってるってこと?」と真剣みがさらさらない反応の西村父への対応に頑張るオフライン上の話が主軸となっている。
どちらかというとオンラインの方がメインなのはこの作品らしいところだろう。オンラインの方での学びがオフラインにも影響する、ネトゲと現実が地繋がりで描かれる様なども、この作品らしい。
地味だが、意外なくらい成長を見せたルシアン&アコの姿はどうにも感慨深いものがある。
物語的に星四つ相当と評価しているが、彼らの成長物語としては案外重要な一巻かもしれない。
とはいえ、始終(先にメインクエを進めていた)猫姫さんが微妙な視線を向けていたことからもわかる通り、とてもとてもネトゲらしい最終章となっているので、物語的盛り上がりは、うーん。
いや、ある意味でとてもらしい盛り上がりと言えるかもしれないが。
余談だが、クリスマスでの一件といい、今回の猫姫さんは常にも増して不憫である。前の巻であんな敵役やってたからなんですかね……。 -
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ネタバレ17巻の主題は文化祭&ミスコン。なんと17巻にして初めてリアル一辺倒の物語が組まれている。
本題はシューちゃんのオタバレにまつわる物語で、奥様公認のルシアン&シューちゃんのデートなども収録されている、一巻丸々シューちゃんの巻である。
オチに到るまで一直線の物語は実に青春していて、スクールカーストを物語に組み込んでいるこの作品には相応しい悩みの内容だったと思う。
ネトゲをテーマにした物語だけに、こうしたリアル主体の物語をどう評価するかは難しいところがある。この作品の魅力は明らかに、リアルとゲームがシームレスに(そして同時的に)展開する面白さだからだ。
しかし一方で、こうしたリアル一辺倒の物語が組めるほどに物語世界が拓かれ、成熟しているとも取ることができるだろう。実際、彼らのドタバタ劇は大変面白かったし、ネットの物語がないことに不足を覚えることはなかった。
今回は星四つ半相当と評価している。やはりどうしてもネトゲの楽しみから離れた部分で星半個は落としている。
ただ、物語自体は楽しく読ませていただいた点を改めて付記しておきたい。物語終盤、本気モードの豚さんせんぱいは素晴らしい活躍ぶりで、イラストも大変素敵であった。 -
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ルシアンらは二年次最初の大型連休であるGWながらも、今回は各々の都合がつかずに合宿はなし、しかもアコの両親が旅行に行くとのことでルシアンはアコが自堕落にならないようお泊りを余儀なくされる、そんな12巻となっている。ネトゲではハウジングシステムを利用した「モンスター襲撃イベント」が展開され、主にルシアンとアコの二人が奮戦する物語となっている。
物語的には、これまでの「ギルメンの関係の変化」という流れに整理を付けるような形で展開されている。各々の都合でネトゲに専念できないながらも、各々がネトゲ部のことを大事にしている様について秋山さんが評したように、変化はあれど、彼らの関係は大丈夫だろう、ということで一つまとめられている。
この辺は、ネトゲを通じて知り合った彼らが、ちゃんと普通の高校生の仲間として関係を深める青春物語として展開されている部分であり、オタクを変に戯画化しない本作らしい内容だろう。
また、終盤改めて話し合われたルシアンとアコの関係は、図式そのものは変化していないが、そこで深められたものは大きい。挿絵でも描かれた通り、一つ進展した部分もまた、味わい深いものがあった。
物語の盛り上がりとしてはやや弱かったため、星四つ半相当と評価している。
ただ、以前も「気づかない方がいいんだろうけどな」と感じた某ラスボスに対するルシアンの寝ぼけた発言など、伏線として機能しそうな部分もちょろちょろあった。これからに期待したいところだ。 -
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安定の10巻。アコ達が2年生に進級し、新入部員獲得に頑張るの巻。さくさく読めて面白かったです。
ギルドアレイキャッツの闇雲な拡充と現実世界での新入部員獲得が裏表というか表裏一体になっているところが面白い。ギルドはぽんぽん新しい人が入るもののそのせいで混乱し居心地が悪くなったのに反比例して、部活は全然人が集まらないし集めたいとも思っていない。
ルシアン達のスタンスがいい。むやみやたらに新しい人を入れようとしないで、今ある人間関係で満足しているので、今の状態を継続しようとする。新メンバーを入れるにしてもみんなが仲良くできそうな人を選ぶ。クラスでもポジションも計算し、居心地の良い場所を作るために必死になる。ルシアン妹の友達のみかんちゃんならいい子そうだし入部しても良かったかな。
ネトゲネタも勿論面白いのだけれど、人間関係の機微を描くのがうまい。遊戯部のメンバーが少しずつ仲良くなっていくのもいい。本当に少しずつ、一歩ずつ近付いて、やっとお互いに対する不満を言えるようになった。心地の良い距離感で、ずっと付き合える仲間になるといいね。 -
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このメンバーでは最後になるみんなでの取り組み、という触れ込みで行われた冬の合宿の物語である。
早くも第九弾となり、春にはアニメ化も決まっていて乗りに乗っているシリーズであるが、今回はややこじんまりとした物語となっている。ネトゲでもリアルでも、それほど大きく動いているものではなく、これ一つで終わっているエピソードだ。
途中で展開が読めたところもあるし(そう意図している節もある)、シリーズの中休みというか、次から始まるだろう新学年での物語への準備回のようなニュアンスで理解するべきかもしれない。
今回は星四つと評価している。新学年から彼らの部活も動きが出てくることだろうし、次もまた楽しみにしたいところだ。
※2016年5月23日の再読記録を転載しておく。
今回は春休み、新年度を迎える直前の合宿編である。これまでの直線的な(それでいて転と結の部分で大きく折れ曲がるような)展開とは違い、推理物的な収束型の展開が為されているのが特徴的だろうか。
とはいえ、その内容は読める部分もあって、ホラーテイストな演出の質や主人公二人のイチャラブの質とは別に(この辺は魅力的なのだ)、物語全体の評価は星四つと一つ下げている。その点は再読においても感触に変わりがない。
三巻構成で展開されるこの物語は三の倍数の巻で大きく動きを見せていた嫌いがあったが、この九巻はどちらかというと次なる展開へと溜めに入った感がある。新年度からの新入部員獲得に気持ちを新たに向かっていこうという決意エンドである。
個人的にはいつもの「物語の目標が明確に示され、そこに向かう過程を挟みながら終盤に二枚底の急展開が入る」構成の方が質が高いように感じるが、今回のような推理物チックな収束型の物語も悪いものではない。
このシリーズは短編集的な番外編が存在しないため、時にはこうした展開もまたいいのではないかとも思う。もちろん、以前後書きで触れていた「サブキャラLV.1」のような番外編が出てくれるなら、それもまたありがたいが。 -
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安定の7巻。今巻はルシアン&アコはちょいと端役に、猫姫さんとギルマス兼部長の婚活話がメインとなる。いつものネトゲトーク満載の会話も面白いし、猫姫争奪戦というゲーム上のお祭りも楽しく、それでも一本芯が通っているところが頼もしい。
ネット上の友人だから?深く関わって傷つけたら嫌だから?責任を持てないから?友人であるだけで少なからず影響を受け合うものであり、責任は個々人にあるものだという猫姫さんの言葉が心に降りてきた。踏み越えるつもりの無かった透明な檻に気付いて飛び越えてみれば、壁なんてなかった。このまま一巻一テーマで楽しいぐだぐだネトゲライフを続けて欲しい。セッテの家族やシュヴァインの兄、猫姫さんのプライベートなど知らないことがまだまだある。 -
Posted by ブクログ
今回は正月の、ネトゲ上でのイベントを軸にした物語である。猫姫さんの結婚と、マスターの婚活が物語の中心となっている。
全体的に見ると、仕込みの巻といった感も受けた。特に秋山さんに関するネタの仕込みは明らかで、クラス内のゴタゴタトいい、これからのどのような形で展開していくのか楽しみにしたいところだ。
個人的には、やはり彼らの物語は学生生活がメインだと思うので、ネトゲ色がかなり色濃い今回の物語は星四つ半と評価したい。
面白いのは面白いのだけど、学生生活(これはつまるところ、学生である主人公らの生活、ということだ)そのものを主題に置いたこれまでの物語からすると、箸休めの感が強いのである。
※2016年5月22日の再読記録を転載しておく。
七巻では正月を挟んでの物語、オフでは主にマスターの、オンでは主に猫姫さんの物語が展開されている。メインとして見るべきは、猫姫さんギルド脱退からの結婚相手争奪大会が開催された後半だろうか。
話は横道にそれるが、このシリーズは三巻構成で展開されているニュアンスがあって、三巻ではアカウントハックからの結婚解消によって主人公&アコの関係の脱構築が図られ、六巻ではクリスマスの夜の告白によって二人の恋人としての関係がより強固な物として一つの完成を見せている。
その観点で物語を見ていくと、今回は新たにギルドメンバーがそれぞれ遠慮を止めることにした、そうした展開が組まれていて、ここからはアコの更生を主体にした物語からアレイキャッツを主体にした物語へと変化していくだろうことが読み取れる。最後に××さんの参加が決まった辺りなどを見ても間違いないだろう。物語の焦点もマスターに絞られているのが特徴的だ。
そうしたシリーズ全体での評価も含めて、再読では星五つで評価している。
初読の際は、シリーズにおいて初めて星四つを付けているが、これはレビューにも書いた通り物語が学校生活からかけ離れている点からの採点であり、秋山さんの伏線などが未消化で、ややスッキリしない点があったことにも起因している。