小林ふみ子のレビュー一覧

  • 最後の文人 石川淳の世界

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    文壇史みたようなものを散見する中で名前はなにか記憶に残るが、どういう人物なのか知りたかったので。
    ある程度はすでに読者である層に向けた内容でもあるが、 著作の歩みを振り返り掘り進める流れの中で、一作家の特質と言えるものが公然と提示されるようになっており、当初の目的からすると敷居が高い取り上げ方かと思ったがそうでもなく助かった。

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    2022年12月12日
  • へんちくりん江戸挿絵本(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    江戸時代の知識の図像化の先にあるのは、パロディ化?
    奇妙で洒脱な「へんな挿絵」100点以上を掲載し、解説。
    第1章 神仏の巻  第2章 思想の巻  第3章 学問の巻
    第4章 文学の巻  第5章 実用書の巻  第6章 文様図案の巻
    第7章 怪異の巻  第8章 日本の巻  第9章 世界の巻
    所蔵先リスト、主要参考文献有り。
    様々な知識が図像化して普及した、江戸時代の出版文化。
    それらの情報をパロディ化した、遊び心溢れる
    へんちくりんな「挿絵」の数々を紹介し、解説している。
    その緩さと、権威や常識を茶化すのは、老荘思想の影響か。
    力を抜いて自然体で諸芸を愉しむ感性が培われた、風流人たち。
    そのパロデ

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    2022年03月30日