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Posted by ブクログ
多分にネタバレを含みます。
印象に残った言葉
「私には分からないの。ゴールってどこなの?ラブストーリーを見ててもいちいち冷めたこと考えちゃうし、幸せそうな家族を見ても裏を疑っちゃう......。あんたとー緒にいる時も、自分をどこかで俯瞰して見てる。あんたと一緒にいることに慣れて、疲れてきてる自分だって確かにいるんだ……」
自分と重なるものを感じた。特に「自分をどこかで俯瞰して見てる」の部分。この作品の結末に基づいていえばこの現象は過去のトラウマ的経験によるものであり、自分の素直な恋愛感情を信じるべき、ということになるのだろうか。
全体的に綺麗な展開で、この作品はどのパターンなんだろうかと予想しながら読み進められるところは良かった。しかしあまり感情移入はできず、読後感はもえらくさっぱりしている。というのもこの作品では兄妹とそれぞれの想い人、さらには各エピソードごとで各人の恋愛にまつわる心情の描写が行われているため、肝心の中心人物の心情描写が薄くなってしまっているのだろう。多様な人物の心情の比較によって考察の余地や深みが与えられると考えれば必ずしも悪いことではないが、個人的には好みではなかった。
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