高畑勲のレビュー一覧

  • 君が戦争を欲しないならば
    高畑勲さんは冒頭からこう言う。「火垂るの墓は反戦映画ではありません。」
    さらに高畑さんは、国民学校(今の小学校)4年の6月29日に岡山市内で受けた空襲体験をもとにこうも言う。「戦争末期の負け戦の果てに、自分たちが受けた悲惨な体験を語っても、これから突入していくかもしれない戦争を防止することにはならな...続きを読む
  • アニメーション、折りにふれて
    禁煙に踏み切るまでの経緯や心情を詳細に書いている辺りなど、鈴木敏夫氏などが伝える高畑勲のイメージとぴったりと重なって、ニヤリとしながら読んでしまった。もちろん、過去の作品についての証言は貴重だし、『ほしのこえ』への批判や宮崎駿への距離感にも、高畑勲の映画観が表明されている。
  • 君が戦争を欲しないならば
    「ずるずる体質」「責任を取らない体質」の絶対的な歯止めが、憲法九条。体質を変えるか、憲法を守るか。どちらが簡単だろう?
  • 君が戦争を欲しないならば
    「平和を繕う」、今大切なことだと思う。
    最後のページの「言っておきたいこと」のまとめに主張は全て集約されているが、共感するところしきり。
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 耳をすませば
    文春ジブリ文庫シネマ・コミック第9弾

    正直「耳をすませば」(映像作品)は、中学時代に観て、
    ジブリなのに恋愛に終始していてみていてドキドキしないというか、まわりがワーキャー言うのがおもしろくなくて、ずっと敬遠していたところがある。
    はっきり言ってそんなにおもしろいかと思いながら過ごしていて、奥さん...続きを読む
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 天空の城ラピュタ
     これまた、私ごときがレビューするまでもない、「天空の城ラピュタ」です。
    文春ジブリ文庫から、全セリフを網羅した文庫版のコミックです。

     ラピュタ自体を観たのは、ずいぶん昔。 初めて見た当時、虫のように羽ばたいて飛ぶ飛行機の発想に、ずいぶん驚いたのを覚えています。
    子供が生まれてから、DVDを購入...続きを読む
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック となりのトトロ
    今更、何の説明も必要ないですね。ジブリ文庫の「トトロ」です。

    驚きは、全セリフが入っていること。

    文庫の割に、値段が高く「愛蔵版」の扱いらしいですが、我が家では娘達の取り合いが容易に想像され、それなりに痛んでいく事必至。

    まあ、それもアリだと思います。ナウシカとラピュタも揃えねば。
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 風の谷のナウシカ
    平和を口にしながらも、生きている限り
    1番平和に遠く、地球や他の生物にとって
    最も有害な生き物である人間。

    自分ももちろんその一人として、平和にボケてしまわず
    すべての命に感謝し大切に思えるように
    1つでもできることをしていかなきゃと、
    ナウシカを見るたびに"生きていく"ということの
    意味の深さと...続きを読む
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 風の谷のナウシカ
    名作「風の谷のナウシカ」の映画のコミック本。
    映画自体が原作の漫画の連載中に製作されたため、
    原作とは異なる内容になっている。
    本作は映画の方を文庫コミック化したもの。

    もちろん大きいほうがいいと思うけど、
    ナウシカの作品の世界観とキャラクターの母性には原作漫画にしろ、映画にしろ感動する。
    また映...続きを読む
  • 君が戦争を欲しないならば
    2015年6月29日、岡山市戦没者追悼式・平和講演会での講演記録を収録したもの。60ページほどの本で、すぐ読み終わります。
    9歳のとき岡山で焼夷弾による空襲を経験した高畑勲にのる、平和への提言。大変真面目で、まっすぐでわかりやすい言葉でした。重みがあります。

    高畑勲は、いままで戦争の体験を語ってこ...続きを読む
  • 君が戦争を欲しないならば
    焼夷弾の実際、日本人のずるずる体質。言葉にされて、ハッとなる。ものすごく教養のある人なのだなと感じる。
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック おもひでぽろぽろ
    ​5年生の思い出を辿ったら、秀逸のジブリ作品と思う。DVDも持ってて時々見ている、わたしが大好きなこだわりの作品。コミック版もいいものだ.
  • 君が戦争を欲しないならば
    久しぶりに岩波ブックレットを読んだ。
    高畑勲は単なるアニメーション監督としか認識していなかったけど、なかなか素晴らしい人物だったのだと今になって気づく。
    日本がずっとやってきた「ずるずる体質」や「責任を取らない体質」は、これからも続いていく危険性がある。そのための歯止めとして憲法九条が必要なのだと高...続きを読む
  • アニメーション、折りにふれて
    高畑勲のエッセイをまとめた本。
    時系列はバラバラだが、おおむね00年代前半から10年代までが収録されている。
    特に面白かったのは新海誠をけちょんけちょんにディスり倒す所。新海誠を筆頭にしたオタク向けアニメをボロクソに言う。しかも当を得ているので納得せざるを得ないのが面白い。
  • 君が戦争を欲しないならば
    『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』で知られる高畑勲が自身の戦争体験の経験や、昨今の憲法改正に向かおうとする日本への危機感が語られている。

    日本は戦後70、80年足らずで、もう以前の戦争でどれだけ悲惨なことが行われたのか忘れられようとしている。
    広島、長崎で原子爆弾が落とされ、亡くなった日本人の魂に黙...続きを読む
  • アニメーション、折りにふれて
    「パクさんの教養は圧倒的だった」と、博識の宮崎駿に言わしめた高畑勲の最後のエッセイ集。昨年の「高畑勲岡山展」の時に購入していたが、未だに完読できない。あの圧倒的な「岡山展」の内容をふた回り三回り理論化したような内容で、まとまり切らないからである。高畑勲はアニメの周辺を語っているのだけだけれども、その...続きを読む
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 風の谷のナウシカ
    本映画は、スタジオジブリ設立前にトップクラフトによって制作された作品(監督・原作・脚本/宮崎駿)で、1984年に公開された。本書は、同名のアニメ映画の全シーン・全セリフを載せた、文庫版のコミック。2013年に、文春ジブリ文庫/シネマ・コミックの第1弾として刊行された。
    映画は、『アニメージュ』に連載...続きを読む
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック 天空の城ラピュタ
    スタジオジブリの初制作作品(監督・原作・脚本/宮崎駿)で、1986年に公開した同名のアニメ映画の全シーン・全セリフを載せた、文庫版のコミック。2013年に、文春ジブリ文庫/シネマ・コミックの第2弾として刊行された。
    物語は、青い「飛行石」のペンダントを持つ、ラピュタ王族の末裔の少女シータと、鉱山で働...続きを読む
  • アニメーション、折りにふれて
    絵巻物
     いつも現在だけを見る

    日本のアニメ
     映画的なカット割りうまい
     時間の流れを感じさせる
     陰影がない線とフラットな色面
      闇と光 西洋画
     星を詠んだ詩歌の古典は少ない

    口パク3枚
     閉じ宅地と開いた口とその中間しか描かない
     均等な音節で表情維持できる日本語

    かぐや姫
     なぜ地...続きを読む
  • 文春ジブリ文庫 シネマコミック もののけ姫
    アシタカ、カッコいい。ジブリ男子で一番。
    この映画で宮崎駿ジブリ作品には必ず「の」が入るという豆知識も得ました。

    そして美輪明宏さんは唯一無二の役者だ。シャンソン歌手だけど…

    追記。なんと、ネット上でカヤはアシタカの婚約者との考察が。婚約者からもらった短剣をサンにあげちゃうってどゆこと?!妹とし...続きを読む