高畑勲のレビュー一覧
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「ここで負けるわけにはいきません!」絶叫は、オリンピックの試合でも戦争中でも日本にこだまする。と高畑さんは言う。63ページと短いので「君が戦争を欲しないならば」読んで欲しい一冊。ずるずると押し流され、空気をすぐ読もうとする同調気質には疑問を抱いていきたい。Posted by ブクログ
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63ページしかない短い本だったけど、すごく整理されており、読みやすくわかりやすい。
岡山は隣の県で駅周辺はよく見知った場所だったので、そこでの空襲の様子はありありと想像できた。
整備された美しい小川だと思っていた西川緑道が、防火帯のための強制疎開で開かれた道なのは初めて知った。
街には歴史があり、...続きを読むPosted by ブクログ -
戦争なんて望んでないけど備えることは不可避な局面にあると今は思う。戦争経験者の、戦争なんてするもんじゃない、という言葉には全力で同意するけど無策のまま反対を唱えることもまたできない。国際社会は戦火が広がらないようあの手この手で踏ん張ろうとしてると思う。その中で日本は何ができるか。日本の民主主義が村八...続きを読むPosted by ブクログ
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名古屋に旅行した際に立ち寄った「アニメージュとジブリ展」でのセレンディピティ。思わず買ってしまった。ジブリのコミックが出ているなんて。
やっぱり千と千尋は良いな。働くには組織のトップと契約を交わす、面倒見は部下に任せるという油屋の経営は、人間界の仕組みと同様。まさに社会の縮図。働けるって幸せな事なの...続きを読むPosted by ブクログ -
物事について考えだしたら止まることがない、博学で理知的な高畑勲の思考の記録。
本当に多くの知識を持っている。文章も達者で頭の回転も早く、人間の本能的な感覚にも素直に従う、そんな野生的な一面も垣間見える。
農耕牧畜への礼賛イズム、引きこもりへの強い態度等々、色々疑問点は浮かび上がったが総じて楽しかった...続きを読むPosted by ブクログ -
戦争ものがわたしは悲しくなりすぎる為
読むのが苦手だが、薄い本だし高畑勲さんだし、読んでみた。
人とは簡単に
朱に交われば赤くなる
生き物だということを
高畑勲さんが仰っているのかなと感じた。
いま、読んで欲しい本です。Posted by ブクログ -
政治や戦争の歴史に対して、取っ付き難い印象を抱いている若者などに読んで欲しい本。この本がきっかけで、無知な自分に対して危機感を感じることができるようになった。Posted by ブクログ
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ジブリ映画でも有名な高畑勲氏の岡山市での講演会をもとにした本です。
映画『火垂るの墓』を「反戦映画」ではない、と考えている監督の想い・考えには大きな衝撃を受けました。
たしかに、戦争末期の悲惨な兄弟の様子を描き、「戦争ではこれほどまでにつらい出来事があったのだ」ということを語り継ぐことそのことは重要...続きを読むPosted by ブクログ -
「君が戦争を欲しないならば、繕え、平和を」
理想なくして対処はできない、それを忘れた政治家は第一にも第二にも利権のために国民を扇動しているだけで、それを政治と呼んでいる現状が悲しいPosted by ブクログ -
倚りかかってしまう。
これは自分も含め、自分の周りでここ最近感じるていることを言っているのかもしれないと思った。
自分の意見を持たずに流されてしまう、持っていても空気を読んでしまう。流されてしまう。空気を読む、合わせる。それは状況によってはとても危険な方向に向かうことにつながってしまうのだなとおもっ...続きを読むPosted by ブクログ -
ジブリの中で自分が好きな物語を手元に置いておきたくて。
何度も見たはずなのに、途中の場面とか覚えのないところもあった。13歳で修業に出るなんて魔女は大変だなぁ。Posted by ブクログ -
ジブリ展に行った記念に購入。
やっぱりトトロの物語はいいなぁ。田舎生活、子どもにしか見えないトトロたちとの出会いやメイ探し。きっとサツキとメイはステキな大人になるだろう。Posted by ブクログ -
スタジオジブリの第4作(監督・脚本/宮崎駿)で、1989年に公開した同名のアニメ映画の全シーン・全セリフを載せた、文庫版のコミック。2014年に、文春ジブリ文庫/シネマ・コミックの第5弾として刊行された。
原作は、角野栄子が1985年に発表した児童文学。
映画は、前3作を大きく上回るヒットとなり、『...続きを読むPosted by ブクログ -
スタジオジブリの第2作(監督・原作・脚本/宮崎駿)で、1988年に公開した同名のアニメ映画の全シーン・全セリフを載せた、文庫版のコミック。2013年に、文春ジブリ文庫/シネマ・コミックの第3弾として刊行された。
映画は、『火垂るの墓』(原作/野坂昭如、監督・脚本/高畑勲)と2本立てで上映された。
物...続きを読むPosted by ブクログ -
火垂るの墓は反戦映画ではないと高畑は言う。
日本人の同町体質。憲法9条がなければ日本人はずるずる体質で戦争に突き進む民族であることを喝破している。空気を読む体質、反対勢力を排除する体質。高畑は読み取っている。Posted by ブクログ -
【カオナシ 白 マックロクロスケ】
興行収入日本一!好きなジブリ映画だけど、でもナウシカとラピュタは出てくるのが早すぎただけだと思う…。
初めてジブリを映画館で観た思い出。今、中国でリバイバルされているらしい(トトロに次いで)…中国版ポスターが秀逸。Posted by ブクログ -
高畑勲さんは冒頭からこう言う。「火垂るの墓は反戦映画ではありません。」
さらに高畑さんは、国民学校(今の小学校)4年の6月29日に岡山市内で受けた空襲体験をもとにこうも言う。「戦争末期の負け戦の果てに、自分たちが受けた悲惨な体験を語っても、これから突入していくかもしれない戦争を防止することにはならな...続きを読むPosted by ブクログ