梶谷懐のレビュー一覧

  • 幸福な監視国家・中国

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    ネタバレ

    途中で読むのやめました。
    最初の方は中国の実情が書かれていて面白かったが、だんだん政治的な話や歴史的、思想的な話が増えてきて、自分の興味から逸れていってしまって、話が入ってこなくなってしまった。

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    2024年10月03日
  • 所有とは何か ヒト・社会・資本主義の根源

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    面白かったけどなかなか難しかった。
    3〜5章は特に。
    5章は、世界システム論から所有を語っているということで大変関心を持って読んだ。
    世界システム論と所有の接続ポイント(「外部の内部化」=収奪)まではよく理解できたが、その後、リオリエントのくだり以降は議論を追えなくなってしまった。
    1章は、新聞記事を並べるだけじゃなくてもう少し論じてほしかった。
    あの新聞記事と所有権の解体には飛躍があるのに、そこを埋める議論が抜けている。
    戦後沖縄の空気感はよく伝わった。

    圧倒的にわかりやすく面白かったのは2章。
    さすが小川さやかさん。
    どうしたら私は所有の欲望まみれのこの私から解放されるだろう?という問い

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    2023年08月08日
  • 所有とは何か ヒト・社会・資本主義の根源

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     岸政彦さんのファンなので(文章も好きだし、Twitterのぼやきも好きだし、声も好きだし、顔も大好き)、岸さんが書いたもの、関わった書籍は全部読むと決めている。でもこの本は専門性が高くて、特に岸さん以外の方の論文は、門外漢の私にはどれも難しすぎた。何回か中断と再開を繰り返してなんとか読破したけれど、ここに書けるような感想は得られず、「読み終わった」という事実だけが残った。しょぼん。

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    2023年07月21日
  • 幸福な監視国家・中国

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    2019年刊だが、そこからの変化が大きいと思われるのでより新しい本を探したい。何が起こっているのか、はざっと知識を得られるが、その背景や深い考察は十分には書かれていない。読み口の軽さになんだか不安を覚えるので次は研究書を読みたい。

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    2023年06月01日
  • 幸福な監視国家・中国

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    功利主義の章などちょっと難しいところもあったけど、監視国家化する世界について知ることができた。テクノロジーが一度進み始めると容易には止まらないので、せめてゆるくブレーキをかけて大きな事故にならないように気をつけることが必要なのかなと思ったり。

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    2021年06月07日
  • 幸福な監視国家・中国

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    中国の状況が一掴みできるとともに、日本では同じようにできないなあと思わせる。情報を得るならば消費者に還元すべきであるという考えはもっとも。
    中国が嫌いな国は多いけども、中国がいないと成り立たない国も多いため考えを理解することは大事なことであると再実感した。

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    2020年09月23日
  • 幸福な監視国家・中国

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    中国で監視の仕組みがそれほど抵抗なく受け入れられているという説明があったがそれは利便性が高まるためであり(功利主義の追求)、罰則規定もそれほど厳しいものではないからのようだ。

    一方で新疆ウイグル自治区では監視が宗教、文化に対する弾圧手段として使われている。この二面性は無視できない問題。

    日本もいずれ中国のような監視社会に移行する可能性は十分あるし、治安維持、個人情報の管理という意味では現在の内閣は強力な権限をすでに持っている。

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    2020年03月20日
  • 幸福な監視国家・中国

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    そろそろSFが現実になりつつある中、中国が取り組んでいる先進的すぎる取り組みを紹介する本です。
    思ったのは、技術が出てきてから実戦投入されるまでの間がとにかく短いということ。これは日本は負けかねない、と危機感を抱きましたが、もはや日本は日本で勝てるフィールドに特化した方が良いのでしょうか…。
    しかし、そろそろSFをもっとマジメに読まなきゃかも…と思いました。「1984年」も「すばらしい新世界」も、こういう様々な本で触れるのでざっくりしたイメージが頭の中で生まれつつあるのですが、逆に危険ですね。正直、今のところどちらも大差ないと思っていて、それゆえ本著の「いや、ビッグブラザーじゃないんだよ!」と

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    2020年01月27日
  • 幸福な監視国家・中国

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    中国出張を前に、存在を知り購入。
    前半の様々なサービスに関する話が、個人的にかなり興味をそそられた。中国の方も、プライバシーは保護されて欲しいと思っている、その上で利便性を享受したいという考えを持っているという点は、とかくプライバシーが無いといった言われ方をする中国に関して新たな視点を得られたと思う。
    後半は少々難しく感じたのが正直なところ。

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    2019年09月28日
  • 幸福な監視国家・中国

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    中国における技術の発展とプライバシーについては、「独裁」「社会主義」がもたらしたものだという見方で語られることが多い。

    本書ではそういった視点からは距離を置き、今日の発展は決して独裁による強制的なものではないことを示す。
    一方で独裁政権による歪についても語られ、あくまでフラットに物事を捉えようというポリシーを感じる。

    ジョージ・オーウェルやハクスリーの著作を引用した比喩はイメージをつかむのに一役買ってくれた。

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    2019年08月14日
  • 中国経済講義 統計の信頼性から成長のゆくえまで

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    現代中国経済の概観。標準的な解説で安心感はあるがやや面白みにかけた。地方財政の問題、融資平台と呼ばれるシャドーバンキングを通じた地方政府の資金調達方法は知らなかったので勉強になった。
    時折、経済学の基本概念を解説している。教科書としても使いたいのだろうか、解説が少し冗長になっている。

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    2019年05月22日
  • 中国経済講義 統計の信頼性から成長のゆくえまで

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     中国のGDP統計は信頼できるのか?との疑問が出された時、私たちは確かにその疑問に囚われてしまう。それは私たちの中国に対する政治外交のいきさつからネガティブに評価する不信感がそのようにさせているのではないか?著者は中国のGDPがでたらめではなく、精度の誤差があるにしても間違いなく世界2位の経済大国であることを確認させるだけではなく、遅くとも2030年代頃には米国を抜いて世界1位になることも確実だという。中国の国際特許出願数が世界一になっているなど、既にハイテク分野でも日本を上回りつつある実態を解説する。このような強大な隣国にどのように付き合っていくのかが、日本の課題になっているのだ!

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    2018年10月16日