滝川廉治のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
鴨壱號との死闘の決着。そして大久能、山南の死によって新撰組・逸番隊も崩壊。
崩壊したはず。山南は戦闘後に暗殺されたので、新撰組上層部の黒幕が、まだ血仙術を使って何かを目論んでいそうな雰囲気はあるけども、どうでてくるのか。
鴨壱號のような怪物を作り出さなくても、沖田を死から救ったように使い道はまだあるので。御陵衛士残党によって狙撃された近藤の傷を完治させる、とかね。
新撰組のアイコンが倒れることがなければ、戊辰戦争も違った道筋を辿るのだろうか。局所的な影響しかないかもしれないなぁ。新撰組という規模では。
大久能を倒した河上彦斎の戦い方がすごい。小柄ながらアクロバチックな剣術を得意としたことから、緋村剣心のモデルにしたという河上彦斎ですが、その剣心のようなアクロバチックさを見せる無限の住人の河上彦斎。
なんか、虚実がごっちゃになっていて、いい。
禁門の変、武市半平太切腹と動いて、歴史は新しい舞台へ。
さて万次と龍馬の運命はどう転んでゆくのか。龍馬暗殺まであと3年。 -
Posted by ブクログ
万次と龍馬、そしてなぜだか河上彦斎が二人についてまわります。
腐れ縁というほどの、歳月を共に過ごしてはいないけど、関わり方でいうと腐れ縁だと思う。
佐久間象山暗殺に始まり、藤堂平助・斎藤一という新撰組とのいざこざと、万次たちをかき回す彦斎。とんでもない爆発物抱えてしまった二人です。佐久間象山暗殺で、人斬りから離れたという河上彦斎はいないのです。
芹沢鴨を蟲で改造した鴨壱號で、万次殺害を目論む新撰組逸番隊。岡田以蔵の偽物を利用し、万次と龍馬を誘き寄せます。その企みを知った本物の以蔵も、万次たちの救援へ。
鴨壱號と万次・龍馬・彦斎・以蔵の四人の戦いが始まるところで、続きます。
岡田以蔵が助けた町という娘。四巻で描かれる彼女の性格がなんともいい。感情のままに行動したいのだけど、それをはしたないと思う自意識があるから、少しよそよそしくなってしまう照れてしまう。思わせぶりで誤魔化しきれてことを失敗と恥じるけども、相手には全く伝わっていないという空回り。そう、全てが空回っているさまがニヤニヤ楽しいのです。凛もそういうとこあったよぁ、と懐かしくニヤニヤしてました。
土方と山南の剣戟。
袂をわかつ物語がある前提で読んでいるので、不穏さがすごい。ただ、その中でも通じ合えるものがあったりするんだよなぁ、と感じたりもする。思いの強さは二人とも変わらないはずなのに、思いの行き先が違う方向になってしまったから、離別になってしまったのかなぁ、と思ってしまいます。近藤局長への思いが、ここではそれになるのかなぁ。
土方は多摩からの付き合いの近藤勇という人間に対して。
山南は新撰組局長である近藤勇という存在に対して。 -
Posted by ブクログ
うんうん。こういう形でIFをやってくれるのは嬉しいですね。
「史実? 何それ美味しいの?」ってノリが基本の幕末編ですが、なんだかんだでこういうのもアリだな、と。
万次の雑な戦いも相変わらず良いものですが、やはり今巻のベストバウトは坂本さん。
万次や他が主に戦ってしまうので目立ちませんが、ちゃんと強いし、合間に挟まれるドラマも実に気持ちがいい。
こういう「剣士」として描かれるの、凄く嬉しい。
それから八百比丘尼…お前生きとったんか…。
…いや、生物学的に(?)生きてるのは分かってるんですけど、キャラとしての出番的に、ですね?
そしてなかなかに深い話を…。
それにしても河上彦斎……色気過剰では? -
Posted by ブクログ
ネタバレ展開が駆け足、ヒロインが空気、ヒロインの語尾の設定が完全に蛇足といった部分が気になるものの面白く読めた。一気読みさせられてしまった。
終盤の入り口まで学園、魔法、バトル、ダンジョン探索スパイアクション、SFといろんな要素で風呂敷がどんどん広がっていってどうなるのだろう、残りページで本当に終わるのか?とドキドキしたが、最後の一・二章で一気にたたみ込まれて作者の力量にただただ凄みを感じた。
内容は、自分や周囲に対して他人事で、自分は仕方なく今の自分であるといった自己認識だった主人公の少年が、自分の過去と向き合うことで、自分の今は自分が望んでできたものだと気づき、自己主体感を取り戻す話。
それにより精神的にも魔力的にも強くなって世界を救う話。続編希望。 -
Posted by ブクログ
池田屋での万次と沖田の戦い。新選組最強との呼び声高い沖田総司。彼を前にした万次が思い浮かべるのは、かつての強敵。
それが、一人ではないというのが、たまらない。
吐鉤群、天津影久、乙橘槇絵。三者三様の強さを持ち、そこでは他者を寄せ付けない実力の持ち主。その彼らを掛け合わせたかの強さ、それが万次が見た沖田総司です。
いや強い。
尸良の狂気を持って対抗する万次。外道な生き様で死に様まで貫いた男でしたが、人生ですれ違った相手に何かしら残していたのだと思うと、奇妙な感じです。進んで得たいものではないですが。
そういえば、坂本龍馬を話していた絵師は、練造なのかな。物語に絡んでくるかどうかはわからないけど、サービスなだけかもしれないけど、繋がりがあると感じられるのは嬉しい演出です。
池田屋での万次との戦いで負傷した沖田。肺を貫かれ瀕死となった、彼を救うために歩蘭は血仙蟲の手術を行います。禁忌であるとは知りながら。
この結果が何をもたらすのか。万次や龍馬よりも、近藤と土方と沖田の関係に、です。
ついに動き出した新選組逸番隊。標的はもちろん万次と坂本龍馬。手札は岡田以蔵改め鉄蔵と、鴨壱號。
血仙蟲を埋め込んで生成した芹沢鴨。
時代の狂気以上に、人の狂気が振り切れている無限の住人〜幕末の章〜。
万次は坂本龍馬を守れるのか?むしろ、己が生き残れるのか? -
Posted by ブクログ
早くも池田屋開幕。新選組がきったはったの大活劇繰り広げるのって、案外少ないんだよなぁ。大阪での相撲取りとの一件とか、油小路とかかな。後期になれば、銃相手の集団戦になるので、剣劇という点では一抹の寂しさがあります。エンタメとしてです。
なので、無限の住人・幕末編での最大の剣劇、最大の見せ場になるんじゃないか、と期待する次第です。沖田もまだ元気ですしね。ぎりぎりね。
歩蘭の目的は万次との子作り。というより血仙蟲キャリアとの子作りですか。血仙蟲が遺伝するのかどうか、の証明をしたい様子。
なんちゅうこと考えるのか、と思ったけれど、よくよく考えてみると、その可能性は少ないのではないかと。
赤ちゃんができるのは女性の体内なので、女性が血仙蟲キャリアであれば遺伝するかもしれないですが(遺伝というか同化)、男性では関係ないと思います。
血仙蟲が遺伝子レベルで万次と同化しているというのであれば、話は別でしょうが多分そうではないと思うのですよ。
歩蘭さん残念でした。
八百比丘尼だったら、どうなんだろうね?とは思うけど、あの女性はとうに出産適齢期ではないですから、実験すらできない。
となると、まずは血仙蟲の移植からか?歩蘭人と同じことを繰り返すの? -
Posted by ブクログ
ネタバレ歩蘭から万次への頼み事、言われてみれば確かに気になるし無印読んでる時その可能性については全く考えてなかった……死にもしなければ成長もしない……こわすぎる。もっと極端な結末になると母親の体内で腫瘍のような存在になる可能性もあるな…とかいらんことを考え始めてしまった。
一方、ついに主要幹部がホント護廷十三隊かエスパーダかと言う感じに(差し詰め原田左之助は更木剣八かノイトラか…ってとこ)集合した新撰組はまあだいたい一般的な印象と差異のないキャラクターに描かれているのだけれども、藤堂平助…おまえこれ完全になんかの伏線じゃん。そしてやはりというか、万次も直感的にヤバイと感じる人外扱いだったか沖田総司。決着しないんだろうけれども万次との緒戦開戦の次巻が楽しみ!
今回描写は少なかったものの新撰組逸番隊 山南さん方面の話だと、何故か誅殺された芹沢鴨の名前が出てきて不穏すぎ:;(∩´﹏`∩);:
あと岡田以蔵。まさか……逸番隊 -
Posted by ブクログ
まさかの幕末編開幕。
きったはったのチャンバラ活劇をするのであれば、不死の万次が暴れ回るのであれば、これ以上はない時代です。もちろん相手は新選組。
今回の万次の相方は坂本龍馬。彼の最後まで万次が隣に居続けるということか。人を斬るでなく、人を護ることを百人斬りの贖罪にするという願掛けで始まった二人ですが、結果は歴史が知る通りですからね。そこまでどう描いてゆくのか。
開幕早々から、万次の不死の力を求めて暗躍する新選組の裏の顔が登場。そこに首魁に山南敬助をもってくるのか、と。万次の情報をもたらしたのは、あの綾目歩蘭人の孫。
いやいや、ご先祖様は後世に何を残していったのやら。行きすぎた知識欲だけでは、後悔と懺悔の遍路は何の意味があったのやら。歩蘭人の真意を彼女が知る日が来ればいいのだけど。それは万次自身の口から聞くしかないのかな。
かつての逸刀流の忘れ形見の武器を使いこなす万次がかっこいいです。
使いこなす、は言い過ぎなのか?黒衣鯖人の武器を幕末になってやっと使いこなせるようになった、と言ってたものな。あのハンドスピナーみたいなやつです。両肩に奥さんと凛の母親の首剥製にしていた人。
無限の住人最終幕では、京都で新選組にちょっかいだされた、程度の思い出だった幕末。なにがどうなっていたのか、ですよ。