貴田庄のレビュー一覧

  • 西洋の書物工房
    知りたくても知ることのできなかった内容がたくさん含まれていて、目から鱗。例えば、パーチメントとベラムの違いがわからず、今までモヤモヤしてたけど、この本でスパッと解決!素晴らしいです。
  • 原節子 あるがままに生きて
    私のなかの原節子のベールが一枚一枚はがされていく。ぼんやりとしか見えなかった原節子が徐々に見えてきた。出生から生い立ち。女優としてのポリシー、決して譲れない物。その年に応じての恋愛観、結婚観。そして早すぎる引退の謎。映画以外の彼女に関する物は非常に少ない。その中で残されている対談や、雑誌のインタビュ...続きを読む
  • 原節子 あるがままに生きて
    貴田庄 著「原節子 あるがままに生きて」、2010.6発行。原節子さん、1920.6.17~2015.9.5、享年95。「永遠の処女」「伝説の女優」、42歳で銀幕を去り、半世紀にわたり沈黙を貫いた女性。「わが青春に悔なし」「青い山脈」「めし」「東京物語」「晩春」「麦秋」「秋日和」・・・。スポーツ(特...続きを読む
  • 西洋の書物工房
    西洋の書物の歴史を、読みながら改めて整理する。

    どんなものでもそうだけれど、そのものがその形になるには
    必ず、意味と、そのかたちに至った段階的な経緯がある。
    私は本に興味があるので、本の発展の経緯をみることで
    本以外のものにも共通する、もののかたちの発展の仕方の本質のようなものを感じることができる...続きを読む
  • 原節子 あるがままに生きて
    原節子さんが好きなので、どのような人生を送っているのかを
    知りたくて読んでみる。いろいろな記事で垣間見てはいたけれど
    こうやって1冊の本になっていると、とってもわかりやすくて
    すごくよかった。特に原節子さんの交友関係とか面白かった。
    司葉子さんが、原さんのものすごいファンだったってことも初耳...続きを読む
  • 小津安二郎と七人の監督
    若くして映画の道に入り、撮影助手を経て助監督となり、24歳の若さで監督となった小津安二郎。移動撮影やオーヴァーラップやパンをせず、ローアングルから撮ったショットを積み重ねる静的映像をどのようにして確立していったのか。憧れのルビッチ、同時代に影響し合った溝口健二や五所平之助、清水宏、成瀬巳喜男、木下惠...続きを読む
  • 原節子 あるがままに生きて
    「貴田庄」の紀行エッセイ『原節子 あるがままに生きて』を読みました。
    原節子 あるがままに生きて

    最近、長篇ミステリが続いていたので、ちょっとミステリはひと休みです。

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    「原節子」が新聞・雑誌に残した言葉から、引退までの半生をたどる。

    経済的な事情...続きを読む
  • 原節子 わたしを語る
    「偉い方とは知らなかった」小津監督のこと。好きな映画、ファッション、休日の過ごし方、結婚、引退についても。膨大な資料から選び抜いた発言とその背景を紹介し、女優という仕事に迷いながら、常に自分らしくあろうとした「伝説の女優」のホンネを明かす名エッセイ第二弾。

    雑誌などの対談、インタビュー記事から「...続きを読む
  • 原節子 あるがままに生きて
    若い時の戦争がなかったら、もっと良い作品にたくさん出られたのではないかと思うと惜しい...。もう少しつっこんだ内容を期待したけれど、やはりどこかベールに包まれているところは変わらず。読みやすい文章でした。
  • 原節子 わたしを語る
    1947年生まれ貴田庄(きだしょう)さんの「原節子 わたしを語る」(2013.5)、伝説の女優のホンネに迫るエッセイです。「近代映画」や「映画ファン」などでの原節子さんの発言から、その人となりを考察されています。好きなことは、読書、泣くこと、ビール、そして怠けることだったそうですw。原節子さんと高倉...続きを読む
  • 西洋の書物工房
    パピルスと今の紙の間に、どんな素材があったのか。本の綴じ方は。そもそもどこからどこまでが「本」なのか。このところ俗にいう電子書籍をよく買うけれど、資料として持っておくにはよいが読みにくいし読みたいという欲求がわかない。そんなわけで両方買うなどの愚行(?)につながったりする。
    本書に登場するような技術...続きを読む
  • 原節子 あるがままに生きて
    原節子さんはいまどうしていらっしゃるのか…と
    知りたかったのだけれど、その答えはナシ。

    でも、本書を読むと、そもそもそんな消息を知りたがることが
    原節子に関しては間違いなのだと思い知らされる。
    本当に美しい女優さん。映画スタアなのだ。

    私は「麦秋」が一番、好きだけれど、
    触れられている部分もあり...続きを読む