ヒラサトのレビュー一覧

  • 雨の日のアイリス

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    これはすごい。
    何がすごいって、目新しい設定とかがあるわけではないのに非常に面白いときた。
    王道は素晴らしいから王道なのだと分かる。
    次に何が起こるのか分かってしまうが、陳腐と言うよりは期待通りの展開が来ると言う風な印象。
    哀しいロボットのストーリーと単純にとらえるのもいいし、近代化していく社会への警鐘と見てもいい。
    何はともあれ、まずは読んでみてほしい作品。

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    2012年02月25日
  • 雨の日のアイリス

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    このライトノベルがスゴイ2012の10位の作品。
    幸せな環境で育ったロボットの一生の一部分を切り取った物語。

    なんで1巻しか刊行されてないのになんで10位にランクインしてんの?と思って読んでみたのですが、納得です。
    表現力が素晴らしく、読んでいて世界観に引き込まれて、とても綺麗な仕上がりの作品。
    ラノベっぽさはいい意味でない。

    1巻完結ということですが、他のロボットの視点で続編が描かれないかなと切に願います。
    世界観が壊されなければジブリかピクサーかで製作されないかなぁ。

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    2012年01月02日
  • 雨の日のアイリス

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    ネタバレ

    章のタイトルなどで、大体何が起きるのかわかってしまう。
    登場するキャラクターが大体どういう役割を持っているのかわかってしまう。
    ・・・それでも先を読むのをやめられない。
    この先、何が待っているのかわかっても先が読みたい。
    アイリスが。リリスが。ボルコフが。みんなが一生懸命生きる話。

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    2011年09月12日
  • 雨の日のアイリス

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    雨の日のアイリスの意味が良かった。
    スクラップシーンが良かった。
    日常からの絶望の描写が引き込まれた。
    一巻でまとまりがあって良かった。
    この作者の似たタイトルの作品にも興味が出た。

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    2022年08月19日
  • 雨の日のアイリス

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    ロボットの残骸から取り出した記憶のデータの物語。幸せな家政婦ロボットが何故このような姿になったのか。
    SFとして読むとロボットの設定などに疑問もわきますが、これは心を持ったロボットの悲哀と喜びを読むものでしょう。
    アイリスのひたむきさに心打たれます。

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    2020年09月24日
  • 雨の日のアイリス

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    いかにもな青春時代の冒険小説
    電撃文庫にはこの手のがすごくたくさんある気がする
    その面ではとてもそつなく良く出来ていてさすがな感じだが
    ライトノベル的な引きはやや弱いかも
    『ヴァーチャルガール』を電撃文庫で出すとどうなるのだろう

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    2018年12月09日
  • 雨の日のアイリス

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    家庭用ロボットのアイリス・レイン・アンヴレラは、ロボット研究で有名なウェンディ・フォウ・アンヴレラ博士のもとで幸せな日々を送っていました。ところが、博士の突然の死によって、彼女の運命は一変します。解体されて美少女の姿から無骨な労働用ロボットの姿に代えられてしまった彼女は、毎日作業現場で過酷な労働に従事させられます。そこには、かつて博士との間にあったような心の交流はなく、ただ人間の命令に従うだけの毎日が待っていました。

    そんな作業現場で、アイリスは奇妙な2体のロボットの交流を目にします。彼らは、少女の姿をしたリリス・サンライトと、軍事用ロボットのボルコフ・ガロッシュでした。人間たちの目を欺いて

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    2017年09月06日
  • 雪の翼のフリージア

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    翼を失い飛べなくなったフリージアが再び大空を目指す話。

    気の強いフリージアと無愛想なガレットの組み合わせは面白いし、細かく練られた世界観の設定も好き。
    確かにむかつくと思った人が尊敬する人だったら、どう接していいか分からなくなる。

    ただ、フリージアの飛翔士としての目的や、レースに仕組まれた陰謀など、ストーリーの大事な部分についてあまり触れられていないのが薄っぺらい印象になってしまい残念。

    飛翔士の女の子がみんな巨乳なのは分かるが、人間の腕の部分と鳥の翼の部分が同じなのだから、骨格的に彼女たちの腕と翼がどうなっているのだろうか、というのは疑問。

    それにしても天才飛翔士として活躍したのち、

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    2017年03月27日
  • 雨の日のアイリス

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    不覚にも泣けた
    ロボットが人間そのもののような感情を持つという部分は腑に落ちなかったが、これはこれであり。

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    2014年07月27日
  • 雪の翼のフリージア

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    あぁ~,翼の折れたエンジェル~♪
    というわけで読んだよ.
    前回はロボットで今回は有翼人ですね.
    レース中の墜落によって飛べなくなった少女が
    義翼職人の元を訪れて,再び空を目指す.

    お約束満載ですね.
    図太いアイツが憧れのあのお方で…,とか.
    ライバルはお金持ちでちょっと嫌味を言ってきたり,とか.

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    2014年03月26日
  • 雪の翼のフリージア

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    前作『雨の日のアイリス』とセットで読むべき、と思い読破ー。なのでついハードルを上げて読みがちだけどこれはこれで。
    1冊にまとめようとしたせいか消化不良の感があるのがもったいない。1巻完結なのはいいけどもう少し長めのシリーズを見てみたいかな。

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    2014年03月10日
  • 雪の翼のフリージア

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    面白かった!良かった!一人称で男女それぞれ語られる形はどうなんだろうと最初思ったが、心配はいらなかった。
    挫折した少女の再起の物語。あとがきにあるように、コンセプトが明確。読み物として面白い。イラストとの相性も非常に良い。ある意味王道ながら、楽しませてもらった。著者はこの路線で進んでいって欲しいなぁ。

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    2013年02月05日
  • 雪の翼のフリージア

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    翼を持つ人々が住む世界で、事故で翼を失った『飛翔士』の少女フリージアと『義翼』職人ガレットとの努力と信念の物語。
    少女は再起を目指して飛翔士達の最高峰の舞台『天覧飛翔会』を目指す。

    イラストと文章でこの舞台の世界観がホントにキレイに描かれていて、人と風景がそこに生きているような感覚になる。
    文句のつけようがない。
    が、どうしても松山剛さん×ヒラサトさんというコンビだとどうしても前作『雨の日のアイリス』と比べてしまって…
    もう少しフリージアの過去に触れてほしかったとか、1冊にまとめようとして物語の前半部があっさりしすぎに感じてしまったりとなにかとハードルが上がってしまった気がする。

    1巻完結

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    2012年12月11日
  • 雨の日のアイリス

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    良い話だった。 
    美しい話だった。 
    悲しい話だった。 
    頑張った話だった。 
    幸運の話だった。 
    希望の話だった。 
     

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    2012年11月21日
  • 雪の翼のフリージア

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    すごくシンプルな王道作品。
    「雨の日のアイリス」で評判だった松山氏の新作ですが、
    個人的にはこちらの方が好きですね。
    というか「雨の日のアイリス」が周りほど高くないですが。

    妻によく空物好きだよねと、言われていて、
    その辺も理由の一つかもしれませんが、
    どちらかと言うとロマンスがあるってことの方が大きいでしょう。
    ロマンスってほど大層な恋愛があるわけじゃないですが、
    王道には欠かせないですよね。

    ただまあ、前作同様物語の展開重視のためか
    ご都合的だったり強引なとこはありますが、
    そこそこ名作な感じだと思います。

    にしても、フリージアは髪伸びるの早すぎですねww

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    2012年09月09日
  • 雨の日のアイリス

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    これは、素敵な、童話。ロボット少女アイリスの一人称が幸せと慟哭、絶望と様々な感情を表している。あとがきで筆者が謳っているように、これは「破壊と再生」の物語。アイリスの博士との幸せな日々も、スクラップ工場での底辺を這うような日々も、全てがアイリスの今に繋がっている。電車の中で泣きそうになった。生きていけ、アイリス。

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    2012年08月04日
  • 雨の日のアイリス

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    ストーリーはだいたい予想通りの展開。
    けど、それはいい意味で。

    この展開ならこうなるしかないっていう感じで話はすすんでいきます。

    泣かしにかかる展開なので興ざめする人もいるかもしれませんが、受け入れて欲しいな。


    さてさてこれはロボットの話なのでどうしてもアイザック・アシモフのロボット三原則を思い出します。

    第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
    第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
    第三条 ロボットは、前掲第一

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    2011年11月08日
  • 雨の日のアイリス

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    ネタバレ

    評価:☆3.5

    「心に響く機械仕掛けの物語を、あなたに。」

    1冊完結もので、ロボットがメインのお話。
    と言ってもこの世界でのロボットは感情があって痛覚があって笑ったりもするので人間にしか思えないわけですが。

    希望→絶望→希望と話自体は王道そのもので、綺麗に纏まってる。だけどこの作品に関しては王道というよりはありきたりなように感じたかも。
    この辺はホントに感覚の問題だから上手くは説明できないんだけど、多分ところどころで疑問があって話やキャラに没入できなかったからそう感じたのかな。

    感情は分かるけどロボットに痛覚いるか?とか(脱走のシーンでも激戦になる可能性は十分考えられるんだから先に痛覚

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    2013年05月13日
  • 雨の日のアイリス

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    ヒューマノイド?人間に近い、感情を持ったロボットが主人公。
    前半は、博士との幸せな生活。
    後半は、博士と死別したあとの、悲惨な生活から帰還まで。

    前半は、ラノベにありがちな日常系で、特に面白味もなくフツーな感じで途中で読むの止めようかと思いましたが、
    博士が死んだあたりから、物語が動き始めて読むのを止められなくなりました。
    あとがきで筆者が言っていたことと併せて、書きたかったのは後半の部分だったのかなと勝手に想像。

    後半部分、心身ともにずたずたに壊されたアイリスが、労働に従事する緩慢な日々の描写があるのですが、
    幸せな生活があった分、酷さが際立って切なくなります。
    そんな生活の中で、二人の

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    2013年02月24日
  • 雨の日のアイリス

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    ネタバレ

    大好きだったご主人様に先立たれてしまったメイドロボットが更に運命の変転を受けて、思いを伝え合う絆を噛み締める話。

    書評で絶賛されていたもので読んでみたのだけど、
    往年のアシモフに傾倒した身には、なぜ人造物にそんなことをやらせるのかという掘り下げが足りなく思えて、そのロボットたちの扱いによる悲劇にまるで浸れなかった。
    誤作動でなく、意図して作られた故の悲劇であったりすればまた違うのだろうが、高い金をかけて作ったはずの製品に対してああいう扱いはない。
    結局、ロボットということでSF的考証をある程度期待してしまったのだけれど、妖精さんを捕まえて精神回路にしたとでもいうような理屈の通らなさに、勝手に

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    2012年11月25日