何やのこの本は!! あまずっぱすぎるわ!! 著者は高校生か!? そうなのか!? 笑
ここんとこ、ハイリスクハイリターンな本ばかり読んでいたので、こういうほのぼの青春キラキラ系小説は大変大変楽しめました。
正直、この話は好みのキャラがまったく登場しないのに、なんかもう読んでしまうねん。
不器用な子た
...続きを読むちが不器用にすごす高校生活・・・。
「あるある!!」
ちゅう具合が詰まっていて、たまらんねやろうね。
表題作じゃなくて短編で藤枝がいうていたように、「未熟なやつが未熟なりにいろいろ考える」と、いうことが許されるのは、確かに高校生なのかも。
もちろん、中学でも小学校でもそれは同じやけど、「考える」と、いう幅が最大限に広いのは高校やわ。
社会人になったら、3年も同じところにおって「未熟」やったらちょっとあかんやん。
でも、高校生は3年間ずっと「未熟」でもええねん。それでもあれこれ考えながら日々過ごすことが、高校生の仕事やから・・・。
そうか・・・。そうかー。
友だちとわいわい騒いだり、人や物に憧れたり嫉妬したりして、自分で持て余すぐらいの情熱と向き合う期間なのね。
私自身、高校時代をそうやってすごしてきているので、後悔することなんてひとつもない。
彼らにおける「図書委員会」のような仲間にも恵まれたし、ほんとうに楽しかった。
うらやましいなって思う友だちの視点から見たら、やっぱり向こうもうらやましいって思ってるんやねえ。
お互いに尊重しあってるから、こんな素敵な関係が築けるんやろうな。
次は大地の話かな?
かずらといいワンちゃんといい、大地といい、みんな優等生なので、これ以上この面子の話は広げられるんかしら。
そろそろ後輩の話も読みたいかも。
「自分がどうしたいか」よりも、「がっかりさせたくない選択肢を選びたい」と、思うワンちゃんの気持ちは、痛いほどわかるよ~!!
ほんで、結局自分がどうしたいかを見失って、「自分って中身空っぽなんかな」と、まで悩みそうになるのも、わかる、わかる!!
ただ、私の場合は、高校生のころは自分でバンバン選択できた。
第三者の意見よりも自分の意見を優先していたし、そんな自分が嫌いじゃなかったのに、どうしてか大人になってから、そういう瞬発力がまったくなくなってるのよね~。なんでやろうねこれ。
やっぱり、若いころにこうやって失敗(?)しとかないとあかんのかな。
大人になってからの失敗は、ほんま、あとを引きすぎるわ。やるべきことはやるべきときにやっとかないと、こじらしたらややこしいだけやな!
彼らにとっては、穴を掘って二、三日埋まっていたいぐらいの出来事でも、こうやってみたら「全然たいしたことない」ねんな。
それはたぶん、今の私も同じやろうし(笑)、「なんでも受け止めてくれるいい人」が、たまに自分の意見をドーンと出したり、グルグル悩みすぎてどうしようもなくなっても、
「あ、受け止めてくれないんやったら、距離を置こう」
なんて去って行ったりなんか、せえへんねやろうね。ちゅうか、去るような人とは今とりつくろっても、結局いつか別れるときがくるんかも。
私も、期待されてる自分とは違う自分になってみようかな。
いやいや、期待されてるんかな。そもそもそこか。(;^ω^)
今回のワンちゃんといい、藤枝といい、恋愛感情を認識はするけれど特に発展はしないっていうのも、
「あー、高校生!!」
っていう感じやんね。
好きとか嫌いとか、付き合うとかどうとかよりも、思わず目で追ってしまう相手が話す言葉とか、しぐさとか、持ち物を思うだけで、数日は悩める。
そういう日々も、ほんま、大事よね~。
この本は現役の中高生が読んでも、そこまでグッとこないのかもな。
あと、川本さんが読む本が気になる。今回は「トムは真夜中の庭で」らしい。聞いたことがあるなー・・・。
前回は吉本ばななを読んでみたくなったけど、今回はこのタイトルかな。
「獣の奏者」も、「そうか、読んだのか・・・」と、ちょっと思ってしまった。笑
ああ・・・、本について話せる友だちがいるなんて、うらやましい・・・。
それにしても、ワンちゃんの、牧田先生への恋心はすごいな。純粋すぎるわ。ちゅうか、乙女フィルターかかりすぎやろ(笑)。
牧田先生は結構シビアっぽいよー(と、思うのは私がオバチャンやからか。笑)。
まあまあ、フィルターがかかる恋心も、高校生ならではってことでね!
(この時期にフィルターをかけておかねば、二十代になってからフィルターをかけるとほんま大変なことになる)
(2017.05.12)