近藤紘一のレビュー一覧

  • サイゴンから来た妻と娘
    産経新聞記者としてベトナム駐在していた筆者のエッセイ。筆者と奥様の馴れ初めも、妻や娘とのかなりオープンな発言や関係も、陥落前のサイゴンの混沌とした様子も全て興味深い。この頃ボートピープルが出てきたんだな、与那国に流れ着いた人に会いに行く話も強烈だ。登場人物、そしてとくにベトナムの人にパワーに圧倒され...続きを読む
  • サイゴンのいちばん長い日
    初めて読んだのは1992年前後だと思う。昨年、再読。
    10年近く暮らしたアメリカではベトナム移民コミュニティが近くにあったり、もちろん周りにベトナム系の人達も多くいた。とにかく親切な人が多かった。

    ホーチミンではマジェスティックホテルに宿泊。朝食は本文にも出てくる川を見渡せるレストラン。宿泊者以外...続きを読む
  • サイゴンのいちばん長い日
    3年くらい前に読んだ。戦時中の街の暮らしから陥落の瞬間までの記録。首都が無くなるってどんな感覚なんだろう。この本を読んでからベトナムに行けてよかった。
  • サイゴンのいちばん長い日
    戦争前夜までの記者らのゴタゴタのみならず、サイゴンという街のいとおしさ、妻への思い、記者としての歴史が変わる瞬間をみることへの渇望など…。想いがストレートに、整理されずに述べられていて、惹き込まれる。

    静かな政変(?)だったとはいえど、さまざまな混乱があり、血も流れたこともわかる。
    著者の心の揺れ...続きを読む
  • サイゴンから来た妻と娘
    サンケイ新聞(現・産経新聞)記者の近藤さんの文章が軽妙でいい。
    そしてベトナム人の妻と娘のあっけらかんとした明るさ! 実に楽しい。ベトナム性はたくましいわ~。
    彼女たちの日々の行動から文化の違い、考え方の違い、歴史や風土の違いが浮き彫りになるとともに、近藤さんなりの見解や意見も随所にあって、とても興...続きを読む
  • サイゴンから来た妻と娘
    インドシナ、ベトナムはフランス占領下にあったことから、フランス文化の影響が残る町なんだろうなとずっと頭の片隅にあった。

    ちょっとご縁を感じて、旅の計画(妄想!?)をし始めて、ベトナムのことが書かれた本を読み始めて、苦手な戦争のコトに真正面から向き合って、この国を生半可な気持ちで旅することなんてでき...続きを読む
  • サイゴンから来た妻と娘
    なにより、筆者の妻のたくましさに胸動かされた。彼女にとって、感情は行動の残り滓みたいなものだ。筆者が言葉によって考えているのだとすれば、その妻は生きることで考えている。
  • サイゴンから来た妻と娘
    サイゴンの一番長い日を読んで、続けて同作を読みました。夫婦はやはりスタートは他人、国際結婚は特別でもあるが、文化、考え方、スタイルの違いは当然ある。残りの作品も読んでみたい。
  • サイゴンから来た妻と娘
    再読。20年ぶりぐらいに読み返してみても、ジャーナリストとしての作者の才能と、人間としての優しさに感動する。開高健、そして近藤紘一、僕がベトナムに行こうと思ったきっかけ。
  • サイゴンから来た妻と娘
    [異国で三人四脚]戦地特派員としてベトナムに送り込まれていた筆者は、その地で出会った「年齢不詳」の女性と恋に落ち、生活を共にすることになる。しかし、1975年のサイゴン陥落により、現地にとどまることに危険を覚えた2人とその娘は、出国を決意し、日本での生活を試みることに。見慣れぬ文物や風俗に戸惑う妻と...続きを読む
  • サイゴンのいちばん長い日
    ベトナム戦争というと、小学生の頃の記憶しかないが、遠い国の出来事ながらとても不安な気持ちになった事を思い出す。あのころは、とにかく反共産主義というキーワードしかなく、当然ベトナム戦争もその概念でのみ語られていた。そういう意味では、サイゴン陥落というのは衝撃的であり、子供心に世界はこれからどうなってし...続きを読む
  • サイゴンのいちばん長い日
    1975年4月30日サイゴン(現在のホーチミン市)の陥落を持ってベトナム戦争は終結する。
    著者は新聞社の特派員としてその現場に居合わせた。
    時代の転換に直面した庶民の生活、対応がユーモラスに描かれている。
    サイゴンの市民は困窮の中でもしたたかで粘り強い。それに比べて
    政治家・軍首脳の無能だった。
    ...続きを読む
  • サイゴンから来た妻と娘
    ベトナム勉強シリーズ。開高健、コッポラに続く第3弾。

    30年ぶりの再読。
    きっとその頃よりもいろんな意味での機微がよく理解できたと思う。
    情景が鮮やかに浮かんでくる確かな筆致と、軽妙な語り口。それと、全編を包む近藤さんのやわらかな愛情。
    ルポルタージュっても、人柄がこんなにも表れるものかね。
    いい...続きを読む
  • サイゴンから来た妻と娘
    1970年代初頭、戦火のサイゴンで日本の新聞記者が子連れのベトナム女性と結婚。その顛末を描いたドキュメンタリーであるが、描写と文化考察がすばらしく、単なるカルチャーギャップ論に終わっていない。サイゴンでの長屋の生活風景、妻の食物へのこだわり、娘へのスパルタ教育、年頃になってゆく娘の変化が生き生きと描...続きを読む
  • サイゴンのいちばん長い日
    近藤紘一の本を続けて読む。
    「サイゴンから来た妻と娘」「目撃者」、それと、この「サイゴンのいちばん長い日」の3冊。

    近藤紘一は、サンケイ新聞の記者だった。
    ベトナム戦争中のサイゴン(今のホーチミンシティ)に記者として滞在し、そこで知り合った子連れの女性と結婚、サイゴン駐在が終わった後は家族で日本で...続きを読む
  • サイゴンから来た妻と娘
    ベトナム戦争時、戦争特派員としてサイゴンに勤務するなか知り合った妻と、その連れ子・ミーユンちゃんとの東京での日々を中心に描いたもの。異国の妻の生活力の強さ、スパルタンな子育てぶり、爛漫さ、肝っ玉の太さに、時にタジタジとなりながらも愛し惹かれている近藤氏の筆になる話は読んでいて気持ちいい。
    一方で、ベ...続きを読む
  • サイゴンから来た妻と娘
     ベトナム戦争末期、特派員としてサイゴンに駐在し、現地でベトナム人の妻と娘ができた作者の、家族との奇想天外(?)な生活の記録。今でこそ「国際結婚」を巡るコミックエッセイなどが数多く出版され、人気を博しているが、この本はその先駆けかも。日常の描写だけでなく、低い目線からベトナム人気質、歴史を鋭く考察し...続きを読む
  • サイゴンから来た妻と娘
    この人の本は私の人生の宝物。サイゴンから日本へ連れてきた妻と娘の日常を描いたエッセイですが、全く文化の違う、言葉も通じない国で平然と暮らす妻の強いこと。日本人が外国に行ったら、ああは出来ません。
    自分の芯に信仰(この場合はお釈迦様ですが)があるというのは、こんなにも人を強くするのでしょうか?信仰の無...続きを読む
  • サイゴンのいちばん長い日
    『キャパになれなかったカメラマン ベトナム戦争の語り部たち
     上・下』もベトナム戦争の際の人間ドラマを描いたものだった。

    こちらはベトナム戦争の報道に関わった人たちを題材にした作品
    だったが、本書は著者の伴侶がベトナム人女性ということもあり、
    ベトナムで生きる人々のサイゴン陥落前後の生活を描き出し...続きを読む
  • したたかな敗者たち
    自分がこの本に出会ったのは、インド・デリーの安宿街であり商店街でもあるパハール・ガンジ(通称メイン・バザール)の古本屋でした。文庫本の1ページ目に「75/50」(75ルピー、再度古本屋に持って帰ってくれば50ルピー返却、の意味)と、店の親父の汚い文字で書いてあります。

    インドを旅行中、移動中や宿の...続きを読む