あらすじ
石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。深夜の校庭に桜が舞い散る中、宙に浮かぶ袴姿の彼女は、高らかに不吉な言葉を彼に投げかけるのだった。 「おめでとう、お主はこの学校の新しい七不思議に選ばれた」 なんと彼は七不思議の引き継ぎに、仮登録されてしまったのだ! そして、とまどいながらも、テンコとともに学校で起こる事件を解決していくことになるのだが……。 七不思議の一つとなった少年の日々を綴った、思わずもう一度読み返したくなるミステリアス・ファンタジー。
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Posted by ブクログ
こんな締め方もあるのか…と、
感心させられました(笑)
感想を言葉に表現しずらく、ちょっぴり切ない物語でした。一回読んだだけでは何かに納得ができず、物足りなさを感じ、何回も読んでしまいましたw
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「電撃大賞金賞」「読んだあなたは騙される」その帯に釣られ購入。結果、笑えて、最後には切なくなる素敵な作品だった。お話の構成も良く練られていて、叙述トリックというほどではないが、まさかの展開でホロッとさせられる。こういう切なくなる話は好きだなぁ。。。 作者の次作にも期待したい。
Posted by ブクログ
出だしの進み具合からほんわか作品をイメージしていたのに、後半へ進むにつれてどんどん内容が濃密に…。よく考えられた構成に「なるほど!」と思わず声が出て、ラストでは思わずほろりとするシーンも。
電撃小説大賞『金賞』はダテじゃない!
Posted by ブクログ
主人公でとても心配性の高校生・中崎夕也は、ある夜、持って帰るのを忘れた携帯を取りに、学校に行きました。そこで、学校の七不思議を司る桜の精霊であるテンコに出会います。そのテンコに欠員が出ていた七不思議の一つとして仮登録されてしまいます。自分とテンコを省いた残り五つの不思議も使えることになり、ストーカー被害にあっていた同じクラスの朝倉さんを助けます。ミステリー要素もあるファンタジーですが、切ない物語です。帯に書いてあるとおり騙され、もう一度読み返しました。
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これといった意外性はないが、読後感は満足。無理やり捻った感じがなく、素直に感動できる。
ありきたりな学校の七不思議というテーマを幽霊視点で面白おかしく、そして切なく描いた青春ストーリー。
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ラノベ感満載の表紙に騙されました!いや、ラノベなんですが。章ごとにちょっとした違和感を感じつつも、なんで違和感を感じるのかわからず・・・。主人公の落ち着きっぷりや、慌てふためきっぷり。読み終わって、「そういうことか!!」で、「え、でもいつがそうなの!?」となり、もっかい読み直してしまいました。これが処女作なんて!
幽霊や精霊が出てきて、人間でありながら学校の七不思議になっちゃうなんてファンタジー色が強いですが、超心配性の主人公の青春小説が基軸ですので、「ありそう!」って感じてしまいます。ラストはほろりとほろ苦く、青春って甘いだけじゃなかったな〜なんて思い出しつつ、主人公の成長していく姿が胸を打つ作品でした。このトリック、気づかなくて良かった!!
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内向的主人公に、怪談設定。
ありがちな話になるのかと思えば、
最後は予想を裏切ります。(いい意味で)
多少主人公の思考に、短絡的な点は有るものの、
作中を通して人物の内面的成長が見て取れ、
非常に気持ちいい読後感でした。
前を向いて生き続ける事。
当たり前だけど大変な事。
それでも頑張れ若人達よ。
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そういうことだったのか、と思わせる仕掛けを含め、しっかりした構成のきちんと完成した物語。終わり方も良いと思う。この作者のファンタジーでない作品を読んでみたい。
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第20回電撃小説大賞<金賞>受賞作品
よくある学園怪異物。
という印象で物語は進み、
いや、結局はそうなんだけど
「え!?そうくるのん!!?」
って展開に驚かされるそんな作品(何
導入からの流れとか設定がちょっとチャチというか、
雑だなーと思いつつもそれなりに楽しみながら読め、
後半の展開は驚きと共に切なさが滲み出ますね。
なんか同じ様なこと2回言いましたが、
ネタバレしないように書くとこんな感じじゃね?w
青春物にアレルギーがなければとりあえず読んでみて良いと思います。
ちょっと切ないですけどね。
そんな感じ。
Posted by ブクログ
知り合いに借りたあと、怖い話かなって思ってしばらく読まないで置いていたのですが、全然そんなことなくてとても面白くて、滅多にしない一気読みをしちゃいました。
大きな山場などはなかったですが、読んでいて心が落ち着くような文体でとても読みやすかったです。
2章に入り、「ん?」って違和感も最後にはきちんと回収されて、余韻が気持ちよかったです。テンコと花子さん可愛いくて終始、癒されました。
切なくてとても温かく、心にストンと落ちる読んでいて心地よいお話でした
Posted by ブクログ
忘れた携帯を取りに夜の校舎へ忍び込んだ中崎夕也はそこで七不思議を司る女の子の精霊のテンコと出会う。テンコによって新しい七不思議の一つに選ばれた夕也は、生きながら七不思議として学校生活を過ごすことになる。
七不思議となった少年がその能力を生かして学校の事件を解決していくというストーリーから、終盤は伏線を回収し最終章へつなげる、という展開。
単に最終章での展開だけで読ませるのでなく、そこで明らかになった真実から紡がれる物語は、再生であり旅立ちの物語です。中盤までストーリーのテンポやキャラの会話の良さが光っていて、そんな中でも伏線はしっかりとあってなかなか面白かったです。物語のメッセージとしても、この時期に読むのが非常に合う小説だと思います。
第20回電撃小説大賞〈金賞〉