石川直樹のレビュー一覧

  • 極北へ【毎日文庫】
    旅とは途上にあること

    石川直樹の生き方は、それこそ旅だと思う。
    その時々の流れと気持ちに正直に動かされ、その時々をぷかぷかと邁進している。

    エッセイもぷかぷかしている。どこか、人間くさいというか。強靭な人、すごい人であるのは間違いないけど、僕らの延長線上にいる感じがしてしまう。こんな文章、すごく...続きを読む
  • フィリピン
    世界のともだちシリーズは、これで12冊目。
    写真が生き生きとしており、ひとりの子を通して、その国の文化や暮らしに触れられる、素敵なシリーズ。
    5歳のわが子も大好きシリーズ。
  • フィリピン
    ネリが住んでいるところは、高いがけで、落っこちたらこわいなという感じだった。ネリは落っこちたりしない。タイヤでおしくらまんじゅうをしたりキャッチボールをしたりしている。楽しそうだけど、ぼくはやっぱりこわい。
    ぼくの学校のきゅう食に出てきた「チキンアドボ」が、この本を読んで、フィリピンのお料理だとわか...続きを読む
  • 地上に星座をつくる(新潮文庫)
    現実なのに夢のような本。
    こんな生き方もあるんだなぁ。

    一つの話が短いので待ち時間や、喫茶店で読むのにちょうど良かった。
    いろんな場所で読んだ本。
  • 極北へ【毎日文庫】
    写真家だけど、冒険家のような一面もあって、好奇心旺盛さを持ち合わせた石川直樹さんのエッセイ。決してうまい文章ではないし、特別ドラマティックな何かがあるわけではない。新たな旅で過去の旅を振り返ることもあるし、身勝手なことを思って見ることもある。極寒の地を好んで訪れるが、雄大な自然のある場所は必然的に不...続きを読む
  • 地球縦断の旅(たくさんのふしぎ2022年5月号)
    若き日の著者の記録
    雑誌の限られたページ数の中で
    彼が語るのは生きていく事の素晴らしさだろうか
    極限の状態にあっても幸運を感じられるのは冒険家だからかもしれないけど
    このような経験が生きていく糧になる事は
    私たちにも言える事だろう
    特別な冒険でなくても生きる力になるはず
  • 極北へ【毎日文庫】
     石川直樹さんの著作を読むのは初めてだが、何か懐かしい場所に戻ってきた感覚。

     タルキートナ、シシュマレフ・・・植村直己さんや星野道夫さんの著作で何度となく目にした地名。そして故河野兵一さん、船津圭三さんら僕らが若いころ活躍されていた冒険家の方々が登場される。青春に帰った感覚。

     街に住む僕らが...続きを読む
  • 極北へ【毎日文庫】
    人間誰しも、安全なところから一歩踏み出して、その外側に身を晒したくなる。不良も、不倫も、そして冒険家も、根っこは同じ衝動から来ている気がする。
    もちろん、この方の純粋な好奇心はとても素晴らしく、またこうやって記録に残してくれるからこそ、他の人間も見果てぬ世界を夢みれるのだと思う。
  • 地上に星座をつくる(新潮文庫)
    かなりのロマンチスト! 写真付きでじっくり読みたい話が多いので、一つひとつを深掘りした本が出てれば読みたい。これだとかなり細切れな日記という印象。
  • 極北へ【毎日文庫】
    コロナ禍で海外訪問が難しくなってしまったな中、石川さんの本書で、北極圏を頭のなかで想像しつつグッとくる紙上冒険をさせてもらった。
    同世代ということや著者の経験、知識、文書力もあってだが、石川さんは純粋に自身に刺激を与えてくれる一人となっている。
    最後のデナリのエッセイが特に読みごたえがあった。長期縦...続きを読む