深田久弥のレビュー一覧

  • ヤマケイ文庫 瀟洒なる自然 わが山旅の記

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     深田久弥と言えば「日本百名山」ですが、この本は百名山の翌年に刊行された四十四編からの紀行と随筆が交互に季節順に著した本です。随筆は深田久弥の考えを謙虚な筆致で登山の心構えと日本人の現代の登山への風潮を論評してます。同感ですし、我が意を得たりとする名著です。

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    2024年06月10日
  • 日本百名山

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    100の名山を選んで全てを丁寧に説明する表現力も凄いし、途中織り交ぜられる山名の起源や関連した和歌や漢詩の知識も凄い。全部登りたい。
    読んでて気付くがやはり天気が恵まれないのはしょっちゅうで、それは仕方ないのだろうな。そしてウェストンという山好きの宣教師にも感心するし、さらにはもっと古くから山に登って祠を作ってたりする昔の人々にも驚きを隠せない。

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    2022年11月06日
  • 山頂の憩い―『日本百名山』その後―

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    「日本百名山」の魅力が深田久弥の名文にあることが良く分かる。百名山以外の山紀行。

    現在の山ブームの立役者の一人だろう深田久弥。百名山は賛否両論あろうが、山の魅力を登山経験の多寡に関わらず伝えた功績は大きいだろう。

    本書は百名山以降の山岳紀行の中から筆者が自選したエッセイ集。深田久弥は山の歴史、沿革と実際の紀行を簡潔な描写で的確に伝えてる能力に長けている。「日本百名山」以外の著作を読んでこそ氏の魅力を感ずることができるだろう。

    日本百名山はボロボロになるまで読んだ。今度は氏の他の著作をにも挑戦していきたい。

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    2021年08月22日
  • 日本百名山

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    ネタバレ

    言わずと知れた、日本の山を見て自分で歩いて格付けした本です。自分は山に登りませんが、登ってみたい、見てみたいと思わせる魅力のある内容。著者の山に対する想い、情熱もひしひしと伝わってきます。山に詳しくない人でもこれを読めば、近くの山や、遠くに見える山に対して興味がわくこと間違いなしです。

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    2015年12月31日
  • 日本百名山

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    確かに名著。文章の気高さもさることながら、著者の山を愛し自然を慈しむ姿勢に感心する。お金持ちの道楽と考えられた時代のスポーツ登山。この本の大きな影響力は、現在、マイナスに作用しているように思える。しかし、それでもなおこの本の輝きは失われない。

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    2009年10月04日
  • 日本百名山

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    この本がなければ今の登山ブームもあったのかどうか、山をこよなく愛した小説家の、名著には違いない、
    当人はもちろん、没後にここまで功罪を問われるとは夢にも思っていなかったでしょう
    個人的には30年も前に読んで自分が登った事が有る山が紹介されていて感激した思いでが懐かしい。
    山に誘ってくれた恩人です

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    2009年10月04日
  • 日本百名山

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    今年は穂高に登った。それで、更に山登り願望が沸々としてきて、この本を読んだ。
    すごい好きだ。今まで上ったことのある百名山は7程度。もっと行きたい、もっと山を登りたいし歩きたいし、自然を堪能したい。そう思った。山登りはすごいつかれるし、怪我もするし危険だけど、あんなに辛い思いしてでもまた行きたくなるんだから不思議だな。

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    2009年10月04日
  • 日本百名山

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    長く積読になっていたこの名著をようやく手に取った。高校生の頃から山登りに親しみ、百名山も4分の1ほど登ったことがある。子供ができたりランニングという趣味に出会ってからは山登りから離れているが、間違いなくいつかまた再開するだろう。いつも気になっているのはこの本である。
    百名山だけが山でないことはもちろんだが、著者のように山に対する深い愛情を持って山を歩いてみたい。ランニングが趣味であるけれど、山歩きの楽しみからは少し外れるような気持ちがするので、トレイルランニングは今のところやるつもりはない。

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    2024年04月20日
  • 日本百名山

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    日本の数ある山の中から、品格、歴史、個性等の観点で百を選んだ一冊。
    地理的な特徴、歴史、作者の方の思い出などが軽快に語られている。百名山すべて登頂した登山家による選出ということで説得力がある。

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    2023年01月27日
  • 日本百名山

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    作者は百名山を選ぶにあたって、そのすべての山に登ったのはもちろん、数多の候補になりそうな山にも登っていたことに改めて驚いた。
    ここに選ばれなかった山にも素晴らしい山がたくさんあること、山が好きな読者にとってそれぞれの百名山があって良いことなど、フォローも丁寧にされている。

    作者のレポート?を読んで、当然ながら天気に恵まれなかった山が少なくないことに少し安心した。

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    2021年03月26日
  • 日本百名山

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    百名山の本
    まあ説明不要だろう

    深田久弥さんが書いた各名山の説明である。
    基本的にその山の歴史的背景とか名前の付け方の説明とかがメイン。

    やっぱいろんなやま昇人は結構天気悪い時に当たってるなあとなる

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    2020年07月23日
  • 日本百名山

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    深田さんの山への想いがつまっています。
    昔の人の登山の様子や名付けの由来、山の成り立ちなど山の知識が増えます。
    いつか百名山完登してみたいです。

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    2020年05月07日
  • 日本百名山

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    山を愛した文人、深田久弥による山の短編集。登山をする者で日本百名山を知らぬ者は居ないとは思うが、登山をしない方にもぜひ読んでいただきたい一冊。

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    2018年11月14日
  • 日本百名山

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    今更登録。各山の著者の思い出が語られている名著。
    山への思いを馳せるものであって、山行記録ではないです。

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    2018年09月18日
  • 日本百名山

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    山の造形を愛で、表情を慈しみ、呼称や生い立ちを学び、山を楽しむ。4ページ乃至は6ページと簡潔ながらも豊かな文学表現が山々への深田氏の愛情を伝える。登山というと8,000米峰登攀の過酷で華やかな領域を想像しがちだが、トレッキング(よりは過酷だが)のように山の歴史や外景を味わい登山中も一々花々や風景を味わうのも趣ある登山である。あまり登山経験はない私だが本書を読むと「次はこの山に上ってみたい」と思わされる。

    なお本書に沖縄県の山は含まれていない。初回刊行が1964年、沖縄返還が1972年。深田久弥氏がもしいまの日本を見回したとき日本百名山の入れ替えはあろうかどうか気になるところである。

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    2018年03月05日
  • 日本百名山

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     山が好きになる本。

     作者の山への愛が至る所から感じられる作品。
     単なる登山記でなく、一つ一つの山の持つ歴史や風情を、恋人を紹介するかの如く述べている。

     正直、この本を読むまで知らない山も多かったが、この本を読んで色々な山に興味を持った。
     富士山や至仏山、利尻富士など行ったことのある山や、白山や霧ヶ峰、乗鞍など是非行きたいと前々から思っている山もあるが、それ以外にも魅力を感じる山が沢山あった。例えば、赤城山や開聞岳などは、その存在は知っていたが、本作を通じて、登りたい山として捉えるようになった。
     そして、全国各地に広がる百名山を、一つでも多く登ってみたいという思いが芽生えた。

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    2015年10月05日
  • 日本百名山

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    NHK BSのグレート・トラバースという番組で深田久弥の日本百名山を巡るアドベンチャーをやっていた。山の世界に詳しくない自分にとっては日本百名山というのは名勝百景のようなものじゃなく、深田久弥が選んだ100の山であることすら知らなかったが、どの山も魅力的であり、日本がいかに山に囲まれ、日本人の精神が山に紐付いているかが分かる。内容としては手狭なページに100個も取り上げているので紹介は手軽で、深く冒険譚なども踏まえた独自の深い説明をもっと読みたいとは思った。

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    2015年08月13日
  • わが愛する山々

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    深田久弥というと百名山だが、もちろんそれ以外に多くの山に登っているわけで。百名山もあれば、それ以外の山もあり。登った山もあれば、登れなかった山も。日本にはいろいろな山があるなぁ、そう思います。

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    2015年01月20日
  • 日本百名山

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    今さら語る必要もない山の名著。良くある批判の通り山に偏りが有るなあと思わないでもない。けど、自身の体験と知識を、平易な文体で字数制限がある中で、その魅力を伝えられるものだと感心する。

    深田さんのやり方から、全く分野は違うが、宮脇俊三さんを想起させる。どちらも好事家であるが、読者を違和感なくその世界の愉しみに触れさせる事が出来る。だからこそ永く親しまれているのだろう。

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    2014年03月04日
  • 日本百名山

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    巷に言われる百名山は、ざっと50年前に書かれたこの本に掲載された山。主な選定基準は人との交わりとルックス。著者は小説家だが文章はさほど面白くない。歴史の掘り下げが浅く、山容の描写も平凡。ただ、山への愛が存分に感じられて不思議と読後感は悪くない。

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    2012年12月06日