宮崎克のレビュー一覧
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読むたびに全身全霊で創作に挑む手塚治虫先生とそれを再現するとんでもない気合で描かれた絵にモチベーションが上がる。上がってもその場限りでしかないため、定期的に読み返す必要がある。手塚先生がもしアニメに血道を上げなかったら一体どうなっていたのだろう。アニメ界も変わっていただろうし、漫画もどうなっていただろう。作風に相乗効果はあっただろうけど、なければないなりにいい漫画だったかもしれない。
こうしてわが身を振り返ると編集者さんにはあんなふうに構ってもらったこともないし、そもそも締め切りを破ることもないし、破らないといけないような仕事もない。そう思うともっと頑張っていればよかった気もするけど、ス -
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公文書改ざんという違法行為を職場に強要され、罪の意識から自ら命を絶ってしまった夫・トシオ。
真相の隠ぺいを謀ろうとする周囲の人間に何度も傷つけられながら、妻・マサコは真実を知るため国を訴えることを決意する。
さらに提訴と同日、トシオが遺した手記を週刊誌で公表することに。
マサコの覚悟に、国は、世間は、どう出るか…!?
赤木雅子さんの真実を求める戦いを、元にしたノンフィクション・コミック完結編。
赤木雅子さんが、赤木俊夫さんの上司に公文書改竄の経緯を問い糺すシーン、安倍昭恵に相澤冬樹さんのツテで連絡して交流するくだりや赤木雅子さんと安倍昭恵が対面するシーンの細かいディテールや生々しい緊張感は、 -
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国を訴えたこの裁判、勝ってはいけない!?
夫トシオが遺した“公文書改ざん”を告発する手記。信頼できる人間に託し、世間に公表することを望むマサコ。
しかし、真実の隠ぺいを謀ろうとする周囲の人間によってその願いは踏み潰されようとしていた。
身も心も疲れ果て、全てを諦めかけたマサコに運命を変える出会いが訪れるーー
どんな困難に阻まれようとも、夫の真意を埋もれさせたままにしてはいけない!
事件の真相を知るため、平凡な主婦が選んだのは、”国”を相手にした裁判!!
ところが、ここにも大きな落とし穴が!?
「この裁判勝ってはいけない」その意味とは--!?
第1巻を超える衝撃を約束する第2 -
購入済み
ありがとうございました
正直な気持ち3巻で終わって欲しくなかったです。
でも雅子さんの気持ちを尊重したいです。
毎話、心をえぐられる気持ちで読ませてもらいました。
正しい言葉ではないと理解しながらも、ノンフィクションのお話を毎話楽しませて頂きました。
ありがとうございました。 -
ネタバレ 購入済み
これこそ真実
Netflixのドラマで、東京新聞望月記者にすっかり騙されました。
本当の関係者は本書にあると。
裁判結果は残念でしたが、次回最終巻が待ちきれないです。 -
購入済み
単行本になって良かった
連載1回目を雑誌で読んで衝撃を受けたのを思い出します。その後しばらく連載止まってましたが最近再開して安心しました。最後まで連載を続けて欲しいマンガの一つです。
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愛する夫の真実を知りたいと願う女性の物語
平凡な夫婦の幸せは、なぜ壊されなければならなかったのか?
国有地が不当な価格で売却された事件の渦中で、関係者の名を隠蔽するために公文書の改ざんを命じられた近畿財務局職員・赤木トシオ。
その妻、マサコが「夫の死の真実を知る」ために国と闘うことを決意するまで、そして現在の迷い、怒り、葛藤とは――!?
夫の真実を知りたいと願う、一人の女性の物語。
そして、愛する人の喪失に向き合う、すべての人に贈る物語――第1巻。
主人公の橘マサコは、生真面目で実直な公務員・赤木トシオと結婚した。
ところが結婚生活22年目のある日、トシオは自宅で自ら命を絶っており…… -
購入済み
1986年にNHKで「手塚治虫・創作の秘密」という手塚自身が作業をしている様子をリモートカメラで撮影したドキュメンタリー番組が放送されました。
番組は「マンガの神様の正体は、3日間で3時間の仮眠を取り、店屋物のチャーハンを食べながら構想を練り、必死になってマンガを描く姿でした。」と締めくくって終わります。乗り物の中やパーティーの合間に原稿を書くなど本作品のエピソード通りのハードワークをこなしていたこともさながら、リモートカメラに興味津々になったり子どもの頃に書いた昆虫の絵を僕が書いたものなんだとムキになって説明する姿、本作品にも頻繁に出てくる貧乏揺すりをする仕草などが人間・手塚治虫としても寸