サイゴンから来た妻と娘

サイゴンから来た妻と娘

550円 (税込)

2pt

戦火のサイゴンで日本の新聞記者が、大輪の花のような笑顔に惹かれて子連れのベトナム女性と結婚した。サイゴン陥落後、日本に移り住んだ親子3人だったが、妻のベトナム式生活ぶりと子育て方はまったく変わらず。親に絶対服従のスパルタ教育にショックを受け、可愛いペットのウサギ料理に度肝を抜かれ……毎日のように巻き起こる小事件を通して、アジア人同士のカルチャーギャップを軽妙な筆で描く。大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品。

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サイゴンから来た妻と娘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月23日

    生活の叙述の中で、ベトナムの人の物の考え方や大切にしていることも感じられたし、筆者のベトナム観にも大いにうならされた。

    ベトナムの人々の強さ、生きる力を見せつける数々の実話と、その背景にあると思われ歴史・風土的背景。
    国際社会の中での、外交的あるいは文化的な立ち位置。
    ベトナムの風土がもつ資源や自...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月10日

    産経新聞記者としてベトナム駐在していた筆者のエッセイ。筆者と奥様の馴れ初めも、妻や娘とのかなりオープンな発言や関係も、陥落前のサイゴンの混沌とした様子も全て興味深い。この頃ボートピープルが出てきたんだな、与那国に流れ着いた人に会いに行く話も強烈だ。登場人物、そしてとくにベトナムの人にパワーに圧倒され...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月09日

    サンケイ新聞(現・産経新聞)記者の近藤さんの文章が軽妙でいい。
    そしてベトナム人の妻と娘のあっけらかんとした明るさ! 実に楽しい。ベトナム性はたくましいわ~。
    彼女たちの日々の行動から文化の違い、考え方の違い、歴史や風土の違いが浮き彫りになるとともに、近藤さんなりの見解や意見も随所にあって、とても興...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年10月26日

    インドシナ、ベトナムはフランス占領下にあったことから、フランス文化の影響が残る町なんだろうなとずっと頭の片隅にあった。

    ちょっとご縁を感じて、旅の計画(妄想!?)をし始めて、ベトナムのことが書かれた本を読み始めて、苦手な戦争のコトに真正面から向き合って、この国を生半可な気持ちで旅することなんてでき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月19日

    サイゴンの一番長い日を読んで、続けて同作を読みました。夫婦はやはりスタートは他人、国際結婚は特別でもあるが、文化、考え方、スタイルの違いは当然ある。残りの作品も読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2015年06月15日

    再読。20年ぶりぐらいに読み返してみても、ジャーナリストとしての作者の才能と、人間としての優しさに感動する。開高健、そして近藤紘一、僕がベトナムに行こうと思ったきっかけ。

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    Posted by ブクログ 2013年11月07日

    [異国で三人四脚]戦地特派員としてベトナムに送り込まれていた筆者は、その地で出会った「年齢不詳」の女性と恋に落ち、生活を共にすることになる。しかし、1975年のサイゴン陥落により、現地にとどまることに危険を覚えた2人とその娘は、出国を決意し、日本での生活を試みることに。見慣れぬ文物や風俗に戸惑う妻と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月23日

    ベトナム勉強シリーズ。開高健、コッポラに続く第3弾。

    30年ぶりの再読。
    きっとその頃よりもいろんな意味での機微がよく理解できたと思う。
    情景が鮮やかに浮かんでくる確かな筆致と、軽妙な語り口。それと、全編を包む近藤さんのやわらかな愛情。
    ルポルタージュっても、人柄がこんなにも表れるものかね。
    いい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月18日

    1970年代初頭、戦火のサイゴンで日本の新聞記者が子連れのベトナム女性と結婚。その顛末を描いたドキュメンタリーであるが、描写と文化考察がすばらしく、単なるカルチャーギャップ論に終わっていない。サイゴンでの長屋の生活風景、妻の食物へのこだわり、娘へのスパルタ教育、年頃になってゆく娘の変化が生き生きと描...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月26日

    ベトナム戦争時、戦争特派員としてサイゴンに勤務するなか知り合った妻と、その連れ子・ミーユンちゃんとの東京での日々を中心に描いたもの。異国の妻の生活力の強さ、スパルタンな子育てぶり、爛漫さ、肝っ玉の太さに、時にタジタジとなりながらも愛し惹かれている近藤氏の筆になる話は読んでいて気持ちいい。
    一方で、ベ...続きを読む

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