あらすじ
ロンドンの古びた下宿屋で目撃した狂気と怪異を描く「もうひとりのダイアナ」で第3回『幽』怪談実話コンテストを受賞した丸山政也が、新たな怪談実話を蒐集。美しきノッティングヒルで、熱気漂うバンコクで、ベネツィアの古い水路で、日本の幹線道路で――。世界各地で起こった不可思議な体験を蒐集した、怪談実話の新境地!
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Posted by ブクログ
「ツイードを着た男」が、ARIAの喪服の女の話じゃないか!!
と、ひとりほくそえんでました。怖さもあるけど、思いがけないシンクロに。
その奇妙な符号で、星五つです。
Posted by ブクログ
話は長短あるが、いずれも滋味深く、怪異と共に生きた人間というものを丁寧に活写している。作者のポリシーのようなものであろう。
確かな筆力に裏打ちされた描写、無駄がないセンテンスはリーダビリティーも高く、単著デビューしたばかりの新人とは思えないものだ。
中では特に『大道芸人』『虫』『住宅展示場』『ツイードを着た男』『出稼ぎ』『ノッティングヒルの幽霊』が味わい深い。
海外ものだけでも是非一冊書いていただきたいと思う。