小川晴央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公の芸大に通う杉野誠一は、人の話す顔と声で、その人の本当の心の中を色で見ることができます。そのことで、誠一はいつも下を向いて人の顔を見ないように生活しています。ただ、裏表のない我妻先輩とは普通に話すことができます。そんな誠一がキャンパス内で声を失った川澄真冬と出会います。声がないので、誠一は真冬の心の色が見えません。彼女は誠一と我妻先輩の映像作品のお手伝いをしたいと言います。その条件に古いカセットテープに録音された彼女の姉の歌を映像に入れてほしいと言います。真冬の失った声、誠一から見ると透明な声の色には秘密があります。
穏やかに始まるこのお話も、秘密が明らかになってくるにつて、悲しくて辛く -
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Posted by ブクログ
ラノベ感満載の表紙に騙されました!いや、ラノベなんですが。章ごとにちょっとした違和感を感じつつも、なんで違和感を感じるのかわからず・・・。主人公の落ち着きっぷりや、慌てふためきっぷり。読み終わって、「そういうことか!!」で、「え、でもいつがそうなの!?」となり、もっかい読み直してしまいました。これが処女作なんて!
幽霊や精霊が出てきて、人間でありながら学校の七不思議になっちゃうなんてファンタジー色が強いですが、超心配性の主人公の青春小説が基軸ですので、「ありそう!」って感じてしまいます。ラストはほろりとほろ苦く、青春って甘いだけじゃなかったな〜なんて思い出しつつ、主人公の成長していく姿が胸を打 -
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