ギンカのレビュー一覧

主人公2人が、不幸過ぎて辛かったです。
でも、それでも人をあんなに思いやれるんだと、アリシアの健気さに涙がでました。
出来れば、不運続きだった2人のハッピーなエンドのエピソードを少しでも読みたかったです。

『the beautiful world』の頃からお慕い申し上げていた河上朔さん
何かあれから新しいのは出していたのだろうかと調べてみたら、文庫が二冊もあるじゃないですか！！
とりあえず本屋で運良く見つけた一冊を即購入。
一気読み。
読み始めたら止まらんかった。

やっぱ面白いですわ。
ファンタジー...続きを読む好きにも、恋愛もの好きにも、たまらないお話を書いてくれる方です。
全力でお勧めします。
私も、まだ読んでない残り一冊、早急に手に入れたいと思います(笑)

１巻とセットでどうぞ。
私は２巻を読んで、面白い！と感じました。
続きは気になるものの、霜島さんとレーベルが合ってないのか続きが出る気配がナイ…。

新宿にある都市伝説の一つ、の所に
下宿している主人公。
今日もまた、妙な依頼がやってきた。

１話目の、闇医者をさがしてくれ、という依頼。
一体落ちはどこで、何を後悔して布団に入ったのか。
流された？　と思ったら、これが４話に繋がっていて
驚きでした。

２話目の印象の話、確かに…という感じです。
...続きを読む人間大概見た目に、評判に惑わされるものです。
それが本当の事なのか、嘘なのか、は自分で知るもの。
黒幕が、すごく分かりやすい登場だったのに
笑いましたがｗ
黒幕は、自分に酔っている感じです。

３話目は…こんなやり方はありか！？　と
叫びたくなる応援の仕方でした。
応援の仕方を間違えると、相手に迷惑をかけて
大変な事になりますが…地盤が善良ならば
そこまで考えない、らしいですし。

そして『全部』が重なる４話目。
話の内容というよりも、題名が何を指していたのか
その使い方が。
下宿したときから、ならば、それは恐ろしく
馬鹿で優しい人なのだな、と。

自分がいることで周りの人に危険が及ぶ。大切な人から離れようとするのは当然なのかも。それでも誰かと一緒にいたい。と思うことも。そんなアリシアとディカイユが出会い、お互いの「大切な人」になっていくのは、こっちまで嬉しくなった。今まで得られなかった「一緒にいられる人」を大切にして欲しい。

一度もした事がない暗殺を請け負った主人公。
目的は『イリス』に会うため。

不幸体質の主人公。
しかしそれは、見方を変えれば『周囲を守ってる』に。
そうなっているのが、探していた人。
あっちもあっちで、支えてくれる人がいなければ
こうはならない現実です。

よく子供が自慢大会をしてますが、怪我の自慢...続きを読む大会…ｗ
なんかもう、微笑ましい状態です。
が、すっかり忘れていた依頼主。
蹴り落としてくれてますが、噂を逆手に取っているのか
女ってすごい、というべきか。

しかし周囲にこれだけの噂をまかれたにも関わらず
最期がほのぼの…いや、これがらぶらぶとかだったら
すごい違和感はありますけど？ｗ

んー、なんか違うかなぁ。
探偵ものでコネクションを生かして色々解決、というのを
期待したがちょいと期待とはズレが。
これはこれで最後のカタルシスはあるんだけどね。

この作者さんらしい題材の話でした。
本人にはどうすることもできないリアルラックの話は、楽園〜のほうが好きかな。
究極のトラブル体質の男女が出会って仲良くなる過程は痛々しくもあり、微笑ましくもあり、楽しかったです。
ただ終わり方があまりに唐突で、え？これで終わり？という感が否めなかったのが残念。

ヒロインがなんか、顔は大人びてるのに体がちっさくてなんか不気味だった覚えが。
異世界で重火器ぶっ放す系のファンタジーと聞いて興味を持ったものの…。ファンタジーとして正統過ぎるね。もうちょっと変格な感じのを期待してたんだけど。
同じ作者の「雪鬼」は面白かったのにな