ロビン・スローンのレビュー一覧

  • ペナンブラ氏の24時間書店

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    ネタバレ

    これは、創元推理文庫という由緒正しい冠にもかかわらず、ただの本好きには面白くないかもしれない。なにしろ半分も用語が分からず放り出す可能性があるから。
    この本(本の体裁をしている以上、そう書かざるを得ない)は、インターネットどころかコンピュータ言語やプログラミングを熟知し、それを動かし、Googleがすべての作業を3秒止めるということが想像しがたいほど馬鹿らしくおそろしいことか実感として理解できる、それでいて活字を読むという行動をリスペクトできる人がもっとも楽しめるエンターテイメントだと思う。思う、というのは、自分がプログラミング方面で知識を持っていないからだけれど。3D化した空間に時間のアルゴ

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    2017年02月26日
  • ペナンブラ氏の24時間書店

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    ネタバレ

    青春ビブリオ小説のような感じかなとイメージしていたけど、意外にも登場人物はちょっとオトナ。
    デザインやITに素養のある主人公クレイ。
    サンフランシスコ発〈ニューベーグル〉のマーケティング担当のような仕事をしていたが、
    勤続1年足らずにして再就職先を探す羽目になる。
    そこで出会ったペナンブラ氏の24時間書店。
    店の前方区画では品揃えまちまちの通常書籍の販売をするも、その奥地には暗号で書かれたような書物が立ち並ぶ会員制の貸し本棚ゾーンが。。。

    思いもよらず、Rubyだとか、HadoopだとかAjaxだとか自分の馴染みあるワードが飛び交い、そこに引き込まれた。
    ただそのうちに、若干旬を過ぎた青年達

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    2024年06月22日
  • ペナンブラ氏の24時間書店

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    失業青年がアルバイト就職した秘密めいた書店。マイナーな書籍と謎めいた客たち。好奇心から関係性を調べ始めたその先に…。殺人するほどではないけど人生をかけて調べる人たちがいる謎を解くために本好きなパソコンマニアが団結して取り組む。静かな冒険活劇。パソコン知識が少ないと理解しにくい点もあるけどダビンチコードみたいで面白く読めた。
    あと書きから作者が関係する映画があることも知った。ぜひ見てみたい。

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    2022年04月12日
  • ペナンブラ氏の24時間書店

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    本屋に行くと下痢にならない?

    魔法をかけられたようにワクワクし、棚を巡り何時間でも迷って、ふむふむと先へ読み進めようとすると、途端におなかがグルル〜。

    彷徨える本の精霊が「買え!」って怒っているかのよう……。

    この物語は、仕事をクビになった主人公が勤めた怪しげな24時間書店で、奇妙な本と客たちの謎を解こうと、周りの人達を巻き込んでいく様子が描かれている。
    「古い時代の知恵」と「新しい知恵」の競演を、某巨大企業までも巻き込んでしまうスケールの大きな展開で、中盤はおおいに盛り上がる。

    じゃあなぜ星三つかって?
    うーん…オチが常識的って思ってしまった。
    ……多分最近過激なSFの読みすぎかな〜

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    2021年08月30日
  • はじまりの24時間書店

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    幻の書籍を探す青年の物語。その本を探し求め、行き詰まりながらも諦めず探し出す。それまでのわくわく感と、物語の中に出てくる書店に魅力を感じました。「ペナンブラ氏の24時間書店」の前日譚のようで、知らずに読んだのですが、短編という事もあり、難なく読めました。「ペナンブラ氏の24時間書店」も読んでみたい。

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    2021年08月18日
  • ペナンブラ氏の24時間書店

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    アメリカの中2病、という感じか。
    古書店が舞台と聞くと、どうしても“紙とインクの匂いがする薄暗く埃っぽい空間”を感じられ、ハイテク機器などお呼びでない展開を期待してしまいがちなので、書名からの予想に反してハイテク寄りの展開に少しがっかりした。

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    2021年11月01日
  • ロイスと歌うパン種

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    ネタバレ

    翻訳の独特の言い回しやテンポに苦戦した。あとロイスたちが途中で誰が誰だかよくわからなく…。

    主人公の心情に深く入り込んで、それをぐちゃぐちゃかき混ぜるみたいな小説じゃなくて、そういうところはさらりと描写して進んでいくところが、なんと言うか、新鮮だった。
    登場人物たちの繋がりや関係がドライというか、ベタベタしてなくて誰にも肩入れしてないところも。

    心身ともに疲れた主人公がおいしい食事と提供者に癒されて、自分も食事を作って人生が変わっていくっていうストーリーは日本でもよく見かけるけど、謎のサワードウ・ロボットアーム・未来食的アプローチなどの要素が散りばめられてて癒し小説に収まらないエネルギィッ

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    2020年02月05日
  • ロイスと歌うパン種

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    IT企業に勤務し疲れ果てたロイスは、近所の宅配レストランのパンとスープに活力をもらう。その店主が去る際に譲ってくれたパン種は実に不思議。歌を聴いて育ち、焼き上がったパンには笑顔が浮かぶ。
    パンを作るのが好きなので読み始めた作品ですが、これは一体ファンタジーなのか何なのかと思いながら読み進めた。
    ロボットとの融合、菌の増殖が出てきたりと、読み終わってみれば現実的な部分と少しのファンタジー要素が混ざり合った話なのかと思うが、そういうのはあまりこだわらずに読んだ方がいいのかもしれない。

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    2019年11月08日
  • ロイスと歌うパン種

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    IT企業のSEとしてハードな生活を続けるロイスは宅配レストランのパンとスープを食べることで活力を得ていた。そのお気に入りのお店が不法就労で閉店することになり、ヘビーユーザーのロイスにパン種をくれた。小麦を足し音楽を聴かせることで種は生き続ける。ロイスのプログラミングによるロボットアームとパン種が奇跡を起こす。

    菌が増殖する不思議さがポイントの一つ。ちょっとファンタジックでサイエンスノベルといった感じ。

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    2019年08月31日
  • ロイスと歌うパン種

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     ノンフィクションかと思わせるような小説である。きっとある程度は実体験があると思う。
     主人公はロボットを制御するシステムを開発するIT企業で働く若者だが、ひょんなことでパンの発酵種(スターター)を入手し、それで作ったパンがおいしく、いろいろと認められてパン屋になるといったストーリーである。
     このパンは「サワードゥ」sourdoughという馴染みうすい種類で食べたことがあるかかどうか分からないようなもので、なおかつサンフランシスコの近辺で繰り広げられる話なので土地勘というか、雰囲気が伝わらないのだ。
     そんなに美味しいパンを食べてみたいと何度も思うくらいだったのだが、パン作りが好きな人には本

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    2019年07月27日
  • ペナンブラ氏の24時間書店

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    現代的な暗号解読、冒険物語。
    変わった本屋さんに働きだした主人公が高スキルの友人の手を借りながら謎解きに挑む。
    C0197

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    2017年06月22日
  • ペナンブラ氏の24時間書店

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    描き方によっては、もっと面白くなったはず。

    海外ミステリーの類型的な雑さが
    いかんなく発揮されていて残念でした。

    つまりは 途中で読めてしまったという。

    グーグルの扱い方は興味深いし、設定も
    悪くないのですが。

    翻訳にひと工夫欲しかったなあ。

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    2017年05月25日
  • ペナンブラ氏の24時間書店

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    帯に惹かれてなんとなく購入。
    古い本屋さんの(特に地震がない国に特有の)天井まで伸びているような本棚と備え付けのはしごってロマンを感じますよね~

    と、言う訳で。ネットとPCプログラミングと紙媒体の資料を組み合わせたようなお話。それにプラスオンで秘密結社。今どき特有のなんでもネットに聞いちゃおう、PCで計算して解決しちゃおうかという考え方にまあそうだよねとも思うけれどもプログラムだって全能じゃないんだ、プログラムする人の指定がダメならいくら容量使ったって出来ないものは出来ないんだよね、というのが非常にわかりやすく書かれてあったような。そうだよね、想像力と何をどうさせたいのかの指示は必要だ。

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    2017年03月23日
  • ペナンブラ氏の24時間書店

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    世界観にどっぷりとはまる、という感覚が得られず。少し期待しすぎたかも。。
    映画でいえば、「ナショナル・トレジャー」っぽいのを想像していたので…

    とはいえ、ペナンブラ氏の書店には、行ってみたい。

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    2017年03月13日