早坂茂三のレビュー一覧

  • 田中角栄とその時代 駕籠に乗る人 担ぐ人

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     昭和の政治家は面白いんだよなあ。もともと1987年の本だ。昭和が終わろうとしているころの本。田中角栄も当然面白いんだけど、大事なのはその面白さを語る人がいるということなのだ。

     今の政治家だとそういう面白さを持ったひとというのはいるのだろうか。本人ではなく、本人の「良さ」をこうして本人に残したり、エピソードとして語ってくれるひと。
     そのへんに「今失ったもの」を探すきっかけがあるような気がする。

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    2026年03月24日
  • 田中角栄回想録

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    田中角栄本はある程度読んだ。
    この本の著者である早坂さんの本を含め。
    しかし、この本くらい田中角栄という政治家の成り立てから、政治家引退後までをダイジェストで追いつつ、本人の想いをコンパクトにまとめた本には他では出会えなかった。
    田中角栄を知らない人にこそ、是非読んでほしい一冊。

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    2023年07月08日
  • 田中角栄とその時代 駕籠に乗る人 担ぐ人

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    田中角榮の秘書というポジションだからこそ見える"田中角榮"という人物の姿、当時の永田町の景色が存分に盛り込まれています。

    また、本書の中で語られる田中角榮流の考え方や価値観は、政治家としての在り方は当然として、人としての在り方も考えさせられるものでした。

    一度民主党政権に交代はしましたが、今なお続く自民一強の日本の政治における"リアル"は、本書が書かれて30年近く経った今でも変わらぬものがあると思います。

    政治に興味関心がある方だけでなく、いろんな方に読んでいただきたい一冊です。

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    2022年06月29日
  • 田中角栄 頂点をきわめた男の物語 オヤジとわたし

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    【感想】
    田中角栄という名前だけで、どういった人間なのか全く知らない世代の自分からして、
    「かつての日本にはこんなにもカッコイイ首相がいたのか!」と読んでいて心から思える本。
    豪放磊落だが細かい気配りもでき、バイタリティに溢れ、頭の回転が速く、現実を直視しつつその解決法を編み出す。
    徹底的なリアリズムと万人受けする愛嬌など、内容だけ読めば非の打ち所のない「リーダー」ではないか。

    本当にこんな人だったのかはさて置き、このような人物を目標に掲げる事が大切なのだと心から思う。
    勿論、勢いだけではなくそれを裏打ちするスペックや根回しも必須だけども・・・

    この本を読んだ上で、理想とする人物像や人生観を田中角栄に投影する上で、自分に足りないものは何なのか?
    それを振り返って消化していくだけでも、この本は一読の価値があるなと思った。

    余談だが・・・
    巻末で書いてある著者の印象もとても心に残った。
    決して「オヤジ」の腰巾着ではない早坂茂三についても、もう少し読みたいものだ。


    【内容まとめ】
    1.滅法イキがよく、頭の回転が速い。エネルギーに溢れている。頭の切れ味は抜群。約束は必ず果たす。
     喧嘩も上手。用意万端整えて一気にケリをつける。かなわないとみたら光よりも速く逃げる。

    2.田中角栄という人間は、人に対してとても優しい。親切で、とことん面倒を見る。
     このような心根の優しさがなければ、彼の周りにあれだけ多くの人が集まってこないだろう。
     利害だけで、人間はそれほど強く結び付けられるものではない。

    3.彼は目の前にある現実を直視した。このまま放置すれば5年10年後にどうなるか?将来を予測して現状を改める。
     計画的に順序立てて、解決のプログラムも組み立てる。

    4.中国人は根っからのリアリスト。
     血で血を洗うような凄絶きわまる歴史の中に生きてきて尚、底抜けの明るさ、したたかな計算、信義、友情を身につけている。

    5.インタビューへの用意周到さ
     事実確認、資料の準備、読者層への影響力を考えた上での発言など、とことん検討する。
     用意周到にした上で、あとは書類などにほとんど目を通さずに頭にすべて入れた上で面談する。

    6.「黒と白の間に灰色がある。どっちとも言えない、真理は中間にある。」

    7.生涯の終わりに立って、誰が勝ち、誰が負けたか。その物差しの目盛はただ一つ。
     死が訪れたときに、微かに笑って、自足と平安のうちに天界へ旅立てる人が勝者でしょう。
    8.生きるための知恵、実学を体と脳髄に焼き付けること。
     人に好かれ、信用され、周りに人垣ができるような人柄になること。
     何でもいいから、自分のやりたいことやこの世に生きた証を地表に刻み込む情熱、エネルギーを持ち続けること。


    【引用】
    滅法イキがいい。それに頭の回転が速い。
    エネルギーに溢れている。
    頭の切れ味は抜群。記憶力の良さには秀才官僚も真っ青。
    約束したら必ず果たす。できないことは初めから請け負わない。
    人の名前を上と下、通しで覚える。顔も覚える。
    喧嘩も上手。いけると見れば、用意万端整えて、一気にケリをつける。
    かなわないとみたら光よりも速く逃げる。


    p28
    田中角栄という人間は、人に対してとても優しい。
    親切で、とことん面倒を見る。
    このような心根の優しさがなければ、彼の周りにあれだけ多くの人が集まってこないだろう。
    利害だけで、人間はそれほど強く結び付けられるものではない。


    p38
    どん底に落ちた時、何が人間を支えてくれるのか?
    本人の魂と頑丈な体、いい家族、あるいは恋人を別にすれば、やっぱり友達、親友ではないだろうか?


    p68
    「約束したら、必ず果たせ。できない約束はするな。ヘビの生殺しはするな。借りた金は忘れるな。貸した金は忘れろ」


    p71
    社説はあまり読まない。
    自分の顔や名前を知られることのない安全地帯にいる偉いインテリが、自分で責任をとる必要のない説教をしている。


    p77
    人から揮毫(きごう)を頼まれると
    「明朗闊達」「豪放磊落」と書く。
    しかし新潟出身のオヤジは、自身で努力を積んで後天的に性格を変えていった。


    p106
    田中角栄こそは弁証法の真髄を肌身に会得させた稀有の政治家。
    彼は目の前にある現実を直視した。
    このまま放置すれば5年10年後にどうなるか?将来を予測して現状を改める。
    計画的に順序立てて、解決のプログラムも組み立てる。
    財政・金融で裏打ちする。
    目の前に法律が立ち塞がれば、現行法を改廃して新法を作る。
    正反合の論理を事実に即して構築し、モノにする。


    p120
    田中角栄という人物の発想は、とことん具体的です。
    徹底したリアリズムだ。
    地べたに足をくっつけて、あるがままに物事を見、そこから将来を見越して、目の前の不都合を埋める。
    一歩後退二歩前進を期して、敗因を徹底的に分析した。


    p193
    「史記」をひとといてみるまでもなく、古来、中国人のリアリズムたるや恐ろしいばかりのものです。
    権謀術数はただならない。
    血で血を洗うような凄絶きわまる歴史の中に生きてきて尚、底抜けの明るさ、したたかな計算、信義、友情を身につけている。
    根っからのリアリストなんです。


    p198
    「とにかくテレビを見せればいい。見せれば変わる。
    水は高きから低きに流れる。暮らしは低きから高きを求める。それが人間だ。」
    中国はもっと付き合いやすい国になる。
    中国大陸には無限の可能性がある。
    バカなケンカはしないで、末長く仲良くすることだ。


    p270
    ・「今太閤」ではなく「優しい信長」
    あの人の素晴らしいところは、建前や観念の過剰からまったく自由だった点です。
    人並み外れた行動力があるし、発想は天才的、独創的だった。
    しかも発想の根は実に単純明快な常識にあるので、万人によく理解される。
    いつでも、「国民はどうしたら幸せになれるか」が思想の土台にあった。


    p272
    ・インタビューへの用意周到さ
    世間では天衣無縫なイメージだが、、、
    新聞などのインタビューに応じる時の用意周到さは違う。
    事実確認、資料の準備、読者層への影響力を考えた上での発言など、とことん検討する。
    用意周到にした上で、あとは書類などにほとんど目を通さずに頭にすべて入れた上で面談する。


    p294
    ・日本特有の、相対主義的な物の見方
    「この世に絶対的な価値などない。ものは全て比較だ。」
    「外国人は物事を白か黒かと割り切ろうとするが、娑婆はそれほど単純じゃない。」
    「黒と白の間に灰色がある。どっちとも言えない、真理は中間にある。」

    利口な日本人は、とことん自分や自説を主張しません。
    適当に言うだけ言って、あとは全体に調子を合わせる。
    調和を乱す者が嫌われることを、経験で知っているからです。


    p298
    「みんながよくなれば、自分もまた、よくなる。」


    p303
    生涯の終わりに立って、誰が勝ち、誰が負けたか。
    その物差しの目盛はただ一つ。
    死が訪れたときに、微かに笑って、自足と平安のうちに天界へ旅立てる人が勝者でしょう。

    その条件は以下の3つ。
    生きるための知恵、実学を体と脳髄に焼き付けること。
    人に好かれ、信用され、周りに人垣ができるような人柄になること。
    何でもいいから、自分のやりたいことや自分がこの世に生きた証を地表に刻み込む情熱、エネルギーを持ち続けること。

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    2018年06月04日
  • 田中角栄とその時代 駕籠に乗る人 担ぐ人

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    角栄のエピソードを通じて、政治家の考え方、もっと言えば人心掌握術がうかがえる本。政界ではどういう人物が生き残るのか、のし上がるのかがよく分かります。
    たとえば、田舎の老婆に声をかけて~からの、隣にいた奥様はきっとこう思ってたろう・・・っていう推測は、もはや小説家の想像力だな、って思いました笑(私も女として、正直当たらずとも遠からずな推測と思ってる)。

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    2018年01月18日
  • 田中角栄とその時代 駕籠に乗る人 担ぐ人

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    田中角栄、竹下登が何故、首相の座につけたか?そして、何故、福田や宮沢は、首相の座に乗り遅れたのか?こうしたことの理由が、田中角栄秘書の早坂氏ならではの視点から述懐されている。

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    2017年01月02日
  • 田中角栄 頂点をきわめた男の物語 オヤジとわたし

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    オヤジとわたし
    -頂点をきわめた男の物語 田中角栄との23年
    の改題文庫化本だそうだ
    実にオヤジとわたしが面白かったので
    誰かに角栄という人を聞かれたら、この本を読ませたい
    そのために手元に置いておきたい

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    2016年07月12日
  • 田中角栄とその時代 駕籠に乗る人 担ぐ人

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    ネタバレ

    田中角栄の秘書、早坂茂三が描く政治家の本質。内容が非常に簡潔で分かりやすく面白くため、非常に読みやすい。
    p.52
    選挙の時はにぎり飯に限る。これが一番だ。それを料理屋に上がりこんで、刺身だトンカツだを並べ立て、一時間かけて、取り巻きと昼メシをくってる奴は必ず落ちる。選挙は戦だ。戦の時は昔から、にぎり飯と相場が決まっている。
    p.65
    戸別訪問3万件、辻説法5万回、これをやれ。
    p.80
    暇があったら、選挙区に足を伸ばし、すみずみまで歩け。できるだけ選挙民に会って、苦情や注文を聞くことだ。そして、自分の背丈にやった約束をして、一つずつ、地道に実行し、実績を積み上げていくことだ。選挙民から信頼されるには、それしかない。今更のようだが、これが政治家としての仕事のイロハだ。五年、十年、コツコツやっていけば、選挙にも強くなる。世界平和を唱えるのは、それからでも遅くはない。
    p.172
    終わりよければ、すべてよし。政治家の仕事は、この一言に集約される。
    政治家に問われるのは、何かを成した時の動機ではなく、結果である。結果が国民にとってプラスであったか、マイナスであったか、判断評価の基準はそれしかない。動機が個人的、主観的にどれほど純粋、善意であっても、結果が国民にとってマイナスであれば、後世の史家は、その政治家を歴史のクズ籠に入れる。人の評価は棺を覆われた後に定まる。

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    2026年02月08日
  • 田中角栄回想録

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    田中角栄が政治の世界を縦横無尽していたのは50年近くも昔になる。
    様々な問題に彼独自の視点と語り口で解決法や考えを話す体裁の本で、今の世相や風潮にそのまま当てはまる訳ではないけれど、令和の世の中の諸問題に田中角栄がどう切り込むのか…コロナや円安に対しての意見を聞きたくなった。

    東京一箇所集中を分散させる策など、今でも通用しそうな政策もあり、唸らされる部分もあったり

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    2022年11月25日
  • 田中角栄回想録

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    まったく知らなかったのだが、世間では田中角栄ブームだそうだ。彼がロッキード事件の一審で有罪判決を受けたとき、僕はまだ小学生で、当時の報道はかすかに記憶に残っている。その後の選挙で大勝したという事実がマスコミ報道と矛盾していて、小学生の自分には理解ができなかったことも覚えている。

    その角栄が今、見直されているというのは、彼の天才的な政治的センス、世界や日本に対する洞察力、実行力が 30年たった今もその輝きを失なっていないことの証左だろう。同じくこの 30年変わらないものと言えば、マスコミ報道の愚かさか。

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    2017年11月05日
  • 田中角栄とその時代 駕籠に乗る人 担ぐ人

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    早坂氏を通じて、角栄の言葉が蘇る。
    深い人間洞察力と、部下に対する具体的で細かい指示、勉強になる。
    角栄の人間性が浮き彫りになっている。

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    2017年01月01日
  • 田中角栄 頂点をきわめた男の物語 オヤジとわたし

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    『オヤジとわたし』の復刊本。田中角栄の秘書、その後、政治評論家としてTVやマスコミに登場することの多かった著者。本書は、田中角栄の秘書になった経緯から始まり、角栄の人間像について綴られている。政界や総理総裁選、他の政治家、ロッキード事件などについては、あまり記されはいない。

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    2016年08月28日
  • 田中角栄 頂点をきわめた男の物語 オヤジとわたし

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    他にも田中角栄の作品を読んでるので、知ってるエピソードが多かった。改めて田中角栄の凄さがわかる一冊。

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    2026年09月23日