サルトルのレビュー一覧

  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    革命か反抗か―カミュ・サルトル論争
    (和書)2012年05月05日 20:57
    1969 新潮社 カミュ, 佐藤 朔


    最近、実存主義というものを勉強しようと思い、取り合わせが興味深く感じたので手にとってみました。

    この本の内容とはあまり関係ないけれど、読んでいて創作意欲というものについて感じるところがあった。

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    2020年09月27日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    われわれは歴史をたえずつくるが、歴史もまたわれわれをつくる。そしてわれわれが歴史によって、しばしば「つくりなおされる」危険は重大である。

    反抗的人間を読んでないから、ほとんど意味がわからん。しかし、シーシュポスの神話は僕の最重要本。サルトルは、存在は本質に先立つ、くらいしか知らないから、嘔吐と存在と無は読みたいなぁ

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    2018年11月24日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    高校生の頃、サルトルゼミで、サルトルを読んでいました。ちょっとした解説や批評、文学以外はちんぷんかんぷんでした。この本を読んで、カミュに興味をもち、カミュの本もたくさん読みました。そういうきっかけを与えてくれた本なので、感謝しています。
    論争の表面的な言葉は、原文によらないとニュアンスが伝わらないと諦めているので、特に気にはなりませんでした。

    この本を読んで、カミュが好きになったことを記録します。それまでは異邦人しか読んだ事が無く、どう理解したらいいか分からずに、好きとも嫌いとも言えませんでした。本書を読んだ後、カミュの出ている翻訳はかたっぱしから読みました。

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    2011年08月21日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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     サルトル・カミュ論争を集めた論文集。F.ジャンソン(サルトルの弟子で、「現代」誌の書き手の一人)が、カミュの『反抗的人間』に対しての反論を書きつづる所から始まる。
     カミュとサルトルとは、同時代の人間ではあるが思想的に全く異なる人間である、それがこれを読んで決定的に見える点である。この頃のサルトルは、贖罪の身にすでに浸っているのだろうか。革命かそれとも…、と2択を自分と相手に求める。同調するならば仲間で、そうでなければただの論敵である。一方、カミュは違う。そもそも、彼は特殊条件下であれば、原則を曲げてもよいというような人だった。暴力を否定しない。サルトルの論はいささか卑怯かな笑

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    2010年08月09日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    近代フランス文学における“カミュ=サルトル論争”の元になった雑誌でのやりとり。
    両者の方向性のちがいが判り、非常に興味深い。

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    2009年10月04日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    カミュファンなのでもの凄く腹立たしく読んだ本。
    頭のいい奴に言い負かされてしまいましたよ。
    ただそうあることを述べるカミュを、明晰な論法で撃破するサルトル
    。実存主義ってしょせんは処世術じゃないか。哲学じゃないのに、なにを人の揚げ足とって!、と思ったのはわたしだけ?

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    2009年10月04日
  • いまこそ、希望を

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    晩年のサルトルと秘書のベニィ・レビィとの対談記録である。対談編ということで、読みやすくはなっている一方で、哲学的な基本概念を理解していないとなかなか追いつけないだろう。特に「8.政治よりももっと根本的な」以降は、「友愛」と倫理や暴力の関係性の話がメインとなっており、「友愛」の概念をある程度知識がないと理解が難しいだろう。やはり「希望」を語るには、過去の革命や、当時起きていた植民地解放運動の話を抜きには進めることはできない。現代は場所が変わっただけで、世界情勢はサルトルがいた時代と近くなってきているような気がする。仮にサルトルが今も生きていたら、技術や経済だけが発展したような、今日の世界に対して

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    2022年12月17日
  • いまこそ、希望を

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    サルトル最晩年の対談『いまこそ、希望を』
    1980年に掲載されたこの対談本では、サルトルの思想に触れることができる。

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    2019年03月18日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    これを収録するなら、まず『反抗的人間』の収録をしてください。
    ジャンソンもサルトルもカミュもお互いに読んでいるからああいう手紙のやり取りができるけれども、文脈のわからないまま読んでも、カミュのことばに触れることができず、ただジャンソンとサルトルがまくしたてるのをうんざりしながら読むだけだ。得られたのは、いかにカミュが誤解されているかということだ。
    カミュは哲学畠に生きた人間ではないから、ことばでがちゃがちゃ書き立てるのではなく、論理の飛躍の力で伝えようとする。そこが魅力であり、誤解の元ではないかと感じる。この論争を難しく面倒なことにしているのは、カミュのことばではなく、哲学とか批評とか称してい

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    2015年08月03日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    知識人同士で喧嘩をすると、1冊の本になってしまうんですね(笑)。
    個人的にはサルトルの勝ち・・・かな。

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    2009年10月04日
  • いまこそ、希望を

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    本書は、かのサルトルが秘書のレヴィの問いに答えるかたちでまとめられた対談である。終盤、自分は長くてあと5年で死ぬだろうと語るサルトルだが、このわずか数カ月後に74歳で亡くなってしまう。身体の至るところにガタが来ていたという。日本ではサルトルの死とほぼ同時期に発表され、大きな反響を呼んだ。

    ボーヴォワールはじめ、サルトルに近しい人たちは、この対談を読んだとき驚愕したという。そして強い怒りとともに、発表を控えるようにサルトルに進言した。その内容が、彼のこれまでの哲学からかけ離れたものだったからだ。彼らには、老いて思考力が衰えたサルトルを、40も年若のレヴィがうまく誘導して、自分に都合のいいように

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    2022年04月09日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    アルベール・カミュの「反抗的人間」を
    「現代」という雑誌(ジャン・ポール・サルトル)で
    フランシス・ジャンソンが批判したことに端を発した、
    「カミュ=サルトル論争」を収録した本。

    ものすごく高度なんだけれど、
    所詮は口喧嘩でしかないという印象。

    サルトル側が革命に身を投じないカミュをフルボッコにしていて、
    ちょっとカミュが可哀そうでなんか見てらんない。
    いや、読んでらんない。

    結局、
    カミュもそこに乗っかって罵声を浴びせているので、
    まぁどっちもどっちです。

    カミュがハブられた瞬間、
    という歴史的な意義は高いのだろうけれど、
    それだけ。

    勝者であるサルトルもそ

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    2012年05月03日
  • 革命か反抗か―カミュ=サルトル論争―(新潮文庫)

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    ケンカをしたいだけなんだろう。知識人の痴話喧嘩。資本と社会、貴族意識に揺らぐフランスで、頭はいいが、どちらも正解と言い難い論者二人の話し合い。多分現代ならどうでもいいこともあるでしょう。アカデミーなサルトルの勝ちなのかな。

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    2011年05月08日