色川武大のレビュー一覧
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これは時代を超えて読まれる本。
座右の書にする。
参考になったことは枚挙に暇がないが、取り急ぎメモしたポイントは以下の通り。
人生を俯瞰して眺める。9勝6敗の勝ち星・負け星を目指す。適当な負け星を拾っておく。
禍福は糾える縄の如し
あたらしい世界に入っていったときは、納得するまで眺める。新し...続きを読むPosted by ブクログ -
劣等生に対する人生の生き抜き方を教えてくれる本。戦争、退学、博打打ちなど経験し「どろどろ時代」も過ごしてきた著者が、様々な場所で様々な人を観察してきた経験を基に、人生をしのぎ勝つ方法を教えてくれる。
特に、9勝6敗論、先制点を取得、自分の駄目なところを守り育てる重要性は、いつも目の前のことや自分のこ...続きを読むPosted by ブクログ -
とても面白かった。
いままでと違う視点、感性を知れたよう。会うべき時に会うべき人と出会うように、本もまた然りだなと思う。
人生の中には幾つかのフェーズがあって、そのいくつかのフェーズを経ていないとわからない観点のお話だなあと随所随所で思った。
自分の弱さやどうしようもなさ、しょうもなさに気づいて...続きを読むPosted by ブクログ -
名著。
2020年8月18日讀賣新聞朝刊に「没後30年 底知れぬ魅力」と色川武大の記事が出ていた。人気だそうだ。
ほぼ日の読書会第1回課題図書。以前から「麻雀放浪記」とか、「友は野末に: 九つの短篇 」は読んだことがあった。「霧中の読書」 荒川 洋治 がこの本を絶賛していて、まずこれから読めと、言わ...続きを読むPosted by ブクログ -
「色川武大の文章」の魅力について考えた時、ふと分野は異なるが「桑田佳祐の歌」と近い点がいくつか思い浮かんだ。
どちらも、その魅力の要がtone(色川さんの場合は文体、桑田さんの場合は正に声そのもの)であり、大げさに言うなら「作品が何について語っているか(書評の対象が何かとか、歌詞がどうとか)以前に...続きを読むPosted by ブクログ -
開始3ページでこの著者はとんでもなく優しい人、なのではないかという気がしました。
そして、全編通して読んでみて、当たっていた、と思いました。Posted by ブクログ -
いいですか。9勝6敗をコンスタントに維持するのが大事なのです。
そっか、全勝を目指さなくていいんだ、っとホッとされた作品でした。この他にも生き方の指南が色々とあり、それらにはどれも温かみがあります。Posted by ブクログ -
近所のおっちゃんみたいなゴツゴツとした話し言葉で綴られる文章のひとつひとつに、良くあるHOW TO本や自己啓発本とも違い「この人は、ほんとうのことを言っている」と感じるのは、勝ち続けることの危うさや上手く負けることの大事さをもしっかりと説いてくれているからだと思う。Posted by ブクログ
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2016.9.10 「小さな部屋」を読む。
「熱中することの不気味さと美しさ」
〜あらすじ〜
鉄格子のついた部屋に越してきた主人公、東郷文七郎。折り目正しい青年であった彼が、その部屋に夜毎訪れる猫と生活を共にし始めることをきっかけに少しずつ人生の歯車を狂わせてゆく。
参加者の読後の感想で主だ...続きを読むPosted by ブクログ -
ソフトな文体だが内容は極めて高度。なんというか…すべての人間に共通する「人生の原理原則」が全編に亘って書かれていると言っても過言ではない。著者が持っている経験はとても特殊なもので、接点を持つ人はそれほど多くはないかもしれない。しかしその特殊な経験から抽出された「生き方のセオリー」とでもいうものは思...続きを読むPosted by ブクログ