高畑勲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は、サッカーやフィギュアスケート、テニスをテレビで観るのが好きだ。サッカなどチームプレーは、選手は日本代表で日の丸背負っているのだろうと思う。観客が大きな日の丸を掲げるのも理解出来る。でも、フィギュアスケートやテニスの個人競技の時にも大きな日の丸を掲げるのは、違和感を覚える。昔はあんなにしていなかったと思うが。
こんな気持ちを持っている人は、他にも多いのかもしれないと、本書を読んで感じた。
自分の国を誇りに思う事は大事だ。でも、自分の国だけ良ければという考え方は、時に悪い方向に政治を向かわせる。
一度、戦争を始めてしまったら、戦争に反対していた人たちも、家族を失わないように勝つ方向に進んでいく、という高畑の考えに、目から鱗、共感を覚えた。 -
Posted by ブクログ
おもひでぽろぽろのシネマコミック。
監督が宮崎駿さんじゃなく高畑勲さんということで、
ジブリの中でもかなり雰囲気の違う作品だと思う。
時代の流れやいつになっても変わらぬ大局を踏襲しているし、なによりジブリならではの作品から漂う懐かしさがもっともにじみ出ている作品だと感じていたので、
読んでみて映画のその感じが思い起こされてよかった。
現在の話と5年生の頃の話、台詞と心の声や語りの声を
コマ割りの枠線や台詞の枠線でわかりやすく示されていて映画のときの進行の仕方が感じられた。
読んで、また映画が見たくなって見ると、
思い出との対話という部分が描かれているすばらしい作品だと改めて気付かされた。
「なんで5年生のわたしをつれてきてしまったんだろう。」と自分に投げかけながらも思い返し、対話をすすめ、
整理したり、誰かと共有することでまた新たな思い出を生み、思い出は生きる自分を作り出していくという構造を示していてその過程がすごくよく描かれていると思う。
そして最後にその「5年生のわたしたち」につれられて田舎に向かっていくというシーンが素敵でとても心に残った。 -
Posted by ブクログ
戦後もうすぐ80年にならなんとしている。その間日本は憲法9条に護られ市民の戦死者を一人として出すことなく過ごすことが出来た。ありがたいことである。高畑さんの本でもこのことは書かれている。憲法9条を護持し外交を研ぎ澄ますこと。それはその通りであると思うが、今のこの情勢の中でそれだけで日本が戦争を遠ざけることが可能だろうか?その答えは誰も知らない。現在に生きる我々が考えていくべきことだと思う。日本は元来、多民族が作ってきた国家である(このことはゲノム分析で近年明らかになってきた)。これが人さますなわち世間との同調性が強い特殊な民族性と関係があるように思える。したがって、高畑氏の唱える欧米的な声のあげ方、ナンセンスと叫ぶ気質を持ち合わせていないと残念ながら思う。もっと違う方法で平和を維持する努力をしないと力による現状変更を考えている国家と対峙することは適わない。この違う方法は今を生きる我々個人は一人一人が考えなければならないのである。