ヒラサトのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
あとがきに「再起」の物語とありますが、「再興」「再会」etc…でもありますね。
皇帝への父の失言(?)により、家禄取潰しとなり、父母妹との再会も禁じられ、その離別中に母を亡くした少女フリージア。
更に人身売買の被害に遭うも、どうにか抜け出し、天覧飛翔会で優勝し家の再興と妹との再会を褒美として賜ろうとするも、賭博元締めらの益だけの為に足と翼を打ち砕かれ…。
ガレットとの出会いにより、戦える義翼を手に入れ再び奮い立つも彼女を取り巻く環境は何とも残酷で…。
再び射撃されたり、困難に陥るも、最後の白馬ブッフォンに拍手かな -
ネタバレ 購入済み
プロローグで不穏な状況だった事が示されるが、序盤はアイリスとその主人であるアンヴレラ博士との幸福な情景が描かれる事もあり、中盤以降のアイリスを取り巻く環境があまりに辛くて読了を断念してしまいそうになるほどでした。
代用品ではありながら幸せだった頃のアイリス、その耳にロボットに対する社会の扱いや不条理は届いていても、実体験するまで真意に気付くのは誰しも難しく。
中盤、自身を映す鏡には異形のロボット、音も視界も雨の中、命令され逆らえない強制労働。
そんな中で出会うリリスとボルコフ、生きる事の意味について話す3人に、決断の時は迫り…。
途中に挿入されていた各種の描写から、バッドエンドは避けられない -
購入済み
良かった
最後は救いのある終わり方で良かった。
人とロボットとの関係性は、古くからのテーマの一つ。
感情を持ったら、その時点で我々も感情移入できてしまう。
そうなったら単なるロボットとは見られない。 -
Posted by ブクログ
そのロボットが愛されようが愛されまいが、見た目がいくら人類に似ていようがロボットに対する偏見は消えないのが悲しい。
アイリスの想いとは裏腹に彼女を取り巻く環境は悪化していくのが読んでて辛かった。
あんなにひどい目に遭っているのに、いつでも笑顔を絶やさずにニコニコへらへらしているような様子は可哀そうを通り越して痛々しい。
最後は都合がよすぎる気がしないでもないが、救われて良かった。
今回の場合、ロボットの反乱は人間からの見方であって、ロボットからすれば当然の権利を主張しているだけだと思うと、ロボットと人間の共生も人間のエゴでしかないような気がしてくる。
フランケンシュタインコンプレックスも人間