あらすじ
気の合う男友達の大地とかわいい後輩がつきあいだした。彼女なんて作らないって言ってたのに。地方の高校を舞台に、悩み揺れ動く図書委員たちを瑞々しく描いた第3回ダ・ヴィンチ文学賞編集長特別賞受賞作。
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Posted by ブクログ
本屋さんで見かけて気になってはいたけど、なぜか躊躇してた本。
初っ端で『ノルウェーの森』が話題に出て来て、あぁ俺が
挫折した本をこの子も挫折してるわぁって思ったw
多分甘酸っぱいとか形容されそうな内容だと思う。
けど、何歳になっても恋してる時はこんな感じになるんじゃないかぁと。
学生の頃図書委員なんて興味なかったから、
やらされてもサボりまくる方だったかもしれない。
今なら喜んで引き受けちゃうな。
この高校の図書委員会みたいな雰囲気ならなおさら!
今後の展開が気になるなぁ。
続編出てたと思ったから、今度読もう!
今のところ出て来たキャラの中じゃかず推しw
かずには幸せになってもらいたいもんだ。
追記
これ読んで特に驚いたことが3つ。
ムカデにかまれるのが結構頻繁にあるらしいって事。
電車ではなく、汽車通学している事。
堀北真希の解説文の上手さ。
Posted by ブクログ
2013/9/9
はぁおもしろかったー!
久しぶりに一気に読みきってしまった
吉野北高の図書委員の話。
誰にでも分け隔てなく接するかずら、好青年の大地、クールに見えるけどあついものをもってる藤枝、大人っぽくたよりがいのあるワンちゃん、女の子から見てもかわいいあゆみ、オタクな西川くん。
それぞれが自分に持ってないものを羨ましく思い、悩む。
自分は自分てなかなか難しい。でも、最後あゆみちゃんが、
今はかなわなくてもいいや。と思うことにしよう。大好きな先輩みんなが私を大事にしてくれている。そのことを一番に考えよう。
わたしも比べてへこむんじゃなくって、今まわりにいてくれている人たちの気持ちを大切にしたい。
学生時代は本の些細なきっかけが大きな行動をうむ。これからの吉野北高のみんながたのしみ!
Posted by ブクログ
みんなまっすぐで、ほんとに良い...
こんな恋がしたいなぁ、なんて。
登場上人物の思いが本当に素直で心暖まるんだけど、堀北真希の解説文でさらに頷かされる。高校生と卒業してからの境界線、成人してからの境界線。確かに、確実に、ある。
Posted by ブクログ
あのころ感じていた、思い通りにいかないもどかしい気持ちがふつふつとよみがえる。
長机ひとつと丸椅子三脚。
2つのキャビネットでほとんど床面積のない狭い狭い部室に放課後のたびにあつまっては、
おしゃべりや読書に興じていたあのころ。
文芸部のはずが、わたしの学年は絵(マンガ)描きが多く入部してきていたからか、
時々思い出したように、コピー用紙に描かれたばかなマンガが部室の壁に画鋲で留められていたりして、
それを読んでは大笑いしたりもした。
わたしも、悩みはあれど、
時間は無限にあるような気さえしていた、無邪気な学生だったなぁ。
この作品に出てくる学生たちはまじめに委員会活動に取り組んでいるところこそ、そんなわたしたちとは違うけれど、
司書室に集まっちゃうところとか、
気の置けない異性の友だち同士とか、
なんだか共感する部分が多くて、
読み終わるのが切なく感じてしまった。
続きも読みます。
Posted by ブクログ
たまにはこういう若者が読むような恋愛ものも初々しくて良いですね。文庫書き下ろしの「あおぞら」が表題作では明らかにされていなかった、あゆみ視点だったので楽しめた。『クドリャフカの順番』や『飛び立つ君の背を見上げる』などで視点チェンジにグッと来たのを思い出した。吉野北高校図書委員会の彼らのその後が気になるので、続刊も読んでみようと思う。今日マチ子さんのイラストは適度なラフさ加減でいい感じ。
Posted by ブクログ
徳島県の進学校に通う図書委員を描いたお話です。主人公の女子高生2年の川本かずらは、気の合う男友達で同じく図書委員の武市大地が、可愛い後輩の上条あゆみと付き合いだしてから、彼への微妙な思いにモヤモヤします。そんな中、もう一人の主人公で図書委員仲間の藤枝高広に大地が好きなのかと聞かれます。真面目な図書委員たちの悩みや恋、揺れ動く心を穏やかに表現しています。
もう一つのお話「あおぞら」は上条あゆみが主人公の短編です。大地先輩との出会いや恋心が描かれています。
Posted by ブクログ
図書委員会。各クラスごとにノルマとして割り振られる委員会活動、部活と異なり、いやいや行う人も多いが、そんな中で真剣に取り組んでいる委員会メンバーたちの青春群像劇。
真剣に生きている彼らだからこそ、友情も恋もスマートに割り切ることができず、意中の相手の一挙手一投足に一喜一憂、不器用に真正面から受け止めてしまう。でも委員会の仲間たちのさりげない心配りによって救われる。
気持ちの良い青春小説だ。続編が出ているので続けて読みたい。
Posted by ブクログ
私も田舎の進学校の図書委員だったので、当時を思い出しつつ読みました。今も大学の図書室の常連なのですが、でもやっぱり田舎の古い校舎の図書室とは雰囲気が全然違うし、何より図書委員でとりとめのないおしゃべりをしていたことがいいんですよね。懐かしさと甘酸っぱさ、そして何よりもそれが貴重な時間だったということを思い出させてくれた1冊でした。
Posted by ブクログ
藤枝が良いです。
学生青春ものはこうでなくっちゃと前のめりの姿勢で読みました。
あの頃の私はこんなに素直にがむしゃらに学生生活を送ることができなかったので悔しさと後悔でいっぱいです。
Posted by ブクログ
大きな事件はないけど、確かに高校時代って、こんな感じだったかも…(図書委員ではないけど)と、なんだか懐かしい気持ちにさせられた。
後半のあゆみちゃん視点のストーリーが個人的には好き。かずちゃんも好きだけど、良い子すぎて…。その点あゆみちゃんは良い子なんだけど、心の奥には少しダークな部分もあったりして。でもそういう方がリアル。
基本的に嫌な子がいなくて穏やかな気持ちで読めた。
Posted by ブクログ
高校の図書委員会を舞台にした青春小説です。甘酸っぱくも、ほろ苦く、でも爽やか。これぞ青春。
彼氏彼女よりもお互いの事理解しちゃう、考えてることが伝わっちゃう異性の友達。ものすごく気が合ってめちゃくちゃ仲いんだけど、恋愛って考えるとうまく想像できなくて、今の関係を壊したくない、かずら。でも彼が他の人と付き合うと自分の独占欲が顔を出してしまう。
読んでいると10年以上も遡って高校生だった自分が顔をのぞかせて、自分に重ねて読んでしまいました。
青春時代というのは大人になってからよりも、ずっと物事を難しく捉えて、難しく考えがちですね。今の年になって物事を大きくおおらかに受取るようになると、高校時代というのは思い出すと恥ずかしい程に頭でっかちで哲学めいた事を考えていました。
この物語の主人公達も、そうやって学校でしか味わえない独特の人間関係や部活や委員会に身を置き乍ら、甘くもほろ苦い青春を過ごし、心を揺らし乍ら自分と向き合ってかけがえなのない瞬間を紡いでいます。素直になりたくてなれない、うまく行く事ばかりじゃない、けどそれも青春。大人よりずっと不器用ででも真っすぐで一生懸命。
小説はさらっと読めてしまいますが、もれなく自分の青春の思い出がついてくること必至です。全体を通して方言が話されているのも、温かみがあって良かったです。続編もあるようなので、楽しみです。
山田詠美の放課後の音符や、ノルウェイの森、エヴァが出て来たりして、自分の知っている情報が登場するのは楽しいですね。竹下夢二が出て来るとこはかなり好みでした。
Posted by ブクログ
さくっと読める短編集だった。高校の図書委員会に集まった生徒たちの人間模様。懐かしい高校生時代を思い出す。
本の貸し借りをできるような仲間がいることはうれしい。かずらと大地のような息の合った関係、あゆみからしたら不安だろうな。
Posted by ブクログ
図書委員の仲間内で起こる
ゆったりした日常のお話
主人公のかずらの気持ちが
痛いほどよーく分かるなぁと思った
懐かしい気持ちで読める作品
シリーズ化してるので続きも読みたい
Posted by ブクログ
ダヴィンチ連載時の漫画で読んでいたが、あのままのイラストが載っていて嬉しい。また、徳島県民としては、そのまま方言で読めるのも感動!私も図書委員してたけど、こんな仲間いなかったな…うらやましい。さらりと読めるのでおススメ。
Posted by ブクログ
こういう純粋な恋愛感情って、もはやファンタジーではとすら感じますが、
素直に応援もしたくなり、たまには良いなと思います。
誰が話しているのか掴みづらかったり、関西弁だからか、会話がわかりづらいと感じた部分はあった。
Posted by ブクログ
読みやすくて、さらっと読んでしまった。
恋愛シーンがキューンってなって涙が出てしまった。
が、、会話が誰がしゃべっているのかわからない感じがちょいと、、
あと、方言はやっぱり読みにくいかな
Posted by ブクログ
ものすっごい軽い。
軽すぎて1時間で読める。
中身は本当に純粋な学園もので
「中学生かっ!」
って突っ込みたくなるほど幼い。
でももしかして自分も高校生だった頃
こんなだったのかもしれないなぁ。
シリーズものらしいので
頭が疲れた時なんかにサラッと読もうかな。
Posted by ブクログ
徳島の真面目な校風の吉野北高校。図書委員のメンバーたちの青春のひとこま。
山本かずらは高2。気の合う男友達・武市大地が後輩の上森あゆみと付き合い出したと聞いて、心がざわつく。ただの友達だと思ってい大地というあゆみを、祝福する気持ちと、寂しさと。
そんなかずらを見守る藤枝高広。落ち着いた性格の岸本一(ワンちゃん)は、みんなのまとめ役。
大きな事件も推理もないけど、地方の公立高校生たちの青春の日々が眩しい。
Posted by ブクログ
なつかしい気持ちになりました。高校生のころの悩みなんて今思えばかわいいものだったけど、当時は精一杯悩んでたなー。
大地とあゆみの2人は続いてほしいけど、実際いつかは別れちゃうんだろうなーとも思いました。