木下古栗のレビュー一覧

  • 生成不純文学

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    カリスマ的人気の某お笑い芸人が、「笑いとは裏切りである」というようなことを過去に言っていたのを目にしたことがある。
    お決まりのパターン、予想されうる文脈から如何に逸脱するか。どれだけ鮮やかに裏切るか、ということが大事なのだ、と。

    まあ裏切られるも何も、端から木下古栗のことは何も信用していないのだけれど。

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    2017年04月30日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    『急接近の気配がして目の前の光沢液晶画面に人影が映り込んだ。振り返ると米原が立っている。「おい鈴木、米原正和を捜しに行くぞ」とその米原正和が言った』

    理屈で何かを理解しようとすることを木下古栗は猛烈に拒否する。とは言え、全ては単なる言葉遊びのように並べられはするが、その一つ一つにどこかで聞いたフレーズが、皮肉な響きを伴いながら木霊する。その元のフレーズの意味を手繰り寄せてから次の言葉へ進むべきなのか? 愚かにもそんなことを思いつくが、その答えは直感的には否である。たが、ピンチョンの「重力の虹」のように夥しい脚注が、後世出版されるであろう木下古栗全集の中に挿入されることがないとは言い切れない。

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    2016年08月23日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    表紙的確。ちょっとずれてる、世界が。古栗ワールドとかじゃないよ。世界が、よ。帯で、頭が柔らかくないと読めないって書いてあったの、そうだと思う。わたしは表題作が好きです。ほかのはきついです。話題だったから。グローバライズの順番待ちで先にこちら。

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    2016年07月03日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    『IT業界 心の闇』★★★★
    『Tシャツ』★★★★★
    『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』★★★
    木下古栗、今後要チェックだわ。

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    2015年05月12日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    「IT業界心の闇」どころの騒ぎじゃない話、神話的叙事詩のようで正反対なような「Tシャツ」、米原が米原を探してみんな巻き込んで右往左往する「金を払うから素手で殴らせてくれないか?」の3作所収。なんだこれ? 「ポジティヴシンキングの末裔」も読んでみるつもり。

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    2015年03月17日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    ネタバレ

    「IT業界 心の闇」★★★
    「Tシャツ」★★★★★
    「金を払うから素手で殴らせてくれないか?」★★★

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    2015年03月22日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    ネタバレ

    強烈!
    先日「群像」で、「わかるだろう? 云々なやつは云々されて然るべきだ」という唐突な展開にくらくらさせられて気にかかっていた著者。
    この本でも、くっだらないことくっだらないことを積み上げて積み上げてガラガラと崩落させる!

    「IT業界 心の闇」
    「Tシャツ」
    「金を払うから素手で殴らせてくれないか?」

    どれにも社会情勢への怒りという観点をほのかにただよわせながら、実はそんなんどうでもいいというあっけらかんさ。
    どこからどうしてこんな作者が生まれてくるものやら。
    たぶんよく言われるように中原昌也の系列。文体は筒井康孝か。
    しかしもっと突き抜けた感触もあって、帯で岸本佐知子のいうとおり、パー

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    2014年05月19日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    今まで読んだことのないタイプの小説。激しすぎるストーリー展開に、完全に置き去りにされているにも関わらず、気が付くと逆に引き込まれていました。帯にあった「中毒します」は本当でした。

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    2014年05月08日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    戦慄に嗤た。最初、戸梶圭太ぽいとおもったがもっとタチ悪いわ!
    「IT業界~」がスキ。あたしも時々、場違いなオンナをあぁしてやりたくなるから、とってもスッキリ♡ 妄想飛び越え、いつか自分もやってしまうんじゃないかって後味残る。いろんな意味で、マジ戦慄小説。

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    2014年04月30日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    考えるな、感じろの世界。頭を空っぽにして読むのが正解なのだと思う。文章の意味を考え出したら先へ進めなくなる。自分の感性にははまらず読み進めるのが困難だったが唯一無二と言っていいほど尖った実験的な文章、文学的価値のある一冊ではないか。

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    2023年03月19日
  • 生成不純文学

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    全ての短編においてクセが強い。突拍子もなく、くだらないのに、読みやすく情景が浮かぶ。文章がうまいってこういうこと?読み終わってから暫く経っても脳にこびりついている。

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    2022年02月16日
  • グローバライズ GLOBARISE

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    先の読めない展開…
    ジェロームが2回も出てきた…

    オリジナリティあって中毒性あり
    他の本も読んでみたい_φ(・_・

    2021/5/1 ★3.2

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    2021年05月01日
  • グローバライズ GLOBARISE

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    エログロナンセンスの連続でなぜ?などと考えても答えはなく、なんかもう笑うしかないなぁと思い続けて一気読み。
    「反戦の日」、「道」のグルーヴ感がとても好き。大音量でヒップホップを聞いている感覚。


    天然温泉 やすらぎの里
    理系の女
    フランス人
    反戦の日
    苦情
    犯罪捜査

    若い力
    専門性
    観光

    globarise

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    2019年06月24日
  • 生成不純文学

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    ネタバレ

    「虹色ノート」★★★
    「人間性の宝石 茂林健二郎」★★★★
    「泡沫の遺伝子」★★★
    「生成不純文学」★★★★

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    2017年02月24日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    人づての人づてで薦められて読んだ作品。しかしわたしはこの作品を誰かに薦めることはないだろう。
    内容は3つの短編集で、表題の作品は3番目に位置する。
    感想としては、ここまで読んでいる側の気持ちを考えていない作品に初めて出会った、になる。よく言えば個性的だが、悪く言えば著者の自己満。
    最初の2編だけならば、何が言いたいのかわからないということで★2だったが、表題の短編は独特の雰囲気が素直に楽しめたので、★2.5。

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    2016年04月15日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    いちいちうっとうしい文体、語り口、読みづらいリズム、ふざけるなと思いつつ読み進めて、終わるころには癖になったかもしれない。脱税といえば茂森さん、ハワードさんのTシャツ、米原正和を探しに行くぞ。

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    2015年09月12日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    簡潔な文が矢継ぎ早に畳み掛けられ、驚くほどポンポンと強引に話が進行。置いてけぼりにされないようテンポに乗りつつ、笑いを楽しむ感じの本でした。まち子の連発面白い。ただ個人的には物語がある方が好きで、ナンセンスというのもよく分かっていないので、特に表題作は内容のなさに途中で飽きてしまった。好みが分かれそうな本。

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    2015年03月06日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    正しいかわからないけれど、アバンギャルドという印象。松田青子さんとか日本の現代文学の文字・世界の混沌な感じ。(アメリカの創作課程系が20cm浮いた世界なら、日本は言葉・文字のカオスだと思う)

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    2014年10月05日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    刺激的な題名に惹かれて手に取りました。
    独特のテンポで進む話し。最初は小気味いいって思ったけど、ちょっとついていけなくなちゃった。やっぱ、年はとりたくないね。

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    2014年08月11日
  • 金を払うから素手で殴らせてくれないか?

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    短編集3編。
    消費税増税に反対しての自殺!とは、なかなか着地点の見えないままに引っ張り回されての落ちにびっくりした。

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    2014年07月03日