丸山政也のレビュー一覧

  • 怪談心中

    Posted by ブクログ

    今回文体が好みだーと再発見した丸山政也作家!
    ワタシの好きな松浦寿輝先生に近い感じがする。
    この方のまだ読めてない実話怪談本、引っ張り出してきた!
    竹書房怪談文庫ってとりあえず買っとかないと本屋さんの店頭からすぐなくなっちゃうから、中毒みたいにやめられない。
    さて、今回いちばん気になったはなし。
    『アーバンアニマル』秋葉原にいた放し飼いの猿のはなし。緑の顔をした猿はどう見ても人間の老人の顔をしてた。これ、男か女か言及されてないんですがたぶん男の老人ですよね?なんなんやろ、めちゃくちゃ不思議。でもこんなのに肩とかぶら下げられたら何か病気になりそう。前に読んだ実話怪談でバスの中で猿がのってるひとが

    0
    2024年08月31日
  • 怪談実話 死神は招くよ

    Posted by ブクログ

    「ツイードを着た男」が、ARIAの喪服の女の話じゃないか!!

    と、ひとりほくそえんでました。怖さもあるけど、思いがけないシンクロに。

    その奇妙な符号で、星五つです。

    0
    2013年08月25日
  • 怪談実話 死神は招くよ

    Posted by ブクログ

    話は長短あるが、いずれも滋味深く、怪異と共に生きた人間というものを丁寧に活写している。作者のポリシーのようなものであろう。
    確かな筆力に裏打ちされた描写、無駄がないセンテンスはリーダビリティーも高く、単著デビューしたばかりの新人とは思えないものだ。
    中では特に『大道芸人』『虫』『住宅展示場』『ツイードを着た男』『出稼ぎ』『ノッティングヒルの幽霊』が味わい深い。
    海外ものだけでも是非一冊書いていただきたいと思う。

    0
    2013年07月02日
  • 怪談実話 死神は招くよ

    Posted by ブクログ

    これまで実話系怪談は数多く読んできたけれど、そんな中でもお目にかかるチャンスの少ない海外の怪談なども充実。明確な理由付けがなかったり、オチのない作品があるのも怪談ならでは。でも、だからこそ、読み終えてからの「ゾクリ」が際立つ。個人的には「暗い日曜日」「キャプテン」「ノッティングヒルの幽霊」、そして作品冒頭の「大道芸人」が非常に印象深かった。

    0
    2013年06月30日
  • 怪談五色 破戒

    Posted by ブクログ

    川奈まり子先生が大好きで。
    川奈先生の過去話を読めて、更に呼ばれている感じがあって特に面白かった。
    史実に基づく怪談って、説得力があって好き。
    怪談って空想とか妄想寄りだと思うんだけど。史実と照らし合わせるとこんなに似ているところがあるんだよ!
    と、提示されるとゾゾッ以外にも何か得るものがあって好きなんだよね。
    怪談にそこを求め過ぎるのはどうかと思うのだけど、歴史の中に怪異ありみたいな感じで好きなんだよね。

    川奈先生の話ばかりしてしまったのだけど、基本この五色の怪談はどれも面白いのでおススメしたい。

    0
    2025年06月09日
  • 九重綺談

    Posted by ブクログ

    国内外問わず、本当に幾重にも重なる怪談のオンパレード。
    だいたいが国内怪談でまとめられている本が多いし。
    意外と海外の怪談って、あんまり響かなかったりするんだけど。
    この本に出てくる海外の異形のモノたちは、日本人や日本の怪談に慣れた人たちにも違和感がほとんどなく入ってくる。
    あえて、そういう系統が似ている話を組み込んだのかも知れないけど、海外のお話が出て来て読んでいる感覚が分断されるようなことがなくて、面白かった!!!

    0
    2025年06月08日
  • 長野の怖い話 亡霊たちは善光寺に現る

    Posted by ブクログ

    風土に基づく怪談(ばかりではないのだが)は歴史に関する好奇心をも引き出してくれて勉強になったなあーという感じで一気に読みました。

    0
    2021年05月08日