平野克己のレビュー一覧
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ネタバレ2013年6月、横浜で開催されたアフリカ開発会議において、安倍首相はアフリカが「援助」から「投資」の対象となることを宣言した。本書は、まさにアフリカがなぜ投資すべき対象であるのか、その要因を様々なデータを引用しながら鋭く考察し、そして今後の日本とアフリカの関係について、著者自身の見解を述べている。
我が国をはじめ、先進国はこれまでアフリカに多額の援助を行ってきた。しかし、アフリカ大陸は、インフラの未整備、ガバナンスの不安定さ、資源依存の産業構造などの要因により、経済成長は軌道に乗らなかった。ターニングポイントは、資源高の時代の到来である。中国やインドの経済成長により、資源安の時代は終わった。そ -
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アフリカにおける最大の発展障害は国境だ。アフリカ大陸には55もの国が存在し、国境線が細かく錯綜していて、ひとつひとつの国家の規模はとても小さい。人口1000万人以下の国が27、GDP規模が100億ドル以下の国が29もあり、日本では栃木県宇都宮市ほどの規模だ。したがって、アフリカで成長する企業は、必然的に国境を超えていくこととなる。
グローバリゼーションが進行すると政府と企業の力関係がかわっていく。政府はその定義からして国境を越えることができない。グローバリゼーションを進めているのは、そこから利益をえている企業であり、世界競争で勝ち残るグローバル企業の力はグローバリゼーションの進行と共に大きくな -
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最近話題の,中国によるアフリカ進出を第一章で解説。経済成長盛んなアフリカの全貌をグローバルな視点で描ききっている。開発援助の様変わりや,格差の拡大,前近代的農業から脱却できず食糧自給が絶望的な現状についても詳しい。
今世紀に入ってのアフリカ成長の要因は,資源価格の高騰にある。その張本人たる中国がいち早くアフリカ経済に食い込んでいったのは必然だったんだろう。高学歴の人材を安く使えるという中国企業のメリットも大いにそれを後押し。この間日揮がテロ犠牲者を出して大きく報じられたが,中国人企業も当然,何年も前から武装集団に襲撃を受けている。
貧困,格差の蔓延が続くなか,アフリカ現地では外資によるB -
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アフリカ各国を紹介する本。
文庫で全部紹介しようというのだから当然ながらざっと概要。
というか特徴。だから自然が特色なら自然を、歴史や出来事が有名ならそのことを中心に書いてある。
地域ごとの特色や合間のコラムもあって、流れや全体を把握するのに良い。
ひとつひとつのページは少ない中で、そうなった背景まで織り込んであるのが嬉しい。
北部に違和感があるのはこれが2011年2月の出版だから。
執筆時はアラブの春直前くらいか?
南スーダンは独立せず、リビアは前途有望で、日本は震災前。
一年ちょっとしか経ってないのにずいぶん変化したな…
・資源があると利権が発生して翻弄される。
・ヨーロッパが火種 -
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このシリーズはかなりおもろい!
正直言って、「アフリカ」ってイメージでしか捉えきれてない部分が多くあると思うのよね。
黒人ばっか、ドラッグとレイプの国、殺人は日常茶飯事、とりあえず歌って踊る・・・・
みたいなね!
こういう誤解を解いてくれる一冊です。
まあ、少なからずそういうイメージを抱いてしまうのも、何か原因があるからなんやなー、と思ってしまうのもうなずけるんやけどね。
けど、西欧諸国に奴隷の供給地として暗黒の時代を乗り越え、国家として新しい形を求めていく姿・・・・ロマンを感じざるをえない!!ww
あと、フランス大統領シャルル・ドゴールについて、勉強してみようかな、と思 -
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経済大陸アフリカ
アフリカが直面しているグローバルイシューを取り上げた本
アフリカのグローバルイシュー
*開発なき成長& 低開発農業→経済成長しても 貧困解消せず
*ジニ係数上昇〜所得格差が広がっている
*アジアのように安くて豊富な労働力が存在しない=工場など直接投資をしても投資側は回収できない
*中国のアフリカ援助→戦略物資の供給を世界的に独占
著者の提言のうち 実効性がありそうなのは、グローバル企業のBOP(低所得層)ビジネスの参入。日本では 味の素 が有名らしい。銀行や医療まで参入している。
グローバル企業のBOPビジネス
*末端消費市場に近い業種
*消費面か -
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ネタバレ基本アフリカと言うと、サハラ砂漠以南のアフリカ(=サブサハラアフリカ)を指し、本書もサブサハラアフリカを対象にした本です。流し読みで読みましたが、内容的には濃い内容でした。ただ、ちょっと文章がお堅いので、読みづらい所が難点です。著者はアフリカ問題はもちろん、発展途上国全般やODA問題、資源問題にも造詣が深く、他のアフリカ本とはまた違った観点からアフリカを知ることができる興味深い内容です。
特にODAに関する世界各国のスタンスやその経緯や、他の書籍では、中国の対アフリカ政策にネガティブな意見が多い中で、中国にポジティブなスタンスを取っている所が新鮮でした。そしてなぜポジティブなのかは実に説得力