貴田庄のレビュー一覧
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西洋の書物の歴史を、読みながら改めて整理する。
どんなものでもそうだけれど、そのものがその形になるには
必ず、意味と、そのかたちに至った段階的な経緯がある。
私は本に興味があるので、本の発展の経緯をみることで
本以外のものにも共通する、もののかたちの発展の仕方の本質のようなものを感じることができるように思う。
今回新たに認識したのは、ヨーロッパにおける製紙技術の発展が
地域によってだいぶ時間的な開きがあったのだということ。
父がスペインで紙を買ってきてくれたときに、スペインにこんな紙文化があったのかということに驚いたが
他の地域に比べるとスペインでは100年も製紙術が伝わるのが早かったそうだ。
あとはギャルドブランシュの役割について。
そう言えばちゃんと考えたことなかったなーと。
今回、歴史をたどる中で、仮綴じ本を表紙も残して
美しく飾られた革の表紙と何枚もの白紙に保護されて
製本したものを思い浮かべてみて
ずーっと長い間いまいちピンと来ていなかった
西洋の製本の、なんでそんなことしてたん?ていうような
習慣的な意味合いに、自分の中でなんとなく
少ーし輪郭がはっきりしたように思った。 -
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高峰秀子との対比。
このままの生き方で-よそほひの花の一つにしかざりき-
はじめに
第一章 わたしの私生活
母のこと
父親孝行
映画家族
結婚相手
恋人が出来たら大っぴらヨ
くだらない話
結婚の噂
子供が欲しい
食糧難を乗り越えて
六百坪の畑仕事
山小屋風の離れ
白内障と眼鏡
当分やめません
第二章 わたしの映画人生
芸名のいわれ
時代劇と和服
三度の外国旅行
危険な上海ロケ
酷評されたタイピスト役
人殺し役と毒婦役
『お嬢さん乾杯』が一番好き
アップ女優
『晩春』は中くらい
小津映画に出演したい
偉い方だと知らなかった
恐るべき映画女優
デコちゃんについて
『浮雲』とラヴ・シーン
色気にとぼしい
細い道を深めたい
激しい恋の句
花吹雪のなかで
難しい未亡人役
会心の映画がない
博打を教えて
今昔の映画を語る
出演本数
第三章 わたしの好き嫌い
スポーツが好き
ダンス嫌い
映画主題歌
ヴォリュームのない声
いやなものはいや
海水浴と水着姿
写真撮影
愛読書
銀座全線座
束縛されたくない
甘い外国映画、好きな外国映画
ミーハー級のファン
愛着のある作品
いろいろ事情がありまして
おおらかな顔になりたい
自分の一番いやな顔
好みのファッション
好きな花、好きな色
座右の銘
おわりに、または引退について
文献紹介
原節子出演映画
あとがき -
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闇米買い出しの袋に穴が開いていて、という挿話おもしろい。
はじめに
1章 家族
2章 出生地
3章 洋風の美少女
4章 得意科目
5章 少女時代の夢
6章 女学校中退
7章 義兄・熊谷久虎
8章 映画界へ
9章 女優・原節子の誕生
10章 踊らないダンサー
11章 親友・さかえちゃん
12章 憧れの入江たか子
13章 山中貞雄との出会い
14章 運命の不思議
15章 『新しき土』
16章 〝節ちゃん旋風〟―『新しき土』宣伝の旅1
17章 中国、ロシアを通過して―『新しき土』宣伝の旅2
18章 幻の映画出演―『新しき土』宣伝の旅3
19章 最後の舞台挨拶―『新しき土』宣伝の旅4
20章 楽しいパリ見物―『新しき土』宣伝の旅5
21章 ディートリッヒの記憶―『新しき土』宣伝の旅6
22章 大根女優
23章 水着問題
24章 『東京の女性』の女性像
25章 恋の噂
〈中休み〉丹羽文雄の女優評 グレタ・ガルボ伝説 恋多きバーグマン
26章 島津保次郎の映画に出演
27章 戦時中の女優たち
28章 終戦への思い
29章 買い出しのエピソード
30章 『わが青春に悔なし』
31章 黒澤明が見た原節子
32章 東宝争議、そしてフリーに
33章 狛江に家を買う
34章 飛躍の年
35章 小津安二郎との出会い
36章 クローズ・アップが似合う女優
37章 『麦秋(ばくしゅう)』
38章 原節子、結婚を語る
39章 原節子、映画を語る
40章 最高の年
41章 体調不良と目の病気
42章 悲しい事故
43章 『東京物語』
44章 目の手術
45章 趣味は読書
46章 〝神秘の女優〟の素顔
47章 原節子の流儀
48章 酒もタバコも麻雀も
49章 事実上の引退へ
50章 その後の原節子
おわりに
主な引用文献と参考文献
原節子出演映画
あとがき -
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「貴田庄」の紀行エッセイ『原節子 あるがままに生きて』を読みました。
原節子 あるがままに生きて
最近、長篇ミステリが続いていたので、ちょっとミステリはひと休みです。
-----story-------------
「原節子」が新聞・雑誌に残した言葉から、引退までの半生をたどる。
経済的な事情から女学校を中退した「原節子」は、十四歳で女優の道を歩きはじめた。
デビューのいきさつ、「黒澤明」に怒鳴られ、大根女優と叩かれ落ち込む繊細さ、その反面の終戦直後にモンペ姿で一人で買出しに出かけるたくましさ、煙草やお酒、麻雀が好きという意外な一面など、「永遠の処女」の知られざる素顔に迫る書きおろし。
膨大な資料から本人の残した数少ない言葉を発見し、「伝説の女優」の素顔を浮かび上がらせたエッセイ。
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先日、「原節子」の演技が印象的な映画『わが青春に悔なし』を観て、「原節子」のことを知りたくなったんですよね。
「原節子」については、「小津安二郎」監督作品の印象が強く、30歳以降で演じている母親役や戦争で夫を失った未亡人役のイメージしか頭に浮かんでこないんですよね、、、
本書でデビュー当時や20歳代のエピソードを初めて知ることができました。
■家族
■出生地
■洋風の美少女
■得意科目
■少女時代の夢
■女学校中退
■義兄熊谷久虎
■映画界へ
■女優・原節子の誕生
■踊らないダンサー〔ほか〕
「小津安二郎」監督作品で観る限り、骨太なイメージがありましたが、デビュー当時は細身だったことや、
キスシーン、水着姿、映画館での舞台挨拶がタブーだったこと、
(私も大好きな…)「イングリッド・バーグマン」のことを好きだったこと、
読書やビールが大好きだったこと、
等々、「伝説の女優」の素顔を知ることができました。
1963年12月… 「小津安二郎」の通夜に出席したのを最後に女優業を引退し、以降40年間以上、公の場に姿を現していないというミステリアスな一面を持った女優ですよね、、、
現在は94歳とのこと… 気になりますねぇ。 -
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パピルスと今の紙の間に、どんな素材があったのか。本の綴じ方は。そもそもどこからどこまでが「本」なのか。このところ俗にいう電子書籍をよく買うけれど、資料として持っておくにはよいが読みにくいし読みたいという欲求がわかない。そんなわけで両方買うなどの愚行(?)につながったりする。
本書に登場するような技術はみな電子書籍には不要なものだ(逆に、電子書籍の技術は、書物づくりにはもちろんほとんど不要だ)。本には、何が書いてあるかということ以外にもたくさんの要素があって出来上がっている。電子書籍には、その要素のほとんどがない、ということも。技術が重なって物として残る、ということに、人は(もちろん僕も)それなりに執着するのだなあ。それは悪いことじゃないと思う。