村松友視のレビュー一覧
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42歳で死去した歌手、水原弘の伝記。読みやすいのだが、当時の芸能週刊誌や、政治から芸能、ヤクザなど多岐にわたってフィクションなのかノンフィクションなのかよくわからない独自の世界を築いている大下英治による水原に関する著書からの引用が多すぎる。かなり重要な場面でもそれらの丸写しであり、著者は単にそれらをまとめただけ、という印象だ。
まあこれも、村松がそれらを読んでから「アレンジをして」文章を書いたりしたら、逆に盗作と呼ばれてしまうからかも知れない。そういう意味ではアザーピープルズフンドシでスモウレスリングを取る形にせざるを得ないのかも知れないけれども、例えば村松が会ったという複数の関係者につい -
Posted by ブクログ
「老人の極意」(2015.10)を読み、次いで「大人の極意」(2016.7)を読みました。「大人の極意」がとても面白かったので、あらためて「老人の極意」を読みたくなりましたw。ここでも第26話「幸田文さんの千代紙のマッチ箱」が光っています(^-^)銀行のマッチ箱に四季折々の千代紙を貼る習慣、幸田文さんおしゃれですね!この「極意」の2冊、著名人のエピソードが沢山登場する「大人の極意」が断然面白いと思います(^-^)
「老人って何?」: ①辞書では、年寄り ②老人福祉法では、65歳以上 ③いろんなことをいっぱい見てきた人 ④まだまだ若いものには、まだまだ〇〇くらいは、と言い始めたら ⑤硬軟自在、 -
Posted by ブクログ
今宵も猫本を1冊。内田百?『ノラや』とはちょっと趣向を変えて(失礼、かな?)、これを読み返して、寝ます。『ノラや』から町田康『猫にかまけて』『猫のあしあと』というライン(私が勝手に引いた)があるとすれば、年代的にも状況としてもその間に置かれるべき1冊。とはいえ、そのラインからはちょっと逸れるかな、というのが個人的な感想です。私がそう感じる理由は……。いくつかあるし、詳述すれば長くなりそうだし、ちゃんと綴れるかどうか心許ないし、控えます。敢えて、一言。「伴侶」であるアブサン(猫の名)が死んだとき、著者の「カミさん」は「辰吉丈一郎の十二ランウド目」と綽名されるほど泣き腫した、……と述べられているけ