あらすじ
先進国のみならずほとんどの地域は、今世紀後半には人口減少局面に入る。21世紀後半には、もっとも貧しい地域であるアフリカでのみ人口が増えていき、人類のあり方を変えていく。アフリカニストの第一人者が描く、世界・日本の未来とは。
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Posted by ブクログ
著者は開発経済学が専門のアフリカニスト。キャリアの終盤に敢えて専門外の人口論について書いたのは「今世紀以降の世界人口変動において最大の焦点はアフリカにあり、またアフリカ研究にとっても、長期的にみて最大の課題は人口にある」から。不慣れな分野を調べて書いたがゆえであろうぎこちなさは少しあるが、むしろ人口論の入門として良い見取り図を提示してくれているプラスがワタクシにとっては大きかった
一方、アフリカの話題に深入りするパートでは、逆に分かりづらくなるというか、一筋縄ではいかない問題に取り組んでいるのが伝わってくる。アフリカの出生率も下がってきてはいるのだが、どうも世界の他の地域とおなじ塩梅にはいかなさそうだとのこと
Posted by ブクログ
人口が増加するというだけで、アフリカ市場の可能性を訴える本が多い中、アフリカ各国を学術論文的に書かれてるので、興味深い事象も結構ありました。
そしてちまたで先進国の人口減少論が語られてますが、それが当たってるのかアフリカをみてると間違ってる可能性があるという指摘は読んでいてその通りかと思いました。
投資観点でいうと「アフリカでは政府より巨大で強力な企業が登場しうる。」というのは覚えておいて損はないかなと読んでいて感じました。
Posted by ブクログ
アフリカにおける人口動態が分かった。
アジアなど他の地域のように人口抑制の方に働く傾向が現在のところ見当たらないのが興味深い。
優生学は上からの、ナショナリズムは下からの、人口膨張に対するイデオロギー的反応とすればアフリカの人口膨張に対する社会的反応はどうなるのであろうか。注視していきたい。